GUCCI(グッチ)のSOHO(ソーホー)は、大きくGGロゴをあしらった大胆なデザインでバッグや財布など多くのアイテムに採用されたコレクションです。現在は残念ながら廃盤になったコレクションで、正規店では新品を購入できません。
本記事ではSOHOの魅力と、廃盤になった理由を解説します。また、中古市場での人気や相場もあわせて解説するので、SOHOの購入・売却を考えている人もぜひ参考にしてください。
GUCCIの「SOHO(ソーホー)」の魅力とは
大人気だったSOHOの魅力の魅力は以下の4つです。
- 大胆なGGマーク
- 上質なカーフレザー
- 大ぶりのフリンジタッセル
- 豊富なラインナップ
SOHOは、2013年に登場したコレクションです。人気がありながらも、2025年現在は残念ながらGUCCIでSOHOの新作コレクションは作られていません。
まずは以下で、SOHOの具体的な魅力や人気の理由をチェックしましょう。
1.大胆なGGマーク
SOHOは、前面に大きな「GGマーク」をあしらったデザインが特徴の一つです。SOHOに使われているGGマークは、通常の「G」と逆さまの「G」を重ねて円のようなシルエットにした「インターロッキングG」と呼ばれるデザインで人気を博しています。
「インターロッキング」は日本語で「噛み合わせ」を意味する言葉で、G同士の隙間にうまくはめ込んだような見た目をしています。
一目でグッチとわかる存在感と、革を型押しでGの文字を浮き上がらせたエンボス加工により、大胆ながらも洗練されたデザインが人気の理由です。
「GGマーク」とは「GUCCI」の創設者グッチオ・グッチ(Guccio・Gucci)のイニシャル「GG」から作られたマークです。1933年にGGマークが誕生してから、これまでにいろいろなデザインが作られました。
Gが2つ横並びになったデザインや、片方を反転させて左右対称にしたGGマークなど、コレクションや製造した時代によって違いがあります。
なかでもSOHOはGGマークの入ったシンプルな一色のレザーバッグで幅広いコーディネートに取り入れやすく、普段のスタイルに高級感を演出できるからこそ高い人気を持っています。
2.上質なカーフレザー
SOHOは、軽量でやわらかなカーフレザーを採用しており、手触りがよく優れた耐久性が特徴です。上質なカーフレザーは、使い込むほどに経年変化による色や質感の変化を楽しめるため、人気を博しています。
カーフレザーとは生後六ヵ月以内の子牛のレザーです。毛穴が小さくきめがとても細かいため、凹凸を感じにくいなめらかな質感を楽しめます。また、成牛のレザーと比較してレザー自体が薄いため、軽くしなやかでバッグや財布が軽く携帯性に優れています。
カーフレザーを用いたSOHOは、はじめはマットでツヤが目立ちにくい外見ですが、使い込むうちに脂が染み込んで飴色のようなツヤが生まれます。
成牛のレザーと比べて薄手なため比較的経年変化が早く、ツヤがわかりやすい種類です。色の深みも増していくため、経年変化を楽しみたい人からも高い人気を誇ります。
3.大ぶりのフリンジタッセル
サイドに大きなフリンジタッセルが入っている点も、SOHO独自のデザインです。フリンジタッセルとはファスナー部分やバッグのハンドル(持ち手)に付属した房のような飾りで、動かすたびにゆらゆらと揺れます。
フォーマルな雰囲気を持ったレザーに揺れるフリンジタッセルを組み合わせた遊び心が、フェミニンで愛らしい雰囲気ながら芯のある印象を与えてくれます。
クールなだけでなくキュートな一面を持ったSOHOは、ビジネスシーンだけでなく休日のカジュアルなデニムスタイルにまであわせられる、汎用性の高いデザインです。
4.豊富なラインナップ
SOHOは、さまざまなサイズ・形のバッグや財布がラインナップされています。
ビジネスで活躍するフォーマルなワンハンドルや、肩がけができるショルダータイプのバッグなど、シーンに応じて選べる豊富なコレクションは同じSOHOでも異なる魅力を持っています。
サイズ展開もA4サイズが入る大容量の種類から、長財布やスマートフォンなどの小物の収納にちょうどよいコンパクトなミニバッグまで多彩です。
カラーバリエーションは一色のシンプルなレザーが中心ですが、中には二つの異素材を組み合わせたモデルや、二色のレザーで構成されたツートンタイプもあります。
タッセルのカラーやハンドル部分の素材も豊富で、自分好みのバッグや財布が見つかりやすくなります。
シーンによってデザインが異なるSOHOを使い分ける楽しみ方もできるため、今でも人気が根強い人気です。
グッチの「SOHO(ソーホー)」が廃盤になった理由とは?
SOHOが廃盤になった理由は、以下の二つだと考えられます。
- 新コレクションを続々と発表するブランド戦略
- デザイナー(クリエイティブディレクター)の交代
GUCCI(グッチ)は、シーズンごとにさまざまな新作コレクションを発表しています。新しいデザインを次々と発信するブランド戦略で、顧客を飽きさせないためです。
そのため、GUCCI(グッチ)はたとえ人気があるコレクションでも長期的に生産せず、デザインやモデルを入れ替え続けています。SOHOが廃盤になったのも、このブランド戦略の影響が大きいと考えられます。
また、2012年にSOHOを最初にデザインした当時のクリエイティブディレクター「フリーダ・ジャンニーニ」の退任も、考えられる理由の一つです。実際、2015年にフリーダ・ジャンニーニ氏が退任し、2015〜2016年の秋冬コレクションからは、ショルダーバッグだけの販売に切り替わっています。以降は新作が発表されず、2025年現在SOHOは廃盤になっています。
グッチの「SOHO(ソーホー)」の人気モデル
SOHOは、サイズやデザイン、カラー展開が豊富で、シーンに合わせて選択できる点も人気です。
- ディスコバッグ
- ショルダーバッグ
- ジップトップトート
- トップハンドルバッグ
- 長財布
SOHOは生産が終了した現在でも中古市場でも高い人気を誇ります。ここからは数あるモデルのなかでも特に人気が高いバッグと、長財布の特徴を解説します。
1.ディスコバッグ
ディスコバッグは四隅の丸みが特徴的な横長のミニショルダーバッグです。斜めがけできる長いショルダーベルトがあり、長財布やスマートフォンなどの普段づかいのアイテムをまとめて収納できます。サイズは縦15センチメートル×横21センチメートル×奥行き7センチメートルとコンパクトで、両手が空くため近所へのショッピングや、自転車移動などのアクティブシーンでも移動が軽快です。
また、コンパクトなデザインはパーティーシーンなど、華やかなフォーマルスタイルにもマッチします。
ディスコバッグは定番のブラックやグレーだけでなく、明るいブルー、ピンクなどファッションのアクセントになる差し色カラーも充実しているのも特徴です。カジュアルシーンだけでなく、カラー次第ではドレッシーな装いの魅力を引き立て、コーディネートの高級感を高める使い方もできます。
2.ショルダーバッグ
SOHOのショルダーバッグは手持ちできるダブルハンドルとショルダーベルトが付いており、2WAYで仕様できるのが特徴です。素材はやわらかく、くたっとした質感のソフトカーフレザーで、トートバッグのようなカジュアルさとレザーの上品さを持ち合わせています。
バッグ側面のマチが内側に収納されており、ロゴがある正面から見ると上部がコンパクトな台形シルエットになります。
タブレットやポーチなどの大きな荷物も入るため、普段から荷物を多く持ち運びたい人に人気です。
ショルダーベルトは取り外せるつくりになっており、ベルトを外すとフォーマルなハンドルバッグに変身します。
その日のファッションや目的に合わせて、使い方を変えられる柔軟さもSOHOのショルダーバッグが人気の理由です。
3.ジップトップトート
ジップトップトートは、トートバッグ上部の開閉部分にファスナーがついたデザインが特徴です。B5サイズのノートが収納できる大容量のため、ビジネスシーンで利用する方も多くいます。1泊程度の旅行なら、荷物もジップトップトートにすべて収納できるでしょう。
タブレットやノートパソコン、化粧品など荷物が多い人に便利な大きさで、ファスナー式のため安心して持ち運べる点も人気の理由です。
ファスナーを閉めれば荷物は見えないため、プライバシーが気になる人や盗難のリスクを減らしたい人にもおすすめです。
シンプルでフォーマルな印象のジップトップトートですが、揺れる大きなフリンジが華やかで適度なカジュアルさも持ち合わせています。
SOHOのコレクションのなかでもサイズが大きいため、コーディネートの主役になるバッグです。
4.トップハンドルバッグ
トップハンドルバッグは、フォーマルシーンで活躍するエレガントな雰囲気が特徴です。
レザーは型崩れしづらい頑丈なテクスチャードレザーを採用しているため、荷物をたくさん入れてもシルエットが崩れにくいのが魅力です。
テクスチャードレザーは表面に小さな突起を並べたシボ加工を施し、ちょっとした汚れや傷、指紋が目立ちにくい特徴があります。カーフレザーと比較して傷や汚れに強いため、毎日気兼ねなく使えるのも人気の理由です。
また、フォルムはかっちりした長方形で、フォーマルな印象が強いためビジネスシーンでも活躍します。ラフなTシャツやデニムスタイルに合わせれば、着こなしにエレガントさをプラスできます。
ほかにもワンピースなどのフェミニンなスタイルに、かっちりとしたトップハンドルバッグを組み合わせるとクールでフォーマルな雰囲気を演出できます。
エレガントな印象ながら幅広いスタイルにマッチするため、さまざまなジャンルのコーディネートをする方にもおすすめです。
5.長財布
SOHOの長財布もバッグ同様、前面の大きなGGマークとファスナー部分の大きなフリンジタッセルが特徴的です。
SOHOらしいデザインとシンプルなワンカラーはトレンドに左右されず、オンオフ問わず活躍します。
ラウンドファスナー式のため、かさばりやすいレシートやカードをたくさん入れてもスリムに収納できます。
カード入れが16枚分、札入れが2つ、その他レシートなどが入るポケットもあります。内容物を細かく分類できるため、機能性を重視する方にもおすすめです。
ブラックやブラウンなど財布の定番カラーはもちろん、ビビッドなピンクやオレンジなどアクセントカラーも充実しています。
グッチの「SOHO(ソーホー)」は中古市場でも人気?
SOHOは廃盤になり新品で入手できないため、中古市場での価値が高まっています。
特に汚れや傷が少なく保存状態がよいSOHOや、期間限定品や限定生産のSOHOは高値で取引されます。
種類 |
取引価格 |
ディスコバッグ |
ブラックレザー:90,000~110,000円 |
ショルダーバッグ |
チェーンショルダー:45,000~50,000円 |
ジップトップトート |
68,000~70,000円 |
トップハンドルバッグ |
60,000~100,000円 |
長財布 |
11,000~30,000円 |
また現在のレトロブームも、SOHOの中古市場での人気を後押ししています。
SOHOは10年以上前に作られたコレクションながらも、トレンドに囚われないシンプルで洗練されたデザインが若い世代からも支持されているため、中古市場で高い人気を誇ります。
グッチの「SOHO(ソーホー)」を売るならまねきやがおすすめ
SOHOは、2013年に発売したものの2025年現在は廃盤になっており新品での入手は困難です。
しかしシンプルなシルエットと、大胆なGGマークをエンボス加工した独自のデザインは今も多くの愛好家がおり、中古市場でも安定した需要があります。
そのため、過去に購入したSOHOを売却すれば、思わぬ高値で買取ってもらえる可能性も十分にあります。まずは信頼できる買取業者に査定を依頼して、手持ちのSOHOがいくらで売れるかチェックしてみましょう。
まねきやではGUCCI(グッチ)のSOHOコレクションを、買取実績豊富な鑑定士が責任を持って査定します。
少しでも高く買取できるよう、最新の市場価値や、状態、希少性などを総合的に判断して査定額を決定するため安心してください。
まねきやでは店頭買取のほかに、出張買取、宅配買取もあるため、来店が困難でも自宅にいながら売却できます。ほかにも、LINEで売りたいSOHOの画像を送るだけで、査定額がわかるLINE査定も24時間受け付けています。
査定額を見てから、売却するか判断したい人も気軽に依頼ください。まねきやのLINE査定の詳細は以下で紹介しています。

この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。