「金の純度で価値が変わるの?」
「金の純度を測定する方法がわからなくて…」
このような悩みをお持ちの方のために、本記事では金の純度や色の違い、測定方法などを初心者の方でもわかりやすく解説します。現在金をお持ちの方でその価値を知りたい方は、ぜひ一読ください。
金の純度とは?
金の純度とは、金に含まれている金の含有率のことです。金でアクセサリーを作るとき、別の金属を混ぜて作るのが最もセオリーであるため、金の純度はよく話題になります。
世間では、100%純金で作られたアクセサリーよりも、他の金属を含んだものの方が多いため、金の純度を理解することは特に重要です。
金の純度を把握していない場合、価値を知らずに相場より安く売ってしまう恐れもあります。
このように金の純度を知ることは大切です。正しい知識をつけて、売却時のトラブルを防ぎましょう。
金の純度と価値の関係
金の純度が高いほど、純金に近い製品として価値が高まります。 つまり、純金が75%含まれているものよりも、91%含まれているアクセサリーの方が、価値は大幅に高まるのです。
ただし気をつけたいのは、金の価値は毎日変動する点です。 金だけでなく、プラチナなども毎日価格が変動するため、同じ商品でも売るタイミングによって価格が異なります。
少しでも高く売却したい場合は、金の純度だけでなくその日の価値をチェックすることも大切です。
金の純度とその表示方法
金の純度を表す文字で使われるのは、K(カラット)です。K24や24K、24金などの表記で使われています。これは金の品位表示法として使われている単位です。
Kの位置も大切で、24Kという記載は海外で作られたという意味を持ちます。Kの文字が前に来る場合は、日本で作られているという意味です。
金の純度を表す24分率とは?
金の純度を求める24分率とは、昔から使われている基準です。なぜ24なのかというと、1日の時間である24時間から来ていると考えられています。他の金属と違い、金はこの24分率で計られてきました。24分率の方法で18Kを求めると、18/24×100=75%という計算式になります。
金の純度別の種類・用途
金は純度に応じて種類や用途が変わります。この章では金の純度別に、どのような種類や用途があるのかを解説します。お持ちの金について知りたい方はご一読ください。
1.24金・K24
24金•K24は、純金の割合が99.99%以上の金です。純度が高いためやわらかく、傷つきやすい特徴があります。その反対に、金としての輝きが劣らない点が大きな魅力です。
24金はやわらかく傷つきやすくアクセサリーなどへの加工は難しいため、精製した金属を鋳形に流し込んで塊にしたインゴットやコインに加工されます。
これから紹介する金の中でもっとも価値が高いのが、この24金・K24です。
2.22金・K 22
22金•K22は、金含有率が91.7%で24金以外で最も純金に近い金になります。24金•K24同様にやわらかいため、加工しやすいのが特徴です。純金ほど柔らかすぎないその加工のしやすさから、アクセサリーに加工している国もあります。
3.18金・K18
18金•K18は純金が75%、混合物25%の割合でできています。純金に比べると強度も高く、アクセサリーなどに使われています。カラーの種類も豊富で、ホワイトゴールドやレッドゴールドなどが有名です。
カラーゴールドについては、後述します。
4.14金・K14
14金•K14は純金58.5%、混合物が41.5%で構成されています。純金の量が少ないため強度が高い点が大きなメリットです。しかし、純金が少ないため金の色味が薄れやすく、変色しやすいのがデメリットです。
5.10金・K10
10金•K10は純金42%、混合物が58%で構成されています。純金の量が少ないため、色の鮮やかさなどで人気があります。しかし、金属アレルギーを引き起こしやすいことと、価値が低いのがデメリットです。
カラーゴールドの種類とそれぞれの価値
金は、純金に対してどれだけの混合物が入っているかで色が以下の5つに分かれます。
- イエローゴールド
- ピンクゴールド
- ホワイトゴールド
- レッドゴールド
- グリーンゴールド
この章でそれぞれ解説していきます。
1.イエローゴールド
特徴:金に近い色味で、やや黄味がかった色味
含有金属割合:銀15%、銅10%、バラジウム0%
イエローゴールドは発色が金に近く、華やかな印象を与えてくれます。強度もあるためアクセサリーなどに使われます。
2.ピンクゴールド
特徴:暖かみのあるピンク色の輝き
含有金属割合:銀5%、銅18%、バラジウム2%
やわらかな印象を与えてくれる金で、強度はありますが変色しやすく、金の色味は保持できません。女性向けのアクセサリーなどに使われます。
3.ホワイトゴールド
特徴:シルバーのような白金色の色味
含有金属割合:銀15%、銅0%、バラジウム10%
清楚な印象を与えてくれる金で、メッキ加工されています。時計やアクセサリーなどに使われます。
4.レッドゴールド
特徴:赤みを帯びた温かみのある色
含有金属割合:銀10%、銅15%、バラジウム0%
銅の含有率が増すほど赤みが強くなる金で、硬くて柔軟性があります。女性向けのアクセサリーや、指輪などに使われます。
5.グリーンゴールド
特徴:淡い緑を帯びた色
含有金属割合:銀25%、銅0%、バラジウム0%
爽やかな印象を与えてくれる金で、唯一銅を含んでいません。オブジェや、指輪などに使われます。
金の純度を測定する方法
金の純度を測定する一般的な方法が「水に沈めて計測する方法」です。この章ではその方法を解説します。
1.水に沈めて計測する
水に沈めて金の純度を計測する際は、以下の4ステップで行います。
- 金製品の重さをはかりで量る
- 容器に水を入れ、はかりに乗せる
- 金製品を糸で吊るして容器の中に浸す
- 金製品の重さを体積で割り比重を計算する
それぞれ詳しく説明していきます。
1.金製品の重さをはかりで量る
まずは金製品の重さをはかりで計測します。
金製品の重さをメモしたら、水を入れた容器をはかりに乗せて簡単な比重計を作りましょう。
2. 容器に水を入れ、はかりに乗せる
容器は計測したい金全体が入る、ゆとりのあるものを選びましょう。大き目のコップや計量カップなどがおすすめです。 ある程度深さがないと、お品物を吊るしたときに底についてしまうため、お皿ではなくコップ型を選んでください。
このとき、水を入れた状態で0を示すように調整しておくと、金製品の体積を計りやすくなります。
3. 金製品を糸で吊るして容器の中に浸す
はかりのメモリを0gに調整して、比重を正確に測れる状態にしましょう。 次に計測したい金製品を糸で吊るします。糸を持ったままで容器の中に入れられるように、長めにカットしてください。
次に糸の部分を持ったまま、金製品をゆっくりと容器の底に付かない程度に沈めましょう。 すると、金製品の分だけ目盛りが動きます。この目盛りの数値が15gなら、金製品の体積は15立方センチメートルだとわかります。
4.金製品の重さを体積で割り比重を計算
金製品の重さと体積がわかれば、そこから比重を計算できます。計算式は「金製品の重さ÷体積」です。 金製品が300gなら、「300g÷15立方センチメートル」と計算できます。
例えば上記の場合、比重は20なのでK24の純金だと判断できるのです。
以下が比重の早見表になります。
カラット(K) |
比重 |
24K |
19.13〜19.51 |
22K |
17.45〜18.24 |
18K |
15.6〜16.9 |
14K |
14.84〜16.12 |
10K |
11.42~13.09 |
金製品には純度を示す刻印が施されていることがあります。刻印がある場合、それを参考にするのも方法の一つです。
2.刻印があれば金の純度を見極められる
金に直接刻印が施されている場合、価値を見極めることが可能です。 金を使った製品には、純度を表す刻印がどこかに書かれています。表記は純金の場合「K24」ですが、アクセサリーの場合はおもにK18やK10表記が多いです。
刻印の横に日本国旗がある場合は、日本の造幣局によって金属の検査をしたことを意味しています。
ただし、刻印のなかには正確に純度を表していないものもある点に注意が必要です。日本国旗の刻印自体が偽物である可能性も十分に考えられるため、刻印のみで判断せず、比重を計算するのが無難です。
特に、刻印に対して金の色味が明らかにおかしかったり加工が雑だったりと、外見的にそこまで品質が高くない印象を受ける場合は、偽造品である可能性が高いといえます。
刻印は参考程度にとどめつつ、比重とあわせて正確な金の純度を計算しましょう。
金に投資するなら純度が高いものを選ぶべき
金を投資目的で購入する際には、純度が非常に重要です。あくまでも資産として管理するのなら、純金のインゴットやメダルがおすすめです。 純度が高い金は、投資価値が高いとされ、市場での流動性も高くなるのです。
また、金投資はただ所有しているだけでは利益が発生しません。 金の価値が高まっているタイミングに売ることが必要です。そのため、金を購入しておき、市場価値が高まったタイミングでの売却が必要です。
まとめ
金の買取価格は毎日変動していて、2024年5月現在の金額はなんと1g12,000円台になっています。 今後も上昇が予想されますが、金はいつ価値が下がるかわかりません。高価買取が続いている今こそ、ぜひご自宅に眠っているコレクションや、身につけなくなった金のジュエリーがあればお売りください。
まねきやでは金のインゴットをはじめ、金、貴金属を使ったアクセサリーなども幅広く買取しています。また、工業用の板金、金歯など、他店では買取できないところもある専門性の高い金、貴金属の買取も可能です。
買取方法も店頭、宅配、出張からお選びいただけるほか、LINE査定もいつでも無料で承っています。ぜひ金の価格が高騰している今こそ、お手持ちのアクセサリーやインゴット、メダルなどを査定してみてはいかがでしょうか。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。