一度はがきや封筒に貼った切手も、きれいにはがす方法があることを知っていますか？
水を使うなど正しい方法によって、価値のある切手をきれいにはがして保管できるのです。
使用済み切手のはがし方の具体的な手順と、気をつけたい間違った切手のはがし方をご説明します。 また、使用済みであっても価値がある切手の種類や、高価買取についてのポイントをご説明します。

使用済切手のきれいなはがし方

きれいな切手のはがし方は、まず切手を含んでいる封筒やはがき全体を温水に浸す方法が一般的です。
切手を水に浸すと裏面の糊がやわらかくなるのです。切手を壊さずに、簡単にはがせるため無理にとろうとしないで水に浸けましょう。
ただし、はがしたあとの切手はとてもデリケートです。そのままごみなどが付着しないように気をつけながら、自然乾燥させてください。 具体的な手順は次の通りです。
1．切手の周りを数ミリ残した状態で、はがきや封筒から切り離す
2．ボウルや洗面器に人肌程度のぬるま湯を入れて切手を浸ける
3．10分ほど経過すると糊がやわらかくなり自然と切手がはがれてくる
4．切手をはがしたらタオルなどで軽く水気をとって置いておく
5．水気をきった切手はコピー用紙など無地の紙の上で乾かす
6．最後に乾いた切手を重みのある本などでプレスして真っすぐにする
塗れた切手のそばにインクでプリントした用紙や、新聞紙があるとインクが写ってしまうリスクがあります。 必ず切手は無地の布やコピー用紙の上に置きましょう。

切手の間違ったはがし方

切手を無理に乾燥したままの状態で剥がそうとすると、紙が破れてしまうリスクが高まります。一度切手が破れてしまえば、価値があるものだとしても中古買取はできません。
また、尖った物を使って剥がそうとすると、切手の表面を傷つけることがあるため、無理やりハサミなどで剥がさないように気をつけてください。 シールを剥がす方法として、ドライヤーの熱を当てて浮かせるという手段も有名です。
しかし切手の場合は要注意。 過度の熱を加えてしまうと、切手の色褪せなど変質の原因になります。かえって糊が中途半端に溶けてしまい、はがきや封筒と密着するリスクがあります。ますます切手が破損する原因になるため、避けましょう。

使用済でも価値のある切手

切手は未使用であるほど、価値が高くなります。しかし、コレクター人気のある切手であれば、たとえ使用済でも価値がある種類も存在するのです。 ここでは使用済みでも高く売れる可能性がある、切手の特徴や種類をご説明します。

希少性が高い切手

特定の年代やイベント限定で発行された切手は、使用済みであってもコレクターにとって高い価値を持つことがあります。 これは「プレミア切手」と呼ばれており、額面よりも高い価値がつけられている種類です。
国内の代表的なプレミア切手は次のような種類があります。
・見返り美人
・月に雁
・ビードロを吹く娘
・竜文
・桜
見返り美人は1948年の切手趣味週間シリーズで発行された種類。江戸時代の人気浮世絵師であった、菱川師宣の浮世絵作品を切手化したもので、縦長のサイズが特徴のめずらしい仕様です。
絵柄の美しさや希少性の高さから、1948年発行の見返り美人切手は高値で取引されています。 ほかにも、1955年発行の「ビードロを吹く娘」や、「月の雁」なども切手趣味週間シリーズの中で発行された種類です。
発行時期は異なるものの、人気浮世絵作品を切手化したシリーズとあって、幅広い世代に人気があります。 切手ブーム全盛期だった1960年には、10万円ほどの価値がついたとも言われています。
また、日本ではじめて発行された1817年の竜文切手や、桜切手などの歴史的価値が高い切手も、額面よりも高く買い取りされています。
日本国内の切手だけでなく、簡単に入手できない希少性から、中国やヨーロッパ圏の切手も、コレクター人気が高いアイテムがそろっています。
過去に海外旅行で購入した切手や、友人から送られてきたお土産などがあれば、切手が残っていないか調べてみてはいかがでしょうか。

エラーコイン切手

エラーコイン切手とは印刷ミスや色の誤差など、製造過程のエラーが起きためずらしい状態の切手です。
これらはコレクターやマニアにとても人気が高く、通常よりもはるかに高価で取引されることが多いです。 たとえば裁断のずれ、目打ちラインの挿入忘れ、彩色ミスなどがあります。
意図しないミスによって生まれたエラー切手は、数が限定されるため超プレミア価値がつくこともあるのです。
2023年にはアメリカで、エラー切手の「逆さまジェニー」がなんと約3億8000万円で落札され、アメリカ史上最高金額の切手になったことが話題になりました。

歴史的出来事に関連する切手

重要な歴史的出来事を記念して発行された切手は、その歴史的背景により価値があります。 たとえば天皇陛下の即位やご成婚を記念したものや、オリンピックや万博開催といった重大な国際的イベントや有名人の生誕などを記念した切手は、使用済みでも収集価値が高いです。
天皇陛下御即位を記念した切手は、2019年に三十年記念が発行されています。すでに現在は新品で入手できないコレクター的価値がある切手であり、そのデザイン性の美しさと希少性から注目されています。
このように、過去に購入できた歴史的記念となる切手は、時間が経過するほど価値が高まります。かつて過去にコレクション目的で購入したものの、管理できなくなった切手があれば傷む前に中古買取に出しましょう。

初日カバー切手

切手の発行初日に封筒に貼られ、特定の場所から投函された「初日カバー」は、切手収集の世界で特別な存在です。
これは切手だけでなく、発売の消印込みでの価値になります。切手収集家の間では初日カバーをコレクションする人も少なくありません。特定の日付と場所にもこだわっているため、切手単体よりもさらに価値が高まります。

使用済切手の買い取りならまねきや

まねきやは使用済み切手の買取に特化しており、特にコレクター人気が高い切手は高価買取を行っています。
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古い切手や限定切手は、コレクターアイテムとしての価値がとても高いです。だからこそ、古い切手だからと処分する前に、査定することをおすすめいたします。

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