額面よりも非常に高い価値が付くことがある、プレミア切手。そのなかでも、見返り美人の切手は特に高い人気を誇る切手です。これまで大事に保管してきたけど売却を検討している方や、家族から譲り受けたものの買い取りを希望している方もいるでしょう。
見返り美人の切手には種類があり、その種類の違いが買取相場にも大きく影響しています。そこで今回は、見返り美人の切手の歴史や種類、買取相場、そして高価買取してもらう方法を紹介します。
見返り美人の切手とは
見返り美人の切手とは、浮世絵師の菱川師宣が描き国宝にもなっている「見返り美人図」がデザインされた切手です。切手コレクター向けの切手趣味週間シリーズの第2弾として、1948年に発行されました。
額面は5円で、1枚当たりのサイズは縦67mm、横30mmと普通切手より大きく縦長です。なお、1シートは5枚綴りで発行されました。浮世絵を切手にするという当時の斬新さや美しいデザインが大いに人気を集め、数日で完売したといわれています。
また、1948年の日本は戦争を終えたばかりで印刷技術がさほど発達していなかったため、浮世絵の色彩の表現が難しく、茶色一色で印刷されました。しかし、単色ゆえの繊細さが魅力を増し、コレクターに愛される要因となっています。
美しいデザイン性に歴史的な価値も相まって、現在も中古市場で一定の需要を維持しています。
見返り美人の切手は5種類ある
見返り美人を描いた切手は、1948年以降もたびたび発売され、合計5種類があります。これらはそれぞれ異なる時期に発行されているため額面などが違い、それが一つの見分け方になっています。また、切手のデザインや色合いも大きな違いです。
発行年 | 額面 | 発行シリーズなど | カラー | 特徴 |
1948年 | 5円 | 切手趣味週間シリーズ | 単色 | ・オリジナル見返り美人とも呼ばれる |
1948年 | 5円 | 金沢・高岡明るい逓信文化展 | 単色 |
・初回発行版の4日後に発売された ・違いは台紙のデザイン |
1991年 | 62円 | 郵便事業120周年記念切手 | カラー | ・切手趣味週間シリーズのなかでも人気の高い「見返り美人」と「序の舞」の復刻版がセット販売された |
1996年 | 80円 | 郵便切手の歩みシリーズ | 単色・カラー | ・人気の高い「月に雁」デザインとセット |
2021年 | 500円 | 郵便事業150周年記念切手 | カラー | ・人気の高い「月に雁」デザインとセット ・世界初の和紙切手シート(シール式) |
なお、2021年には、マンガタッチの見返り美人とピカチュウが描かれた、ポケモンのグリーティング切手も登場しています。
5種類のうち、特に1948年の切手は初期の発行であり、そもそもの発行数が少ないこともあって希少性の高さが特徴です。
見返り美人の切手は使用済みでも買い取ってもらえる?
見返り美人の切手は、1948年発行のプレミア切手であれば、使用済みでも買い取ってもらえる可能性があります。ただし、使用済みの切手は未使用の切手に比べて価値が低くなることが一般的です。消印の状態や切手自体の保存状態が良ければ一定の価値が見込めますので、まずは買取業者に相談してみるとよいでしょう。
なお、1991年以降に発行された見返り美人切手はプレミア切手ではないため、使用済みだと買い取ってもらえない場合があります。こちらも、まずは買取業者へ相談するとよいでしょう。
見返り美人の切手の買取相場
見返り美人の切手の買取相場は、状態や希少性(発行年)によって異なります。1948年に発行されたオリジナル見返り美人切手と金沢・高岡明るい逓信文化展版は、どちらもプレミア切手とされており、額面よりも高い金額が付くことが多いです。
また、バラの状態かシートの状態かによっても買取価格が変動します。未使用のものや保存状態が良ければ高額で取引されることが多く、バラの状態で500円から5,000円程度、シートの状態で5,000円から3万円程度になります。使用済みのバラであってもプレミアが付き、買取価格は1,000円前後から2,000円程度です。
プレミア切手に分類されるのは1948年のみであり、それ以降に発行された見返り美人切手の買取相場は高くはありません。
額面どおり、もしくはそれよりも安く買い取りされるのが一般的です。
見返り美人の切手を高価買取してもらう方法
見返り美人の切手は、特に1948年発行の切手であれば高く買い取ってもらえる可能性があります。
できるだけ高価買取してもらうため、押さえておきたいポイントを紹介します。
シートの場合はバラにしない
シートで保管している場合は、バラにせずそのままの状態で買い取りに出すことが重要です。シートのほうがバラに比べて希少価値が高く、より高額で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
これは、切手の目打ちと呼ばれる、切り離した際にギザギザになる部分が査定基準の一つであるためです。目打ちの欠けが少ないほうが高価買取につながりやすいので、シートのままで保管して目打ちが美しい状態を保ちましょう。
状態を保つ
切手の保存状態が良いことも高価買取のポイントです。切手を保存する際は湿気や直射日光を避け、切手専用のアルバムに保管するなど、保存状態に気を配りましょう。湿気を含むと、切手の裏に塗布されている接着成分が取れてしまう「糊落ち」が発生し、買取価格を下げる要因になってしまいます。
また、切手に汚れや折れ目、変色がないことも重要です。切手に触れる際は、不注意で破けたり汚れたりすることがないよう、手袋やピンセットを使用することをおすすめします。先ほど紹介したとおり、切手のギザギザ部分の劣化具合も買取価格に影響するため、バラになっている場合はこの点にも注意しましょう。
買取実績が多い買取業者に依頼する
切手の状態だけでなく、どの買取業者を利用するかも買取価格を左右するポイントです。買取実績が豊富で、専門知識を持ったスタッフが在籍しているなど、信頼できる買取業者に依頼することで適正な査定を受けられる可能性が高まります。
また、買取価格の相場を事前に把握しておくことも大切です。査定を依頼した結果、先に紹介した買取相場よりもかなり低い金額を提示された場合には、ほかの業者にも査定を依頼して査定額が妥当か確認するのが賢明です。
できるだけ高値での取引を実施するためにも、事前に複数の業者に見積もりを依頼するとよいでしょう。
できるだけ早く買取に出す
どれほど丁寧に保管していても、切手は経年劣化により状態が悪くなる可能性があります。最も状態の良いのは常に「今」であり、売却を検討しているのであれば、少しでも高値が付くよう早めに買い取りに出しましょう。
また、見返り美人の切手を含むプレミア切手の買取相場は、切手収集がブームであった時期に比べると下落傾向にあるとされています。プレミア価格は常に変動しているため一概にはいえませんが、相場が高いうちに買い取りに出すことをおすすめします。
見返り美人の切手の買い取りはまねきやがおすすめ
高価買取専門店のまねきやは、見返り美人切手などさまざまな切手買取について豊富な実績を持っています。専門知識を持った鑑定士が一つひとつ丁寧に査定を行ない、お客様の切手の価値を正しく評価します。一度査定してみてほしいなどのご依頼も可能ですので、まずは一度ご相談ください。
まねきやでの買い取りを利用するメリットには、以下のようなものがあります。
買取価格が高い
まねきやの大きな特徴の一つが、買取価格の高さです。中古市場の情報を正しくキャッチし、市場価値を反映した適正価格での買取を心がけています。その結果、競争力のある高価買取を実現しており、お客様に満足していただける価格を提示できるのが強みです。
また、まねきやが持つ世界規模の独自販売ルートも、高値での買い取りを可能としています。買い取った品物を自社で適正に販売へと回すことができるため、即時の買取かつ高価買取ができ、多くのお客様から信頼を得ています。
LINEで簡単査定が可能
まねきやでは、通話・メールアプリのLINEを利用した無料査定を実施しています。売りたいものの写真を撮ってLINEで送るだけで、すぐに査定結果を知ることが可能です。電話や来店といった面倒な手続きを必要とせず、また場所を選ばずに実施できる手軽さが好評を得ています。
利用方法は、LINEでまねきやを「友だち追加」して、メッセージ画面にて査定を希望する品物の写真を送ります。最短10分で査定額をお知らせいたします。
まねきやでは店頭買取のほか、出張買取や宅配買取を実施しているため、LINEでの査定依頼後も来店することなく売却することが可能です。まずはお気軽に無料査定をご利用ください。
まとめ
浮世絵をもとにした見返り美人の切手は、1948年の初回発行時から高い人気を誇るプレミア切手です。バラやシート、また使用済みであっても、高値での買い取りが期待できます。
1991年以降に復刻版などが発行されていますが、そちらはプレミア切手ではないため注意が必要です。しかし、人気のデザインだけあって熱心なコレクターも多いため、まずは査定に出すことをおすすめします。
切手は状態が悪化すればその分価値も落ちてしまうため、管理方法に留意し、価値が落ちないうちにできるだけ早く買い取りに出しましょう。
高価買取専門店のまねきやでは熟練のスタッフが一つひとつ丁寧に査定し、市場価格を踏まえた適正な買取金額をご案内いたします。手軽なLINE査定のほか、電話でのご相談やWeb査定も受け付けていますので、お気軽にご利用ください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。