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九谷焼の買取相場はいくら?高く売る方法や注意点を解説

2025.08.16

「九谷焼の買取価格はいくら?」
「九谷焼を売りたいけど高く売れるかわからない」

九谷焼の買取を検討している方の中には、このように悩んでいる方もいるでしょう。

九谷焼は骨董品の中でも国内外で人気を誇る焼き物で、有名作家であれば数万円から数十万円の買取価格が期待できます。しかし、九谷焼を売却したことがない場合、どのような価値があるのかわからない方もいるでしょう。

本記事では高額価格が期待できる作家の焼き物を紹介します。買取をする際のポイントもご紹介するので、九谷焼の処分を検討している方はぜひ参考にしてください。本記事の内容を参考にして、1円でも高い買取価格を目指しましょう。

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九谷焼とは

九谷焼は石川県南部の南加賀8章の伝統的な色絵磁器で、豪華で鮮やかな絵付けが特徴です。約360年の歴史を有し、1655年ごろから約50年間にわたって生産されました。

1700年代初頭には一時生産が途絶えましたが、19世紀に「再興九谷」として再び復活を遂げました。明治期には海外への輸出が盛んになり、高い評価を受けています。

現在では絵画のような芸術性を持つ焼き物として、美術品としての価値が高く、コレクターからも高い評価を受けています。

高く売れる九谷焼の特徴

美術品だけではなく焼き物でも価値の高い九谷焼ですが、中でも以下の3つに当てはまる九谷焼は高く売れる傾向にあります。

  1. 古九谷や再興九谷など歴史ある作品
  2. 有名作家による作品
  3. 共箱や作品証明書などの付属品がそろっているもの

それぞれの特徴を解説します。自分の九谷焼が高く売れるのかわからず買取に出すか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

1.古九谷や再興九谷など歴史ある作品

九谷焼の中でも特に高く評価されているのが、歴史的作品である「古九谷」や「再興九谷」です。古九谷は、江戸時代初期に生産された初期の九谷焼を指し、重厚で力強い絵付けや独特の色彩が魅力です。

現存数が少なく希少価値が高いことから、数万円から数百万円と高値で取引されています。

古九谷(江戸初期)の特徴

  1. 重厚感のある筆致と力強い絵付け
  2. 緑・黄・紫など独特の色彩
  3. 現存数が少なく、希少価値が高め

一方、再興九谷は19世紀に復活した九谷焼で、吉田屋・飯田屋・庄三・永楽などの各様式が存在し、それぞれに個性的な美しさがあります。

再興九谷(19世紀)の特徴

  1. 吉田屋・飯田屋・庄三・永楽など多彩な作風
  2. 九谷庄三の絵付けは特に人気
  3. 歴史と芸術性を兼ね備えた作品の数々

九谷庄三や吉田屋風の絵付け作品は人気が高く、数十万円単位で取引されることも珍しくありません。これらの作品は九谷焼の歴史や文化的背景を色濃く反映しており、コレクターからの評価も高い傾向にあります。

2.有名作家による作品

著名な九谷焼作家による作品は、現代のものであっても高額で買い取られる傾向にあります。著名な作家による作品は市場での人気が高く、需要も安定していて高価買取につながりやすいためです。

中でも、人間国宝や有名作家に該当する以下の方の作品は、美術品としての価値が高く、高価買取が期待できます。

作家

特徴

三代目徳田八十吉

陶器とガラスの融合や貴金属を用いた装飾

吉田美統

緻密な金彩装飾

三ツ井為吉

繊細な絵付け技法

武腰潤

鮮やかな発色と斬新な構図

中田一於

独自技法の「釉裏金彩(ゆうりきんさい)」を確立

また、作家の銘(サイン)が入っている作品は真贋の重要な判断材料となり、高価買取が期待できます。

3.共箱や作品証明書などの付属品がそろっているもの

共箱や栞、作品証明書などの付属品がそろっている九谷焼は、高い買取価格が期待できます。

九谷焼の主な付属品は、以下の通りです。

  1. 共布
  2. 証明書

有名作品の場合、上記に加えて「共箱」という木箱が付属します。共箱には作者の署名捺印がされており、本物であることを証明する重要な要素の一つとなります。

人間国宝や著名な人気作家の作品の場合、共箱の有無で買取価格が大きく変動します。

加えて、鑑定書があれば買取価格が大幅に上がる可能性があります。中でも、日本陶磁協会や著名な美術評論家が発行した鑑定書は高い信頼性があり、買取価格の上昇が期待できます。ただし、鑑定の依頼から鑑定書の作成までは、1点あたり4万円から9万円ほどかかるため、売却による利益も踏まえて依頼を検討しましょう。

九谷焼の有名作家

ここからは、広く名を知られている九谷焼の作家を紹介します。九谷焼の有名作家は、以下の通りです。

  1. 徳田八十吉(とくだやそきち)
  2. 吉田美統(よしだびとう)
  3. 三ツ井為吉(みついためきち)
  4. 武腰潤(たけごしじゅん)
  5. 中田一於(なかたいちお)

上記の作家が制作した九谷焼は、数万円から数十万円の高額買取が期待できます。それぞれの有名作家が制作する九谷焼の特徴を紹介します。

1.徳田八十吉(とくだやそきち)

九谷焼を語るうえで欠かせない作家のひとりが、三代目・徳田八十吉(とくだ やそきち)です。九谷焼の伝統を守りながらも、現代的な美意識と独自の技法を融合させた革新者であり、1997年には「彩釉磁器」の保持者として人間国宝に認定されました。

代表作と買取価格は以下の通りです。

代表作

買取価格

特徴

彩釉のぐい呑

6万円〜30万円前後

手のひらに収まるサイズながら、グラデーションの美しさが際立つ逸品

燿彩大皿

数十万円〜100万円超

直径40センチメートルほどの大型作品で、鮮やかな黄色や青が溶け合うダイナミックな表現が特徴

徳田八十吉は単なる装飾的な焼き物にとどまらず、陶器ガラス的な透明感や貴金属装飾がされているのが特徴で、九谷焼には見られなかった新しい表現に挑戦したことでも知られています。

伝統と革新を共存させる作風は、国内外のコレクターから熱い支持を集めています。ぐい呑や香炉などの小品よりも、大皿・壺・花器などサイズの大きい作品の方が、希少性も相まって評価が上がりやすい傾向にあります。

2.吉田美統(よしだびとう)

吉田美統は釉裏金彩といわれる技法を駆使し、花や蝶、唐草文など細密な金彩模様を施すことで、九谷焼に独自の気品と優雅さを吹き込んだ作家です。2001年に人間国宝に認定され、作品は高い芸術性と文化的価値を持ちます。

代表作と買取価格は以下の通りです。

代表作

買取価格

特徴

釉裏金彩芙蓉文花瓶

3万円~4万円

金彩で牡丹の花を繊細に表現

釉裏金彩椿文湯呑

約7,000円

椿文様を淡い金彩で細かく描いた湯呑み

吉田美統の作品には、高度な装飾技法である釉裏金彩(ゆうりきんさい)が用いられています。作品には奥行きのある気品と優雅さが感じられ、見る人を魅了します。

色調は落ち着いた金を基調としながらも、構成に洗練された華やかさがあり、まさに工芸美と絵画的表現が融合した作風です。保存状態が良好で、共箱や証明書が揃った作品であれば、高い査定が期待できます。

3.三ツ井為吉(みついためきち)

三ツ井為吉は、九谷焼の中でも赤絵細描を得意とする作家です。花鳥風月や風景などを細やかに描き出す繊細な筆致が特徴で、高度な技術はコレクターの間で根強い人気を誇ります。

代表作と買取価格は以下の通りです。

代表作

買取価格

特徴

色絵 鉄源花 馬上杯

約4,000円

繊細かつ華やかに表現された花や幾何文様

色絵 瓜図 一輪挿し

3,000円〜16,000円

直径約30センチメートルの皿に緻密に描かれた風景画

緑、黄、紫、紺青、赤の5色が織りなす三ツ井為吉のデザインは、九谷焼の醍醐味である色彩の豊かさを存分に味わえると好評です。だからこそ、その作品は高値で取引されることが多くあります。

新品だと、ぐい呑で三万円前後、12号サイズの飾皿では四十万円前後で取引される場合もあるほどです。

保存状態が良好で、共箱や証明書が揃った作品であれば、中古品でも数十万円から百万円を超える高額査定が期待できます。

こだわり抜いた素地と手作りの陶器、手書きで行われる絵付けが織りなす美しい三ツ井為吉の作品がご家庭にある場合は、ぜひ一度専門知識を持つ鑑定士が在籍する買取店にその価値を問い合わせて見てください

4.武腰潤(たけごしじゅん)

武腰潤は、現役で活躍する九谷焼作家の一人です。伝統的な九谷焼の技法をしっかりと踏まえつつも、鮮やかな発色や斬新な構図を取り入れている点が特徴です。

1986年には「明日を開く日本新工芸展」で箱根彫刻の森美術館賞を受賞し、2002年には日本伝統工芸展で朝日新聞社賞を受賞するなど、多数の輝かしい実績があります。

代表作と買取価格は以下の通りです。

代表作

買取価格

特徴

色絵 川蝉文 盛器

1万円~4万円

自然モチーフを大きめの画面に伸びやかに表現

夏草文 瓶子

約5万円

自然の「夏草」を色絵で描いた瓶子

武腰潤の作品は、伝統技法に裏打ちされた鮮烈な色彩表現と、自然の鳥や花をモチーフにした斬新なデザインが特徴です。花入や香炉などの器物を中心に、色彩の豊かさと構図の大胆さで見る人を惹きつけます。

特に鴇や川蝉の細密で美しい描写は、現代アートでも高く評価されています。保存状態が良ければ、10万円以上の高額査定も期待できます。

5.中田一於(なかたいちお)

中田一於は、九谷焼の伝統技法の一つである「釉裏金彩(ゆうりきんさい)」を独自に発展させた名匠です。伝統美と現代的な感性を融合させた作風は、美術館やギャラリーで高く評価されています。

代表作と買取価格は以下の通りです。

代表作

買取価格

特徴

淡桜釉裏銀彩花文 壺

約10万円

淡桜色の下地に精緻な花文様が浮かび上がる上品で華やかな大作

釉裏銀彩 ぐい呑

約12,000円

コンパクトなぐい呑サイズの酒器に、釉裏銀彩の技法で装飾

中田一於の作品は、釉裏金彩の繊細かつ奥行きのある表現が魅力です。銀箔のきらめきを釉薬の層が包み込み、まるで光が内側から輝くような独特の質感を生み出します。作品の状態が良好であることが重要で、ヒビや剥がれがあると査定額が大幅に下がります。

九谷焼を売る際の注意点

作家によっては高い買取価格が期待できる九谷焼ですが、買取を依頼する際は以下の点に注意しましょう。

  1. 割れやヒビがあると査定額が下がる
  2. 真贋を証明できる資料をそろえる
  3. 専門業者で査定を受ける

有名作家が作製した九谷焼であっても、ヒビがあったり、資料が欠けていたりすると買取額が大幅に下がる恐れがあります。それぞれの注意点を詳しく解説します。

1.割れやヒビがあると査定額が下がる

九谷焼に割れやヒビがある場合、査定額は大幅に下がってしまいます。専門家でなければ気付かないような細かな擦り傷や、わずかな欠けであっても評価に大きく影響します。これらは買取価格が下がる原因になるため、査定前には丁寧に確認しておきましょう。

そもそも九谷焼は、粘土を高い温度で焼いて作る陶磁器です。陶磁器は性質上、衝撃に弱いデリケートな焼き物であるため、以下のポイントを意識して丁寧に取り扱いましょう。

  1. 急激な温度変化を避ける
  2. 落としたりぶつけたりしない
  3. 重ねる際は間に布や紙を挟んで保護する
  4. 洗う際は柔らかいスポンジと中性洗剤を使用する

また、保管時は湿気によるカビや嫌なにおいを防ぐために十分に乾燥させてから収納してください。なお、査定のために持ち込む際や郵送する際には、新聞紙や気泡緩衝材を使ったしっかりとした梱包が重要です。

2.真贋を証明できる資料をそろえる

九谷焼を査定に出す際、本物かどうかを証明する資料が重要です。具体的には以下のようなものが挙げられます。

  1. 作家の署名や印がある共箱
  2. 作家名や作品名が記載された証明書
  3. 作品の来歴(履歴書・購入時の領収書など)

これらは作品の真贋確認に役立ち、査定額を高めるために重要です。

もしも付属資料がない場合は、日本陶磁協会や著名な美術評論家など、信頼できる専門の鑑定士に査定を依頼する手段もあります。鑑定士は筆致や釉薬の質感、作風の特徴から真贋を見極めてくれます。資料がある場合に比べて査定額が低くなる可能性があるものの、真贋確認が可能です。

なお、「まねきや」では、経験豊富なスタッフが九谷焼の価値を適切に見極め、真贋の確認も含めて丁寧に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。真贋の確認や買取の相談をしたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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3.専門業者で査定を受ける

九谷焼の価値を正確に評価してもらうためには、陶芸品や美術品に強い専門の業者に依頼しましょう。専門知識のある鑑定士が在籍する業者は、九谷焼に関する深い知識と豊富な査定経験があり、作品の時代背景や作家の技法まで含めて総合的に査定してくれます。

一方で、リサイクルショップや一般的な買取店など、専門性の低い業者に売却すると、以下のようなリスクがあります。

  1. 市場価値よりも安く買い叩かれてしまう
  2. 作家の格付けや技法の特徴を見落とされる
  3. 真贋の判断が不十分で、評価が不正確になる

高価買取を目指すのであれば、複数の専門業者に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。

無名作家の九谷焼も買い取ってもらえる?

無名の作家による九谷焼であっても、買取の対象になります。ただし、無名作家の場合、高価買取は期待できません。作品としての芸術的価値を高めるうえでデザインや技法も重要な要素ですが、買取市場では「再販価値」が重視されます。

そのため、どれだけ完成度の高い作品であっても、無名の作家によるものであれば、買取価格には反映されにくいのが現状です。とはいっても、買取自体は可能なため、自宅に眠っている九谷焼がある方は買取依頼をしてみてはいかがでしょうか。

「まねきや」では、知識と実績が豊富な鑑定士が丁寧に対応いたします。無名作家の九谷焼が買い取ってもらえるか知りたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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ヒビの入った九谷焼も買い取ってもらえる?

ヒビがある九谷焼は、買い取り可能なこともあれば、買い取りできないケースもあります。多くの場合は買取価格が大幅に減額されるものの、状態によっては買取自体が難しくなることもあります。ヒビがある九谷焼は査定額が下がるケースが多いものの、人間国宝の作品や古九谷のように歴史的価値が高い作品であれば、修復を前提に高額で取引されることもあります。

状態の例

買取の可否

備考

小さなヒビがあるが、見た目に大きな影響がない

可能な場合が多い(減額の可能性アリ)

軽度なダメージであれば買取対象になることも多い

目立つヒビや欠けがある

場合による

作家や作品の価値によっては買取される場合もある

全体に大きなヒビや破損がある

不可能な場合が多い

実用・展示ともに難しく、査定がつかない可能性が高い

買い取り可能かどうかは作者や作品によって異なるため、まずは骨董品や美術品に詳しい専門業者への相談をおすすめします。

九谷焼を売るならまねきやがおすすめ

本記事では、高く売れる九谷焼の特徴や、売る際の注意点などをご紹介しました。九谷焼は約360年の歴史がある焼き物で、絵画のような芸術性を持ちます。国内外からの人気が高く、有名作家の作品ともなれば高い買取価格が期待できます。

中でも状態がよい九谷焼であれば、数万円から数十万円の買取価格になるケースも珍しくありません。貴重なものであるからこそ、実際に売却を検討する際は信頼できる専門業者への依頼が重要です。専門業者は知識のある鑑定士が在籍しており、九谷焼に関する深い知識と豊富な査定経験があります。

作品の需要や作家の技法まで含めて総合的に査定してくれるため、「相場より大幅に安く買い取られた」となることはありません。

そこで、美術品や骨董品の買取に強みを持つ専門の鑑定士が九谷焼の買取を行う「まねきや」にぜひご相談ください。まねきやでは九谷焼の見た目だけではなく、需要や歴史なども踏まえたうえで適正な価格を査定しています。

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この記事の監修者

水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長

高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士

今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。 「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。