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ルイ・ヴィトンの偽物を見分ける10のポイントをわかりやすく解説

2024.06.01

世界的に有名なブランドで日本での人気も高いルイ・ヴィトンですが、偽物も数多く出回っています。せっかく購入したルイ・ヴィトンが偽物だとわかったらガッカリしますよね。安心して本物を購入する方法はないのでしょうか?

本記事では、ルイ・ヴィトンの偽物を見分けるポイントを10点紹介します。また、偽物を買わないために注意するべきポイントや、ルイ・ヴィトンの偽物を売ることのリスクなどについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

■ルイ・ヴィトンの偽物は多い

ルイ・ヴィトンは世界的に人気の高いブランドのため、昔から偽物が多く出回っています。以前は縫製が雑であるなど素人目にも偽物とわかるものも少なくありませんでしたが、最近はクオリティが高く、パッと見ただけではわからない精巧な偽物も増えています。

特に、インターネットや路上販売など、正規販売店以外で購入する場合は、偽物に遭遇する可能性が高まるため注意しましょう。正規販売店以外で購入する際には、次の項目で解説する偽物を見分ける方法をぜひ参考にしてください。

■ルイ・ヴィトンの偽物を見分ける方法

ルイ・ヴィトンの偽物を見分けるには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。具体的には、製品の質感や縫製、ロゴの位置など細かな違いに注意する必要があります。また、ルイ・ヴィトン公式の販売店や信頼できる販売店での購入を検討することも大切です。

ここでは、ルイ・ヴィトンの偽物を見分けるポイントを10点紹介します。

◇ロゴのデザインを確認

1点目はロゴのデザインの確認です。ルイ・ヴィトンのロゴは洗練された正確なデザインでなければなりません。

例えば、フォントにはシャープなものが採用されており、「LOUIS」の「O」の文字は楕円ではなく正円に近い形で、「L」と接近しています。また、「VUITTON」の「TT」は一体化しているように見えますが、わずかに離れています。

ほかにも、Rを〇で囲ったマークは「VUITTON」の「V」と「U」のちょうど中間の上部分に位置するなど、細部までこだわった精密なデザインが特徴です。

このような精巧なロゴの刻印は偽造が難しいため、オリジナルと比べるとロゴの形や位置などが微妙に異なる偽物も少なくありません。ひどいものだと、ロゴに縫い目が重なっているものも存在します。

ロゴを確認する際には、「L」と「O」の位置や、「TT」の間隔、「V」「U」とRを〇で囲ったマークの位置関係を確認してみましょう。

偽物のなかには、正規品のロゴを切り取って取り付けているものもあります。この場合は、縫い目の丁寧さなどで判別する必要があります。

◇モノグラムパターンの均一性

次に、モノグラムパターンの均一性を確認してみましょう。モノグラムとは2つ以上の文字などを組み合わせたデザインのことで、ルイ・ヴィトンのモノグラムは、イニシャルの「L」と「V」に加えて星と花の柄を並べたデザインが特徴です。

正規品のモノグラムは正確で一貫性があります。例えば、正規品は柄がバッグや財布からはみ出さないようにプリントされているため、位置がほぼ固定されており、左右対称に配置されています。しかし、偽物は柄がはみ出すなど一貫性がありません。

また、正規品はプリントに色ムラがなく均一ですが、偽物はプリントにムラがあるなど、模様が不自然に見えることがあります。正規品と比較して、模様が不自然ではないか確認しましょう。

ただし、中古の場合は正規品でも経年劣化でプリントにかすれなどが生じることがあるため注意が必要です。

◇シリアルナンバーのチェック

3点目はシリアルナンバーのチェックです。ルイ・ヴィトン製品には決まった形式のシリアルナンバーが刻印されています。一般的にアルファベット2文字と数字3~4桁で構成されていますが、古い製品のなかには数字だけのものもあるため注意しましょう。

刻印は見つけにくい場所に入っています。例えば、バッグはバッグの内側や内側に取り付けられたタグ、財布やパスケースなどは収納ポケット内側の縫い目付近などです。

偽物は、シリアルナンバーの形式がオリジナルと異なることがあります。例えば、アルファベット1文字+数字5桁の組み合わせは正規品に存在しません。また、刻印の深さにムラがあったり、フォントが整っていなかったりすることもあります。オリジナルの形式と比べて確認しましょう。

ただし、最近の正規品には、シリアルナンバーの代わりにICチップが埋め込まれていることもあります。そのため、シリアルナンバーがないからといって偽物だとはいいきれません。

◇ファスナーの品質

4点目はファスナーの品質のチェックです。ルイ・ヴィトンのファスナーには、高品質で滑らかに開閉できるものが使われています。一方で、偽物はファスナーの品質が悪く、引っかかったり、すべりが悪かったりするものも少なくありません。

また、オリジナルのファスナーにはルイ・ヴィトンの刻印が入っており、「L」「V」の線の太さが均一ではなく左右などで異なります。ムラのないきれいなメッキが施されていることも特徴です。

偽物は、刻印の「L」「V」の線の太さに変化がないなど刻印が雑であったり、メッキにムラがあったりするため、ファスナーの金具も確認してみましょう。

◇縫製の細部に注目

5点目は縫製のチェックです。縫製の細部に注目してみましょう。ルイ・ヴィトンの縫製は丁寧なことが特徴で、ステッチと呼ばれる縫い目の幅が均一でほつれもありません。

一方、偽物のなかには、縫い目の間隔が開いていたり、縫製の一部がラインからはみ出していたり、ステッチ幅が均一ではなかったりするなど、雑な点が目立つものもあります。

また、正規品は手で縫われており、各ステッチにわずかな角度がつけられて斜めになっていますが、機械で作られた偽物はステッチに角度がなくまっすぐです。

なお、ルイ・ヴィトンでは耐久性を高めるため、特別な樹脂でコーティングされた少しふっくらした糸が使われています。偽物は明るい黄色やオレンジ色の細い糸が使われていることが多いため、そこも偽物を見分ける判断材料となるでしょう。

◇内部の素材とラベル

6点目は内部の素材とラベルです。外側は本物のように作られている偽物でも、内部は雑な作りのものが多いためよく観察しましょう。

ルイ・ヴィトンのバッグの内部には高品質でしっかりした素材が使われており、ロゴラベルも丁寧に縫製されています。

正規品では内部にコットンが使われているバッグでも、偽物ではナイロンなどの安っぽい素材が使われていて、型崩れしてしまっているものも多くあります。ひどいものになると簡単に裏返せるほどのものもあるため注意が必要です。

また、内部のロゴラベルも、文字がゆがんだりつぶれたりしているほか、縫製が雑なことも多いため、併せてチェックしましょう。

◇ボタン

7点目のチェックポイントはボタンです。正規品のボタンは凸部分の先端がキノコのようにとがっていますが、偽物の多くは先端がとがっておらず丸くなっています。ただし、正規品でも先端が丸いものは存在するため、参考程度にしてください。

また、正規品の凹部分は中の棒が「LOUIS VUITTON」の刻印の「O」と「O」、「I」と「U」をつなぐように伸びていることが特徴です。偽物は、棒の位置が正規品と比べてずれていることがあります。

◇価格の違い

8点目は価格の違いです。ルイ・ヴィトンの製品が極端に安い価格で販売されている場合、偽物の可能性が高いでしょう。

例えば、インターネットで極端に安いルイ・ヴィトン製品を販売している業者は、住所や電話番号を明記していなかったり、日本語が不自然だったりします。

特に、新作アイテムが大幅に値引きされていることはあり得ません。ルイ・ヴィトンを購入する際にはあらかじめ相場を確認しておき、信頼性のある販売店で購入することが大切です。

◇販売店の信頼性

9点目は販売店の信頼性です。ルイ・ヴィトンの正規取扱店や信頼できる販売店では、基本的に値引きは期待できませんが、偽物に遭遇するリスクを減らせます。

インターネットオークションや個人間取引を利用すれば、安く購入できる可能性もあります。しかし、インターネットオークションなどでは偽物を仕入れて販売している業者も存在しており、偽物に遭遇する可能性も高くなるため注意しなければなりません。

インターネットでの購入は写真だけで正規品か偽物か判断しなくてはならず、一般の方には判断が難しいでしょう。また、悪質な業者は写真だけ本物を使い、実際は偽物を発送していることもあります。

偽物をつかまされたくない方は、インターネットオークションなどは避けたほうが安心です。

◇専門家の鑑定

10点目は専門家による鑑定です。今まで挙げた9つのポイントでも見分けることが難しい場合は、専門家に鑑定してもらうのが確実です。

専門家であれば、長年の経験と知識を活かして、本物と偽物を正確に見分けられるでしょう。

■ルイ・ヴィトンの偽物を買わないためにはどうするべき?

ルイ・ヴィトンの偽物を買わないためには、信頼できる正規販売店や公式オンラインストアからの購入を検討することが重要です。また、商品の購入前に十分な調査と比較を行ない、疑わしいと思った場合には購入を見送ることも必要でしょう。

◇ルイ・ヴィトン公式ストアで購入する

ルイ・ヴィトンの公式ストアや公式オンラインショップを利用すれば、偽物に遭遇するリスクを極限まで減らせるでしょう。ただし、正規の価格で販売されているため、安く購入できないことがデメリットです。

公式ストアでの購入は、偽物を購入する心配がないことのほかに、サポートを受けられる点や、中古では出回っていない最新コレクションを入手できることもメリットです。

正規品を購入できる安心感とともに、最新トレンドに合った商品を選べます。新作は偽物が多く出回りやすいため、新作を購入するのであれば公式ストアを利用しましょう。

◇正規代理店や認定販売店を利用する

ルイ・ヴィトンは公式ストアのほかに、正規代理店などでも販売されています。偽物を避けるためには、こうした信頼性の高い店舗での購入を検討することも大切です。アフターサポートを公式ストアと同様に受けられることもメリットです。

購入する際には、購入しようとしている店が正規代理店かどうか確認しましょう。

◇価格が安すぎる商品に注意する

販売されているルイ・ヴィトンの価格が極端に安すぎる場合は注意が必要です。ルイ・ヴィトンは高級ブランドで基本的にセールを行なっていません。そのため、新品であるにもかかわらず安すぎる製品は偽物の可能性が高いといえます。

正規品の価格をあらかじめ調べておけば、安すぎる商品を避けられるでしょう。

◇シリアルナンバーを確認する

ルイ・ヴィトンの製品には、製造時に特定の形式で刻印されたシリアルナンバーがあります。

偽物のシリアルナンバーは、誤った形式で刻印されている場合があります。購入前に正しいシリアルナンバーが刻印されているか必ず確認しましょう。

ただし、最近の製品はシリアルナンバーではなくICタグが取り付けられるようになったため、正規品であってもシリアルナンバーが刻印されていないことがある点には注意が必要です。

■ルイ・ヴィトンの偽物は売れる?


購入したルイ・ヴィトンが偽物だった場合、売ってしまおうと考える方もいるのではないでしょうか。

偽物のルイ・ヴィトンを売ることは、商標法違反や詐欺罪に問われる可能性があります。

商標法では、商標権をもつブランドの許可なくブランド名を使用して偽物を製造・販売することを禁じており、刑罰は5年以下の懲役または500万円以下の罰金です。

詐欺罪は、偽物だと知っていながら本物と偽って販売した場合に適用され、刑罰は10年以下の懲役です。場合によっては、商標法違反と詐欺罪が同時に成立する可能性もあるため注意しましょう。

以上のように、偽ブランド品の売買は法律により罰せられる可能性があるため、ルイ・ヴィトンの偽物を買取業者に査定に出しても、「買取不可」として買い取ってもらえません。

「偽物」ではなく「買取不可」とされる理由は、偽物かどうかの判断はルイ・ヴィトンでしかできないからです。

偽物のルイ・ヴィトンは一部の市場で売買されていますが、これらの商品は違法のもので、品物も品質や信頼性に欠けます。偽物のルイ・ヴィトンの売買は罰せられる可能性があるため、これまで紹介したポイントを確認し、偽物の購入はできる限り避けましょう。

■まとめ

ルイ・ヴィトンはその人気のため、多くの偽物が出回っています。「安いから……」と思って手を出すと、偽物をつかまされてしまうかもしれません。

本記事でも紹介したように、一般の方でもルイ・ヴィトンを見分けられるポイントはいくつか存在します。購入の際はこうしたポイントに注目してみましょう。

ただし、最近の偽物には非常に精巧に作られたものも多く、判断できないこともあります。その場合は専門家に鑑定してもらうのが確実です。

 

この記事の監修者

水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長

高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士

今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。 「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。