「憧れのブランド」といって思い浮かべるなら、エルメス（HERMES）を1番に挙げる方も多いのではないでしょうか。エルメスといえば、上質な革製品やシンプルでハイセンスな服飾雑貨で知られ、それらのどれもが「一生もの」として長く愛せる高い品質と普遍的なデザインを備えています。なかでもバッグは世代を問わず人気が高く、1度は手にしたい！　と思っている方も少なくないでしょう。

そこで今回は、エルメスのバッグを売却する際に押さえたい、さまざまなポイントをご紹介します。特に高く売れるバッグの特徴や、売却方法の選び方など……お手持ちの大事なエルメスを、納得の行く方法と価格で譲りたいとお考えの方は、ぜひご参考にしてください。

 

高く売れるエルメス(HERMES) の特徴は？

まずは、エルメスのバッグのなかでも、特に高く売れるものの特徴についてご紹介します。

 

年式が新しい商品は高く売れる

中古ブランド品市場全般にいえることですが、製造年・購入年の新しいものほど高い価格が付く傾向にあります。人気の高いニューモデルは高い値段になりますし、また同じモデル・同程度のバッグであれば年式が新しいほうが高く売れると考えて良いでしょう。

 

生産数や供給が間に合っていない商品は高く売れる

エルメスのバッグは、伝統ある工房による限られた生産体制で作られています。そのため需要が供給を上回る状態が恒常化しており、ほしいバッグが新品であってもタイミング次第で手に入れられないことが少なくありません。

このため中古市場でも、需要が大きく供給量の小さい製品の価格が特に高くなる傾向にあります。

 

新しい商品や人気のカラーは高く売れる

先にも触れましたが、登場して日の浅いニューモデルは高い価格が付きます。また、同モデルであってもカラーバリエーションによって価格が変わることも。人気のあるカラーは、特に高く取引される傾向が強くなります。エルメスで特に人気の高い色として「エトープ（ウォームグレー）」、「ゴールド（キャメルブラウン）」、「ナタ（クリームホワイト）」などが挙げられます。

 

高く売れる（HERMES）のバッグ4選！

ここからは、エルメスのバッグのなかでも特に高く売れるモデルについてご紹介しましょう。

 

バーキン

エルメスに詳しくない方でも、その名前を聞いたことがあるかもしれないバーキン。長い歴史のあるエルメスの製品としては、登場1984年とさほど古くありません。名女優で歌手のジェーン・バーキンさんの名を冠していることには、次のような理由があります。

このバッグはもともと「荷物の多い俳優さんでもバッグの中身が煩雑にならないように」と、エルメスによって1点物として作られ、バーキンさんに贈られたものでした。その後この逸話が広まり、バーキンはエルメスの通常販売モデルとしてデビューしたのです。

 

ドラマチックなエピソードを持つバーキンですが、そのシンプルなデザインを生かすかのようにさまざまな革が使用されています。その素材によっても、買取相場が変わることがあります。

バーキンのなかでも、トゴ革（雄の仔牛の革）のバッグは特に人気が高く、未使用品であれば新しくないものでも定価より高く売れるケースも。
これらのほか、限定品やオーダー品も高値が付く場合が一般的です。

 

ケリー

ケリーも、エルメスのバッグのなかで特に高い知名度を誇るモデルです。蓋付きで錠前を備えた台形型のハンドバッグが「ケリーのようなバッグ」という意味で「ケリーバッグ」と呼ばれることもあるほど。

ケリーの歴史は長く、その登場は1936年です。しかし、当時はケリーではなく「サック・ア・クロア」という名称でした。そのサック・ア・クロアを愛用し、トレードマークのように持ち歩いていたのが、モナコ王妃だったグレース・ケリーさんです。そのケリーさんの名を採り、サック・ア・クロアは「ケリー」と改称されたのです。

 

ケリーには「内縫い」と「外縫い」の、2種類の縫い方があります。これらのなかでは、外縫い（本体の縫い目が見えるもの）のほうが需要は高く、高値で売れやすいとされています。また、ケリーのハンドル（持ち手）には、ショルダーストラップを付けるための金具が付いており、金具のデザインには旧型・新型があります。こちらは、新型のほうが買取相場は高くなるとされています。ちなみに新型の金具は、横から見るとVの字型をしていることから「V金具」とも呼ばれています。

 

ボリード

ボリードは1923年頃に登場したとされ、エルメスのなかでも長い歴史を持つバッグです。開閉にファスナーを採用した世界で初めてのバッグといわれており、登場当初は「ブガッティ」という名称で呼ばれていました。ブガッティとはフランスの自動車メーカーの名前でもあり、振動の多い車移動でも荷物がバッグから飛び出さないファスナー構造を指すネーミングだったという説が有力です。その後の仕様変更とともに名称が「ボリード」に変えられ、現在に至ります。

ボリードは、バーキンやケリーと比較して流通量が多く、入手しやすい傾向にあります。このため、状態の良い中古品であっても定価以上で売れるケースは少なめです。

ただし、ボリードのなかには「シャーク」や「ベースボール」となど、ユニークな限定品がいくつかあります。これらの限定モデルは希少価値が高く、状態の良いものだと100万円前後の値段で売却できるケースも。

 

コンスタンス

エルメスの「H」のロゴを大きくあしらった、特徴的な造形が目を引くコンスタンス。登場は1969年で、当時のレザーブーツの流行を反映して生まれた総レザーのカッチリしたデザインがファッション界で高く支持されました。

このコンスタンスが大人気モデルとなったきっかけは、アメリカのジョン・F・ケネディ第35代大統領夫人のジャクリーンさんが愛用していたことでした。ジャクリーンさん人気とともにコンスタンスの人気にも火が付き、その後現在に至るまで不動の人気を確立しています。

コンスタンスには、通常モデルと仕様の異なる「コンスタンスⅢ」というモデルがあります。このコンスタンスⅢの買取相場は「通常のコンスタンス＋20万円」ほどの高値となる傾向があります。

 

エルメス（HERMES）のバッグはどこで買い取ってもらえる？

エルメス（HERMES）のバッグを売りたいと思ったとき、売却する方法としてどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、エルメスのバッグをどこで買い取ってもらえるのかについてご紹介します。

 

フリマアプリ

不用品に自分で決めた価格を付けて個人売買ができる、インターネット版「フリーマーケット」のようなアプリサービスです。自分で売りたい値段を付けて売れるメリットがある反面、高級品は偽物を警戒する流れから引き合いが少なくなったり、出品・発送などの手間が多くかかったりするデメリットも。

 

ネットオークション

インターネット経由で個人売買ができる点はフリマアプリと同じですが、買い手の入札をともなう「競売」という売り方ができる点がネットオークションの特徴です。入札数によって思わぬ高値で売れるメリットがありますが、フリマアプリ同様に高級品の売買に適さなかったり、出品手続きや発送の手間をともなったりするデメリットがあります。

 

ブランド買取専門店

エルメスのような高級ブランドを売却するには、もっとも適しているのがこのブランド買取専門店に買い取ってもらう方法です。ブランドや品物について高い専門知識を持つ査定担当者が在籍しているため、詳細な査定によって適正な価格を提示してもらえる点が1番のメリット。大切にしてきたものを納得の上で売る方法として、非常におすすめできるのがこの方法といえるでしょう。

 

フリマアプリやネットオークションは不用品を自分で付けた価格で売却できますが、ブランドバッグなどの高級品は偽物を警戒される傾向があり、出品に適しているとはいえません。品物の状態や相場に関する専門知識を持つスタッフの査定の上で、納得して売ることができる買取専門店で売却することをおすすめします。

 

使わなくなったら早めに売却を検討しよう

ブランド品は、仕様や特徴だけを見ればどれも同じに見えます。しかし、それぞれの状態やトレンドに合わせて価値は変わります。特に、新品で未使用の状態である場合か、その状態に近い場合は高額買取に期待ができるでしょう。仮に未使用品であっても、保存状態や経年劣化によって価値が落ちることもあるため、使っていないブランド品は早めの売却をおすすめします。

まねきやでは、エルメスをはじめとする海外ブランドの高価買取を強化しています。「どこよりも高い」買取価格を出せるよう、専門家であるスタッフも日々トレンドを追ったり相場をチェックしたりしています。使っていないブランド品を売りたいと思ったときは、ぜひまねきやにおまかせください。

 

まとめ

今回は、世界でも最高峰といえる高品質な革製品を提供するブランド・エルメスのバッグについて、高く売れるモデルや高価で買い取ってもらえる方法をご紹介しました。

エルメスは、そのモデルによっては上得意顧客でなければ購入が難しいものもあり、中古品の引き合いが非常に多くあるブランドの1つです。
「大事にしてきたエルメスだけに、手放すのなら引き続き大事にしてくれる人の手に渡ってほしい」と考えている方が多いでしょう。私共まねきやは、その橋渡しをしたいと考えております。ぜひ、お気軽にご相談ください。