手紙を送る際には欠かせない切手。しかし、最近ではメールや電話などでやり取りする機会が増えたため、家に切手がたくさん余っている方もいるのではないでしょうか。もしかすると「切手を現金に換えたいけど、どこに依頼すれば良いのかわからない」「そもそも切手を現金換えることはできるのか」など、疑問に思っている方もいるかもしれません。
この記事では、切手を現金化する方法や、高額で現金化する方法などを紹介します。さらに、郵便局で切手を交換する方法についても紹介するので、ぜひ参考にして自分に合った方法を探してみてください。
切手の現金化の方法は2つ
切手を現金化することは可能です。切手を換金する具体的な方法は、大きく2つあります。
買取業者や金券ショップで換金する
切手を換金する一般的な方法は、買取業者や金券ショップに持ち込み換金する方法です。
金券ショップの場合は、市場価値や切手の状態にもよりますが、基本的には額面以下で買い取ることが多くなっています。即座に換金できる点がメリットですが、額面以上の値段で売りたい場合はほかの方法のほうが良いかもしれません。
一方、買取業者のなかには、切手の買い取りを専門として行なっている業者もあります。専門業者に依頼すれば、切手の状態や希少性などを考慮して、適正な価格で買い取ってくれます。
状態が良く珍しい切手であれば、想定よりも高額で換金できるかもしれません。特に、大量の切手を一度に換金したい場合は、信頼できる業者に依頼するとよいでしょう。
インターネットオークションに出す
2つ目は、インターネットオークションを利用する方法です。インターネットオークションのメリットは、自分が持っている切手を希望する価格で売却できる点です。さらに、オークションサイトにはコレクターや興味を持っている人々が多数いるため、希少価値のある切手が高値で取引されることもあります。
ただし、出品作業や取引相手とのやり取り、発送などをすべて自分で行なう必要があります。値段設定や希少性によってはなかなか売れず、想像以上に時間がかかってしまう場合もあるでしょう。さらに、出品手数料に関しても考慮する必要があります。
切手の換金率
ここからは、切手の換金率を見ていきましょう。普通切手と記念切手では換金率が異なるため、それぞれの換金率について詳しく解説していきます。
普通切手の換金率
普通切手の換金率は、一般的に低く設定されています。バラで換金する場合は、額面の50~70%程度が目安です。一方、切手シートや台紙貼りの場合は額面の80%程度で、バラと比べると少し換金率が高めとなっています。
ただし、上記の数字はあくまで目安であり、切手の需要や供給量によっても変動します。希少性の高い普通切手であれば、上記よりも換金率が高くなる可能性もあるでしょう。しかし、普通切手は高額で換金するのは難しいと考えておくのが無難です。
記念切手の換金率
記念切手とは、オリンピックや万博のような国家的な行事を記念して発行される切手のことです。
記念切手に関しては、基本的に発行年数や販売場所が限られているため、換金率は普通切手に比べて高くなる傾向があります。なかでも、発行枚数が少なかったり人気が高いシリーズだったりすると、額面以上の高値で取引されることがあります。
ここでは、見返り美人切手を例に見ていきましょう。見返り美人切手はコレクターの間での人気が高く、現在でも一定の需要が見込めます。特に、1948年に発行された最初の見返り美人切手は、当時150万枚しか発行されなかったため、希少性が高く人気です。
このように、記念切手の価値は市場での需要に大きく左右されます。そのため、お手もとの切手を換金する前に、相場を調べておくことが重要です。
高額で現金化ができる切手とは
ここからは、高額で買い取ってもらえる切手の特徴を3つ紹介していきます。なかには、これから紹介する条件に当てはまらない切手もあるため、判断に困った場合は専門家に相談するようにしましょう。
保存状態の良い切手
高額買取の条件の1つ目は、保存状態が良いことです。
切手の買取価格は保存状態に大きく左右されます。色褪せや破れがなく、新品同様の状態である切手の場合は、特に高価買取の対象となるでしょう。
反対に、汚れや折れ、変色、傷などがある場合は、査定金額が低くなる傾向があります。余っている切手は、小さな袋や仕切りのあるケースに入れて、可能な限りきれいな状態で保管するようにしましょう。
コレクターに人気の切手
希少価値が高く、コレクターの間で人気の切手に関しては、高額で買い取ってもらえる可能性があります。
特に、限定発行された記念切手はコレクターの間でとても人気です。例えば、皇室記念切手が挙げられます。皇室記念切手は、皇室の歴史的な行事や慶事を記念して発行されるもので、コレクターからの需要が高い人気の切手の一つです。皇室記念切手のなかでも、戦前に発行された切手は高額で取引されるケースが多くなっています。
また、中国やイギリスなどの外国で発行された切手や航空切手などに関しても、入手が難しいといった理由から高額で取引されることがあります。
切り離していない切手
高額買取の3つ目の条件は、切手を切り離していないことです。全体を切り離していない状態でシートとして保存されている切手は、新品に近い状態であると判断されるため、バラの切手よりも価値が高く、コレクターからの需要も高くなっています。
ただし、一枚でも切り取ってしまうとバラ扱いになってしまうため注意が必要です。
換金はできなくても郵便局で別の商品に交換できる!
郵便局では、一度購入した切手を払い戻しすることは基本的にできません。
しかし、条件に応じてほかの郵便商品と交換することは可能です。なお、持ち込んだ切手の状態が悪かったり切手の種類が特殊であったりすると、交換できない可能性もあります。
切手の交換対象商品
通常の郵便切手であれば、郵便局が指定しているほかの商品や別の額面の切手などと交換することができます。具体的に交換できる郵便商品は以下のとおりです。
- 普通切手
- 郵便はがき
- 特定封筒(レターパック封筒とスマートレター封筒)
- 郵便書簡(ミニレター)
これにより、使い道のなくなった切手を有効利用できます。
切手の交換外商品
切手の種類によっては、郵便局に持ち込んでも交換を断られるケースもあります。
例えば、前述したとおり、特殊な記念切手や使用が限定されている切手に関しては、交換の対象外となることがあるため注意が必要です。具体的には、以下が交換対象外の切手として該当します。
- 年賀切手
- 寄付金付きお年玉付き年賀郵便切手
- グリーティング切手
- ふるさと切手
また、破損や汚れがひどい切手も、交換を拒否される可能性が高いため注意が必要です。
切手の交換の際にかかる手数料
1枚~99枚まで (1枚につき) | 100枚以上 (1枚につき) | |
郵便切手・通常はがき | 5円 | 10円 |
往復はがき・郵便書簡 | 10円 | 20円 |
特定封筒 (レターパック封筒・スマートレター封筒) |
42円 | 60円 |
10円未満の郵便切手・通常はがき・往復はがき | 合計額の半額 | 10円 |
切手を手数料無料で交換できるケースもある
切手を現金化したいなら買取業者に出そう
まとめ
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。