金を見分けるには特に道具不要で、外見でもある程度判断ができることを知っていますか? 金を見分ける簡単な方法のほか、本物の金と偽物の金の違いをご説明します。
また、プロによる確実な金の見分け方にはどんな方法があるのか、鑑定方法の特徴とメリットをご説明します。
本物の金と偽物の金の違いとは
金はとても希少価値が高く、昔から高価な資源として取引されてきました。そのため、多くの偽物や金メッキが流通しているケースも少なくありません。 金メッキとは金の層を表面に薄く塗ったものです。
あくまでも本物の金は表面のみで、それ以外はほかの金属で作られています。
一方で合金は金とほかの金属を混ぜ合わせてできています。本物の金と比べて金純度が低いことから、本物の金と比較すると同じ重さでも買取価格は下がります。
簡単な金の見分け方
自宅にいながらも簡単に金かどうか見分けることが可能です。
すべての金製品に当てはまるとは限りませんが、手元にある金アクセサリーなどが本物かどうか知りたい方はぜひ参考にしてください。
刻印を確認する
金を使った製品には、純度を表す刻印がどこかに書かれています。
表記は純金の場合「K24」ですが、アクセサリーの場合はおもにK18やK10なdの表記が多いです。
この数字が大きいほど金の含有率が高い証です。なお、刻印の横に日本国旗をつまれている場合は、日本の造幣局によって金属の検査をしたことを意味しています。
しかしこの刻印自体が、偽物である可能性も十分に考えられるため、刻印のみで判断する事は危険です。
明らかに刻印に対して金の色味が違ったり、加工が雑だったりと、外見的にそこまで品質が高くない印象を受ける場合は、もしかしたら偽造の可能性が考えられます。 刻印があるからと本物だと断定できないものの、1つの目安として表記があるかどうか見てみてはいかがでしょうか。
磁石を当てる
金は磁石にくっつかないことが特徴です。また金の割金に使われている金、アルミニウムなども磁石にくっつかない性質を持っています。
それに対して金メッキ製品は磁石にくっつくため、試しにK18などと高純度の金アクセサリーとして購入したものがあれば磁石を近づけてみましょう。 ただし注意したいのは金メッキ製品だからと言って、必ずしも石に反応するとは限らないことです。
あえて銀など磁石反応がない素材を選び、その上に金メッキの過去を施している場合も考えられるからです。
ただし本当に合金として作られた製品でも、使われている割金の種類によっては磁石に反応するケースもあるのです。 そのため磁石を当てる方法以外にも、金かどうかを判断する別の方法との組み合わせで行うことがおすすめです。
色味を確認する
金はどれぐらい含んでいるのか、純度によって色味が変化します。本物かどうか偽物を判断するポイントとして、純金に近いほどオレンジ色がかった濃い黄色かどうかを見てみましょう。
金の純度がK18であれば、比較的はっきりとした濃い黄色をしており、K14になると少し白っぽさも感じられます。 また金メッキはとても光沢が弱く、鈍い金色をしていることが特徴です。また表面の光方が不自然で、部分的に輝きが強かったり反対に暗く見えたりと読みに違和感があれば経年劣化による金メッキの剥がれの可能性が考えられます。
特に明らかに部分的に色味の違いがあるのは、金メッキが剥がれて内側の素材が見えてしまっているケースが考えられます。
他にも純金のジュエリーを持っているなら、金かどうか判断に迷っているアクセサリーと色味の違いを見比べてみましょう。 明らかにお互いの色が違う場合は、どちらかが偽物の可能性が考えられるのです。
確実な金の見分け方
確実に金かどうかを見極めるには、金の純度を調べる専門的な道具を用いる必要があります。
買取店では金の純度を判断する専用の道具や機器を導入しているため、鑑定書や刻印がないなど自己判断できないアクセサリーも、詳細に金の純度を調べることができるのです。
金を確実に見分ける代表的な方法をご説明します。
試金石で調べる
試金石とは、金や銀の純度を調べるための道具のことです。黒石でできた硬い板で、その表面に金製品をこすりつけて判断します。
わずかに削った素材の色や感触を確かめて、本物の金かどうか判断ができるのです。 特にメッキだと、少し擦るだけで表面が削れて中の素材が見えるため、すぐに金メッキ製品だと判断ができます。
また、削り取った一部の色も、濃いオレンジや黄色をしているのかどうか、判断するポイントです。
比重ごとに金の色の濃さをあらわした、「試金棒」が市販されているため、削った部分と試金棒によって色味を比較すると、刻印に対して正しい色味かどうか判断できるのです。 ただし気をつけたいのは二重メッキを施して厚みを出した、インゴットなどの場合は試金石で判断できない点です。
簡単に鑑定できないように、厚い金メッキを被せるとても本物に近い作りのものも存在するのです。 また、試金石は表面をわずかに削るため傷つけることになります。
せっかくの製品の価値が下がる行為でもあるため、基本的にはあまりおすすめできません。 あくまでも製品の価値を落とさずに、金が本物か偽物かを見極めるには、専門店へ査定に出すことをおすすめします。
専門業者に鑑定を依頼する
専門業者に鑑定を依頼することによって、本物と偽物を正確に見分けられます。 自宅でできる簡単な見分け方もありますが、正確に判断するためにはプロの査定士の目と専門性が高い器具を使うことがポイントです。
特に金の知識や鑑定実績が豊富な査定士は、一目で本物と偽物を判断できるケースもあるのです。 自分の力で見分けようとすると、時間がかかったり悩んだりすることにつながりますが、いったん査定に出せばすばやくかつ正確に判断できるところが魅力です。
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まとめ
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この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。