「家にある切手コレクションを処分しようか悩んでいるけど、価値はあるの?」
「高く売れる切手コレクションには、どんな種類がある?」
切手はコレクターが多く、希少性が高いものだけでなく美術的な価値の部分から、中古品として高値がつけられます。
本記事では、切手の中でも高価買取が期待できる特徴と、過去の人気のシリーズを紹介します。コレクション価値が高い切手の特徴がわかったら、使っていない切手をぜひ査定依頼に出してみてください。
切手のコレクションに価値はある?
切手のコレクションは歴史的価値や美術的価値を持っているシリーズがあります。切手は長い歴史があり、日本でも昭和時代に発行されたものは、骨董品のような価値があるのです。それゆえ、時には投資対象としても注目されてきました。
また、保存状態が良く歴史ある切手は、コレクターにとって価値があります。そのなかでも、人気のデザインの切手や、現存枚数が少ない切手の場合は特に中古品として需要が高く、購入時の価格以上の値段がつく場合もめずらしくありません。
次項で価値が高くなる切手の特徴を解説するため、参考にしてみてください。
コレクションの価値が高くなる切手の特徴
切手の中でもコレクションの価値が高くなる種類や、特徴は次の通りです。
- 発行枚数が少なくコレクター人気の高いもの
- シート状になっているもの
- 切手の状態がいいもの
所有している切手の価値を知り高く売るために、特徴を理解しておきましょう。以下の項で詳しく解説します。
1.発行枚数が少なくコレクター人気の高いもの
発行枚数が少ない切手は、コレクターにとって需要が高い品物です。流通している切手の数が限られているほど、コレクターの需要に対して供給が不足するためです。それにともない、希少性が高まり、コレクターの間での競争が激しくなり買取価格が上昇しやすくなります。
切手は発行時期が短く、事前注文が必要など、希少性が高い限定アイテムが数多く存在します。例えばオリンピックや万博開催記念など、ビッグイベントを記念して作られる切手は、当時の思い出になるだけでなく、今では購入できない希少な骨董品です。
ほかにも人気の芸術家の作品をプリントした切手など、デザイン面で高く評価されている種類も、切手としての価値が高まります。
2.シート状になっているもの
切手は1枚の大きなシート状になっており、切れ目が入っているデザインが特徴です。1枚で元サイズのままの切手は、シート切手と呼び、1枚のみの切手よりも希少性が高まります。
シート状の切手は、一枚の切手よりも希少性が高くコレクターにとって魅力的です。
使っていない記念切手を見つけたら、シートの状態のまま査定に出すことをおすすめします。切り離してしまうと、コレクター的価値が損なわれてしまうため、注意しましょう。特に切手の端にある白い余白は「耳」と呼ばれ、耳付きの方がさらに価値が高まります。
3.切手の状態がいいもの
切手の保存状態の良し悪しは、査定額に大きく影響します。湿気によってシワが寄ったり、変色したりする場合があります。ほかにも、日光の紫外線の影響を受ければ、退色して本来の見た目とは違った状態になることもめずらしくありません。切手のコレクターは保存状態を重視する傾向にあるため、状態が悪ければ、高価買取が難しくなります。
一方で、湿気や日光を避けて保存している切手は、新品に近い状態としてその価値を高めます。
ちなみに、切手の保存状態が悪くても、希少性が高いものであれば買取できる可能性もあるため、買取できないと判断せずにまずは査定に出してみましょう。
コレクションの価値が高い切手
コレクションの中でも、特に価値が高いとされる以下の切手には、歴史的な背景やめずらしいデザインなどがあります。
- 見返り美人
- 月に雁
- 文化人切手シリーズ
- 鳥切手シリーズ
- 国宝シリーズ
- 東京オリンピック記念切手
- 大阪万博記念切手
- ふるさと切手
- 皇室関連記念切手
- 紀元2600年記念切手
日本では「月に雁」や「見返り美人」などが人気です。
切手の額面以上の価格で取引される場合も多いため、ご自宅や実家などに古い切手が眠ったままになっていないかを調べてみてはいかがでしょうか。
1.見返り美人
「見返り美人」は、日本の美術品を題材にした切手で、特に人気の高い一枚です。コレクター向けに発行された「切手趣味週間」シリーズの1つで、1948年に発行されています。美しいデザインと発行枚数の少なさから、コレクターの間では常に高値で取引されてきました。
実在する浮世絵を切手化していますが、元の浮世絵のサイズに合わせた縦長のフォルムで、縦67mm、横30mmと通常の切手よりも大きめであることも特徴です。なお、当時は印刷技術の問題から、茶色一色での印刷でした。この一色刷りゆえに生まれるレトロな雰囲気や、味わい深い見た目が高く評価されたのです。
そして、1991年には郵便事業120周年を記念して、フルカラー版が発行されましたが、特に人気が高いのは、最も古いオリジナルの1948年版です。
2.月に雁
「月に雁」も日本の名切手として知られており、歌川広重の花鳥図が描かれている繊細なデザインが特徴です。
本物の「月に雁」は国立博物館に保存されている美術品であり、切手は当時の印刷技術の影響で単色刷り(1色のみを使用する印刷)で作られています。「見返り美人」とともに高い人気があり、保存状態が良い「月に雁」はめずらしいため高額で取引されています。
3.文化人切手シリーズ
日本の文化や歴史に貢献した著名人を描いた「文化人切手シリーズ」は、歴史的価値が高いとされ、コレクターに人気です。日本の著名な文化人を切手化したもので、以下の著名人、文豪がデザインされました。
- 福沢諭吉
- 夏目漱石
- 森鴎外など
特に販売初日カバー付きのシリーズは、枚数が限られているため、希少価値が高いとされ高値で取引されます。
4.鳥切手シリーズ
「鳥切手シリーズ」は、国際郵便に使うために発行された切手です。セキレイやタカなどの美しい鳥の絵柄が特徴で、自然愛好家やコレクターにとって魅力的なアイテムです。鳥の種類の中でも、日本で数が減っている希少種の鳥を描いた切手は高額で取引される場合があります。
5.国宝シリーズ
「国宝シリーズ」は、日本の国宝級の文化財を題材にした切手です。近年は東京国立博物館の創立150年を記念した第3弾が発行されたことで話題になりました。
これまで日本で生まれた有名な絵画や工芸品が鮮やかにプリントされており、目にも鮮やかでコレクター欲を刺激するデザインです。芸術性の高い切手として支持されているほか、初日のカバー付きタイプは希少なアイテムとして高値で取引されています。
6.東京オリンピック記念切手
1964年の東京オリンピックを記念して発行された切手は、オリンピックの歴史的価値と日本の近代化を象徴するものとして人気があります。関連して、2021年の東京オリンピックの記念切手も、時間が経つにつれて、歴史的価値が高まる可能性があるため、価格上昇が期待できるでしょう。所有している方は、査定依頼をおすすめします。
7.大阪万博記念切手
1970年の大阪万博を記念して発行された切手は、当時の日本の科学技術や文化を象徴するデザインです。特に初発行のものや、未使用品は高額で取引される場合があります。
また、大阪万博の開催が再び迫っているため、若い世代にも昔の大阪万博にまつわるグッズや記念切手への関心が高まっています。
その分切手の買取額がアップしている可能性があるため、昔購入した大阪万博記念切手を所有している方は、2025年の開催までに売却を検討してはいかがでしょうか。
8.ふるさと切手
各地域の特色を反映した「ふるさと切手」は、地域の文化や歴史を切り取ったものとしてコレクターに人気です。地域の特性を活かしたデザインなどから、コレクターの間で人気が高い傾向にあります。
9.皇室関連記念切手
「皇室関連記念切手」は、天皇の即位や結婚を記念したものなどがあり、切手コレクターの間で人気があります。
例えば天皇陛下御即位の周年記念やご成婚などを記念した切手が発行されてきました。皇太子殿下ご成婚記念切手はコレクター人気が高く、額面以上の価格で取引されています。
それ以外にも、明治・大正時代に発行された皇室関連切手は、発行枚数が少なく希少とされ、高価買取が期待できるでしょう。
10.紀元2600年記念切手
「紀元2600年記念切手」は、日本の初代天皇である神武天皇の即位2600年を記念して発行されました。日本の歴史において、天皇が誕生した記念すべき出来事を象徴する切手として、特別な意味を持つのです。また、発行から80年以上経過しているため、年々希少性も高まっています。
1940年の2月11日の紀元節、式典当日の11月10日に2回発行されたため2種類のデザインが存在します。
2月に発行された切手は約100万枚発行されていますが、11月は約350万枚、約55万枚のみです。したがって、11月に発行された切手の方が希少とされ買取価格が高いと言えるでしょう。
まとめ
高価買取専門店まねきやでは、記念切手の買取を強化しております。記念切手はコレクターが多いため、発行枚数が少なく、イベントごとなどで発行された切手であれば、需要が高く高価買取につなげられます。多少状態が悪くても、希少性が高い切手は買取ができるため、ぜひまねきやに査定をご依頼ください。
また、まねきやはLINE査定も承っていますので「買取可能かどうか、おおよその査定額を知りたい」というお客様もお気軽にご利用ください。
LINEなら、直接来店しなくても写真を送るだけで、迅速に査定結果がわかります。もちろん、店頭買取や出張買取など、スタッフとの対面による買取も実施していますので、買取が初めてで不安な方も利用できます。
実家に古い切手が数多く眠っているという方は、ぜひ一度まねきやにご相談ください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。