「古酒の買取を依頼したいけど、本当に価値があるのかわからない……」
「どうやったら適正な価格で買い取ってもらえるのだろう?」
この記事ではこのように悩んでいる方に向けて、古酒の買取相場や高く買い取ってもらえるお酒の特徴を紹介します。記事を読んでお手持ちのお酒の価格を理解すれば、適正価格での売却を叶えられるでしょう。
記事ではより高い価格で売却するための工夫や、買取に出す際の注意点も解説します。実際の「まねきや」での買取実績もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
古酒とは
長期間保管された価値のあるお酒のことを古酒と呼びます。蒸留酒やワインなど、時間とともに熟成が進み、より深い味わいや香りが生まれるお酒が代表的です。
これらのお酒は時間経過とともに味や香りに深みが出る分、それにともなって価値が高まります。貯蔵年数や保管状態、製造本数の希少性などによって、数十万円以上の価値がつく銘柄も存在するのが特徴です。
一般的な古酒には、ウイスキー、ブランデー、シャンパン、ワイン、中国酒、ジン、焼酎、日本酒などがあり、それぞれの種類によって価値を決める要因が異なります。
時間とともに価値が高まる古酒の例
- 蒸留酒:ウイスキーやブランデーなど。長期熟成によって味わいが変化する代表的なお酒。
- ワイン類:シャンパンやワインは、適切な保管条件下で熟成が進み、独特の風味が生まれる。
- その他のお酒:中国酒、ジン、焼酎、日本酒なども、銘柄や年代によっては古酒として高い価値を持つことがある。
なかでも限定生産された銘柄や製造が終了した商品、歴史的な価値のある古いボトルなどは、特に高値がつく傾向があります。
以下の古酒は、まねきやで買取実績のあるお酒です。
お酒名 |
買取相場 |
【サントリー】ウィスキー 山崎12年 シングルモルト |
10,000〜25,000円程度 |
【サントリー】ウィスキー 響21年 |
50,000〜100,000円程度 |
【レミーマルタン】XOスペシャル クリアボトル 700ml(ブランデー) |
5,000〜10,000円程度 |
【ドン・ペリニヨン】ヴィンテージ 1985年(シャンパン) |
30,000〜40,000円程度 |
【DRC】ロマネコンティ 2006 750ml(ワイン) |
100,000〜150,000円程度 |
【貴州茅台酒】マオタイ 天女 53% 500ml(中国種) |
5,000〜30,000円程度 |
本格焼酎 森伊蔵(焼酎) |
5,000〜20,000円程度 |
芋焼酎 プレミアム焼酎 白玉醸造 魔王(焼酎) |
5,000円前後 |
※買取相場は、実際の買取額とは異なります
古酒の人気銘柄と買取相場
古酒の買取価格はお酒の種類や銘柄、年代、保管状態によって大きく異なります。数万円から数十万円の高値で取引されることもあれば、少しの年代の違いで数千円まで価値が下がることもあります。
適切な価格で古酒を売却するためには、各種類の相場観の把握が重要です。相場を知らないまま買取に出すと、本来の価値よりも低い金額で買い取られるリスクが高まります。
以下では、特に買取価格の高い古酒の特徴と人気銘柄、相場にかんして詳しく解説していきます。
- ウイスキーの人気銘柄と買取相場
- ブランデーの人気銘柄と買取相場
- シャンパンの人気銘柄と買取相場
- ワインの人気銘柄と買取相場
- 中国酒の人気銘柄と買取相場
- ジンの人気銘柄と買取相場
- 焼酎の人気銘柄と買取相場
- 日本酒の人気銘柄と買取相場
1.ウイスキーの人気銘柄と買取相場
ウイスキーは古酒市場でも特に人気が高く、高値で買い取ってもらえる銘柄が多く存在するお酒です。
特にサントリーやニッカに代表されるジャパニーズウイスキーは国際的な賞をいくつも獲得しているため、ここ数年で取引価格が一気に高騰しています。
代表的なジャパニーズウイスキー |
買取価格(参考) |
山崎 25年シングルモルト |
1,000,000円以上 |
響30年 |
500,000円以上 |
余市20年 |
200,000円以上 |
海外のウイスキーでも、市場で高く評価されているウイスキーには高値がつく傾向があります。
高額取引されるウイスキー |
買取価格(参考) |
マッカラン 30年 |
500,000〜600,000円以上 |
ボウモアドラゴン |
100,000円以上 |
高い買取額がつきやすいウイスキーの特徴は、以下の通りです。
- 数十年未開封で保存されているプレミアム銘柄
- 限定生産・記念生産のボトル
- 旧デザインのボトル
上記以外にも高価買取を狙えるものがあるので、一度査定を依頼するのがおすすめです。
2.ブランデーの人気銘柄と買取相場
ブランデーとはブドウを発酵・蒸留して製造したお酒です。ブランデーにはフランス南西部の限られた地域で採れたブドウを使った「コニャック」やりんごを原料として作られた「カルヴァドス」などがあります。
ブランデーのなかでも特にレミーマルタンやヘネシー、カミュなどの種類が高値で取引されています。
代表的なブランデー |
買取価格(参考) |
レミーマルタン ルイ13世 |
80,000円〜120,000円前後 |
ヘネシー バカラボトル |
150,000〜300,000円前後 |
カミュ・ミシェル・ロイヤル |
80,000円前後 |
なかでも以下のような特徴を持つブランデーは、高額買取が期待できます。
- 特級品・プレミアムライン:レミーマルタンのルイ13世、ヘネシーのリシャールなど、特定のブランドのなかでもランクの高いラインのブランデー
- 記念ボトル・限定品:クリスタルボトル(バカラグラス)などを利用した特別なボトルのブランデー
ウイスキーには劣りますが、ブランデーも価値の高いものは高額取引を期待できます。
3.シャンパンの人気銘柄と買取相場
フランスのシャンパーニュ地方で生産されるスパークリングワインのシャンパンは、もとの価格も高い分、高額取引を期待できる銘柄も多くあります。
高級シャンパンの代表格「ドンペリニヨン」や「クリュッグ」「アルマンド」などは、年代や種類によっては数万円から数十万円の買取価格がつくでしょう。
高額取引されやすいシャンパン |
買取価格(参考) |
ドンペリ・P3 |
300,000円前後 |
クリュッグ クロ ダンボネ |
200,000〜300,000円前後 |
アルマン・ド・ブリニャック ブラン・ド・ノワール ブラック |
200,000円前後 |
シャンパンが高値で取引される理由は、手間がかかるためです。
一度収穫したブドウを圧搾・発酵させ(1〜2年)、酵母とリキュールを加えて二次発酵させます(15ヵ月〜5年)。二次発酵で泡を発生させるため、最低でも生産に27ヵ月以上を要するのです。
シャンパンは売値が高い分、上記銘柄以外でも高値で買い取ってもらえる可能性があります。一度専門知識を持つ業者に査定してもらい、その価値をチェックしてみましょう。
4.ワインの人気銘柄と買取相場
ワインの買取価格は、産地や年代、保管状態によって大きく変動します。ボルドーの5大シャトーと呼ばれる価格が特に高い銘柄は、高額買取してもらえる可能性が高いです。
ボルドーの5大シャトー |
詳細 |
買取価格(参考) |
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド |
ルイ15世が嗜んでいたことから、「王のワイン」の異名を持つ最高クラスのワイン |
50,000〜250,000円前後 |
シャトー・マルゴー |
五大シャトーの中で特にエレガントな風味をもち、文豪ヘミングウェイなどに愛された一品 |
30,000〜60,000円前後 |
シャトー・ラトゥール |
力強く、荘厳な味わいをもつ品質を追求されて作られる最高クラスワイン |
30,000〜150,000円前後 |
シャトー・オー・ブリオン |
どっしりとしたコクに加え、繊細さと複雑な香りを併せ持つ至高のワイン |
50,000円前後 |
シャトー・ムートン・ロスチャイルド |
力強い味わいとアーティスティックなラベルでファンを魅了し続ける一品 |
30,000〜200,000円前後 |
ワインには生産された年代によって大きく価値が変わる特徴があります。年代によってブドウを収穫できる量やその質がまったく異なるためです。
年代によっては高いプレミアム価格がつき、数十万〜百万円で取引されるものもあります。自宅に年代のわからないワインがある方は、各年代のワインを正しく評価してくれる買取業者に査定を依頼してみましょう。
5.中国酒の人気銘柄と買取相場
中国首都は中国で生産されたお酒の総称で、以下のような種類があります。
- 紹興酒(しょうこうしゅ)
- 茅台酒(マオタイしゅ)
- 白酒(パイチュウ)
- 薬酒(ヤオチュウ)
なかでも貴州茅台酒や五糧液(ゴリョウエキ)という中国酒は、年々価値が上昇しており、高額査定が期待できる古酒の一つです。
高額買取が期待できる中国酒 |
買取価格(参考) |
貴州茅台酒(度数50度以上) |
150,000〜200,000円前後 |
五粮液 ごりょうえき 白酒 馬ボトル |
10,000円前後 |
特に1980年以前の貴州茅台酒は希少価値が高く、状態が良好であれば数十万円以上の買取額を期待できます。
ただし、ボトルの注ぎ口についているキャップカバーが敗れている場合は「空瓶」としての買取になる可能性が高い点には留意しておきましょう。
6.ジンの人気銘柄と買取相場
ジンは穀物やジュニパーベリーなどのボタニカル(植物のような風味をもつ成分)から製造されています。独特の風味とその複雑さから多くのファンがおり、品質の高い人は高値で取引されます。
ボンベイサファイア、タンカレー、ビーフィーターなどのプレミアム銘柄が特に人気です。
高額買取が期待できるジンの一例 |
詳細 |
ボンベイサファイア |
イギリスで製造されているジン。医療用に開発され、その後世界中に広まった。 |
タンカレー |
製法やレシピは世界で6人しか知らないとされるジン。「タンカレー」という名は開発者からとっている。 |
ビーフィーター |
「ロンドン塔を守る近衛兵」を指すイギリスのジン。ジュニパーベリー・レモンピール・セビルオレンジピールなど、多種多様なボタニカルが使用されている。 |
ジンの買取相場は明確なレンジが定められていないのが現状です。一方、以下の特徴を持つジンは比較的高値での買取が期待できます。
- 現在は製造されていないオールドボトルに入ったジン
- 周年記念などにちなんで作られた特別なパッケージのジン
細かな買取相場の変動を見極めるのは難しいため、一度専門知識を持った鑑定士のいる買取業者に相談してみるのがおすすめです。
7.焼酎の人気銘柄と買取相場
焼酎の買取市場では、3Mと呼ばれる高品質で人気の高い焼酎や、長期間の熟成のように手間がかかっている焼酎が高額買取の対象となります。
3Mと呼ばれる人気の焼酎 |
高価買取の理由 |
買取価格(参考) |
魔王 |
繊細な黄麹を使用し、手間暇かけて熟成されているため。大量生産に不向きで、需要に対する供給が極端に少ない。 |
一升瓶:4,000〜5,000円前後 |
森伊蔵 |
創業以来「かめ壺仕込み」製法にこだわり、手間暇かけて製造しているため。予約抽選販売のみで購入が難しい。 |
一升瓶:12,000円前後 |
村尾 |
手間暇のかかる伝統の「かめ壷仕込み」で製造されており、量産が困難なため。どっしりした深い味わいで多くのファンを魅了している。 |
一升瓶:5,000〜10,000円前後 |
他にも「萬膳(まんぜん)」、「極上の一滴」なども人気の高い焼酎で、高価買取が期待できます。
8.日本酒の人気銘柄と買取相場
日本酒は古酒として価値が高いものが多く、銘柄や種類によっては数十万円で取引されるものもあります。特に一つのお米の大きさが50%以下になるまで磨いて使用する「大吟醸」と呼ばれるお酒は高値で取引される傾向があります。
高価買取を期待できる大吟醸酒 |
買取価格(参考) |
十四代 龍泉 720ml |
250,000円前後 |
十四代 大吟醸 双虹 1800ml |
100,000円前後 |
獺祭 磨きその先へ 720ml |
10,000〜20,000円前後 |
日本酒は同じ銘柄でも、さまざまな種類があります。製法や作られた時期が異なり、それぞれの味わいが異なるためです。
なかでも米や水などの原料や製法、発酵プロセスにこだわった手間のかかっている日本酒は高値で取引される傾向があります。
日本酒各種の買取価格はインターネットでも確認できます。より正確な買取額をチェックしたい方は、無料査定をおこなっている買取業者に査定を依頼してみましょう。
高価買取される古酒の特徴
高価買取できる古酒にはいくつかの特徴があります。まずは以下をチェックして自分の手元にあるお酒が高価買取される古酒に当てはまるかチェックしてみましょう。
- 箱・替え栓など付属品が揃っている
- 人気のある銘柄・年代に当てはまる
- バカラボトルなどを使用している
持っている古酒の価格を少しでも高くする方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.箱・替え栓など付属品が揃っている
古酒の買取の際、箱や替え栓などの付属品がすべて揃っているボトルは、高額査定につながります。コレクターや愛飲家にはお酒自体だけでなく、その付属品に価値があると考える人が多いためです。また、付属品はその古酒の真贋証明にもなります。
基本的な付属品は「外箱」「化粧箱」「ボトルフィルム」「ギャランティカード」などです。ワインやシャンパンはこれに加えコルクが、限定生産のボトルにはそれを証明する付属品がそれぞれ査定対象となります。
なお外箱の破れ、コルクの破損などがあるものは、付属品が揃っていても買取価格は減額されます。保管の際は付属品の価値を正しく理解し、慎重に扱いましょう。
2.人気のある銘柄・年代に当てはまる
古酒の買取の際、市場で人気の高い銘柄や特定の年代のボトルは特に高額での買取が期待できます。これは、収集家やプロフェッショナルからの需要が高く、市場価値が安定しているためです。
高価買取が期待できる古酒の特徴は、以下の通りです。
- プレミアム価値のある年代:1980年代以前の中国酒、ブドウの収量が少ない、もしくは品質の高い年代に作られたシャンパン・ワインなど
- 限定生産や記念ボトル:クリスタルグラスを使用したブランデー、限定デザインのボトルのワインなど
- 製造が終了したボトル・製法の銘柄:今では製造されていないボトルデザインの中国酒、当時の製法で作られたウイスキーなど
- 製造に手間がかかる銘柄:伝統製法にこだわっている焼酎・日本酒、時間をかけて発酵させるシャンパンなど
人気のある銘柄はウイスキーでは山崎や響、ブランデーではレミーマルタン、シャンパンではドン・ペリニヨンなどが代表的です。
シャトー・ラフィット・ロスチャイルド(ワイン)や貴州茅台酒(中国酒)、森伊蔵(焼酎)、十四代 龍泉(日本酒)なども人気が高く、高価買取を期待できます。
3.バカラボトルなどを使用している
バカラやラリックなどの高級クリスタルメーカーのボトルを使用した古酒は、特別な価値を持ちます。これは、ボトル自体がアート作品としての価値を持ち、お酒自体の価値に作品としてのボトルの価値が加わるためです。コレクターからの需要が高いといえます。
- バカラグラス:フランスのラグジュアリーグラスメーカー。古酒に使われるバカラグラスは「オールドバカラ」とも呼ばれ、高い価値がある。
- ラリックグラス:フランスのハンドメイドグラスメーカー。フロステッドといわれる艶消し技法に定評があり、高品質なグラスを作ることで有名。
なお、グラス自体が査定対象である以上、査定時はグラスの状態が買取価格により深く関係します。少しの傷や欠けでも大きく査定額が下がる可能性があるため、取り扱い時は細心の注意を払いましょう。
開封済の古酒は買い取ってもらえない可能性が高い
開封済の古酒は、状態によって買取できない場合があります。特に液体の品質劣化が激しい場合やラベルの傷や汚れが目立つものは、買取を断られる可能性が高いです。
しかし、一部の古酒買取業者は開封済の高級酒も買い取ってくれます。特に人気の銘柄や希少価値の高いお酒は、開封済でも査定対象になる場合があるため、あきらめずに複数の業者に相談してみましょう。液体の劣化がある場合は「空瓶」として買い取ってもらえる場合もあります。
開封済の古酒を買取に出す際は、以下の条件をチェックしておきましょう。
- 内容物の状態:変色や沈殿物がなく、液面の減り具合が少ないものが望ましい。特に劣化しづらい古酒(ウイスキーやブランデー)は、開封後も適切に保管されていれば買取可能なケースが多い。
- ラベルの状態:商品名や製造年などの情報が明確に確認できる状態であることが重要。ラベルが破損していたり、文字が判読できない場合は買取が難しい。
直射日光を避け、温度変化の少ない場所で保管しておけば、内容物やラベルの劣化を防げます。開封した場合でも、栓をしっかりと閉めて保管すれば揮発や酸化を和らげられます。
古酒の買取ならまねきやがおすすめ
今回は古酒の買取が気になっている方に向けて、以下について解説しました。
- 「古酒」長期熟成によって価値の高まっているお酒
- ウイスキーやシャンパンなどの人気銘柄と買取相場
- より買取額が高いのは特別なボトルやプレミアム価値がついた古酒
付属品や保存状態が買取価格に大きな影響を与えることも理解できたでしょう。
ただし、どれだけ手持ちの古酒が価値あるものでも、その適切な価値を見極めてくれる買取業者を選べなければ意味がありません。古酒の買取では、まず専門知識を持つ鑑定士が在籍する信頼できる業者を選ぶことも重要な要素です。
まねきやでは、古酒の専門知識を持つ鑑定士がその価値を適切に判断し、他社に負けない高価買取を実現します。査定だけの利用も可能なので、ぜひ気軽に査定を依頼してください。査定はもちろん無料です。
また、LINE査定なら品物の写真と情報を入力すれば、最短10分で買取額の概算をお伝えできます。まずは以下からLINE査定をつかって、おおよその価格をチェックしてみてくださいね。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。