「お気に入りの腕時計に傷がつくのを防ぎたい……」
「新しい腕時計を、なるべくきれいなままに保つ方法はある?」
高価な腕時計は、傷ひとつつけず大切に扱いたいですよね。実は腕時計は、正しい扱い方をすれば傷がつくのを最小限に抑え、長くきれいに使い続けられるんです。
本記事では、誰でもできる腕時計の傷を防ぐ方法を6つご紹介します。この記事を参考にすれば、高価な腕時計でも劣化させることなく使い続けられます。傷がついてしまった際の修理方法もご紹介します。ぜひ参考にしてください。
腕時計の傷を防ぐ方法
大切な腕時計を長く美しく保つためには、日常の使い方や管理方法に注意を払うことが重要です。傷を防ぐための基本的な対策を知ることで、時計の価値を維持し、見た目の美しさを保てます。
本章では、腕時計の傷を防ぐための具体的な方法を6選ご紹介します。
- 時計を置いたり外したりなど日常の動作に気を付ける
- 洋服のファスナーやボタンに気を付ける
- 他人に時計を貸したりしない
- 時計の性能を無駄に試さない
- コーティング剤を塗る
- 保護フィルムを貼る
いずれも、特別な道具や技術は必要ありません。ぜひ参考にして、大切な時計を長くきれいに使い続けましょう。
1.時計を置いたり外したりなど日常の動作に気を付ける
まず意識すべきなのは、時計を置いたり外したりする際など、日常の動作で時計を気にかけることです。腕時計の傷は、硬いものと触れた際にできやすいです。
特に、硬いテーブルや金属製の棚の上に直接置くと、裏蓋やブレスレットに細かい傷がつきます。保管する際は、腕時計専用のクッションやソフトな布を敷いた場所に置き、摩擦や衝撃から時計を守りましょう。
また勢いよく時計を外すことで、ベルト部分に傷がつきがちです。できるだけ腕時計への衝撃が少なくなるよう、ゆっくり外すようにしましょう。
旅行や長期出張など、外出が多い方は、持ち運び可能な保管ケースの使用もおすすめです。
2.洋服のファスナーやボタンに気を付ける
洋服のファスナーや金属製のボタンに時計が接触すると、ケースやブレスレットに傷がついてしまいます。ファスナーつきの洋服や金属製のアクセサリーを腕時計と同時に着用する際は、互いが触れないように注意が必要です。
なるべく金具の少ない洋服を着たり、時計の装着位置をボタンやファスナーから遠ざけたりすると腕時計の傷を予防できます。
ただし、純度の高いゴールドモデルの製品は洋服との摩擦でも傷がつきやすいため注意が必要です。着用する際は、袖口をまくったり半袖を着たりして、なるべく布との接触も避けましょう。
3.他人に時計を貸さない
腕時計を長くきれいに保つためには、他人に時計を貸さないようにしましょう。高級腕時計やお気に入りの時計を他人に貸すことは、思わぬ傷や故障の原因につながります。
例えば、時計を貸した相手が扱いに慣れていないと、不注意でぶつけたり落としたりする可能性があります。大切な時計は自分のみが使用するように心がけることが、傷を防ぐ最善の方法です。
もし仲のよい友人が試しに着用したいと言ってきた際は、細心の注意を払って扱ってもらうか、自分の見ている間だけ着用してもらうのが無難です。
4.時計の性能を無駄に試さない
時計に防水機能や耐衝撃性能があっても、その性能を無駄に試すような使い方は避けるべきです。
例えば、防水仕様の時計を水中で過度に使用したり、耐衝撃性能を試すために硬い場所に何度もぶつけたりすると、時計に思わぬ傷がつくことがあります。
また、多少の耐久性はあっても、時計内部のパーツや基盤にダメージが蓄積されるため、使用可能年数が短くなる恐れもあります。
また、高級な腕時計は、非常に細かいパーツが使用されているため、例外的な使い方をすると壊れやすいです。高級だからといって、必ずしも耐久性にも優れているとは限りません。
性能を試すことで余計な負荷がかかり、時計の耐久性が下がる可能性もあります。時計はあくまで精密機器であることに留意して、適切かつ大切に扱いましょう。
5.コーティング剤を塗る
腕時計の傷を防止したいなら、専用のコーティング剤の使用もおすすめです。コーティング剤をケースやブレスレットに塗布すると、表面に薄い保護膜が形成され、日常的な摩擦や軽い衝撃から時計を守れます。
先述した洋服との摩擦のような小さな擦れへの対策にもなるため、日常的に時計を使用する方には特におすすめです。
またコーティング剤には、表面のくすみや着用した際の皮脂汚れなどを防ぎ、時計の輝きを長持ちさせる効果もあります。日常的に腕時計を使用する方は、コーティング剤を塗る方法を、前向きに検討してみてください。
自分で腕時計をコーティングするのが不安な方は、業者に依頼してみましょう。コーティングを専門に行っている業者へ依頼すれば、失敗するリスクを限りなくゼロに近づけられます。
コーティングにはガラスコーティングやセラミックコーティングなど、さまざまな技法があります。費用は業者や技法ごとにさまざまですが、以下に一般的な費用相場をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
技法 |
価格 |
特徴 |
ガラスコーティング |
本体:約5,000円〜 |
表面に特殊な液体ガラスを塗り、硬化させるコーティング方法。 |
セラミックコーティング |
本体:約15,000円~ |
金属・酸素・窒素・炭素などで構成されるコーティング剤。 |
6.保護フィルムを貼る
腕時計の風防(ガラス部分)の傷防止には、専用の保護フィルムを貼るのがおすすめです。スマートフォンの画面保護フィルムと同様に、風防を傷から守り、汚れや指紋の付着も防げます。
時計の見た目を損ないたくない思いから、保護フィルムを貼らなかったり、購入時のフィルムをそのまま使用したりする方も多いでしょう。しかし保護フィルムなしでは、ガラスが剥き出しのため、傷つきやすくなります。
また購入時のフィルムは、未使用のケースに保管されている状態を想定しており、着用時の傷や皮脂を防ぐのには適していないため、時計を守るのに得策とはいえません。
保護フィルムは、メーカーが販売している専用のフィルムがおすすめです。透明度の高いフィルムを選べば、時計の美しさを損なわずにガラス部分への傷を防げます。
保護フィルムは2,000円前後のものから、7万円以上する商品もあります。価格の高い保護フィルムの中には、保証サポートが付帯しているものもあるため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
腕時計の傷がついてしまったら、メーカーや専門店で修理しよう
もし腕時計に傷がついてしまった場合は、自分で修復しようとせず、専門の修理店やメーカーに相談するのが最善です。自分で無理に研磨や修理をすると、かえってダメージが広がる可能性があります。
高級な時計を修理業者に任せるのが不安な方も多いかもしれません。しかし、メーカーや専門店では、専用の研磨機や工具を使用して、目立つ傷でも丁寧に修復してくれます。特に高級時計の場合、専門家による正しいメンテナンスを受けることで、時計の価値を維持できます。腕時計の傷の修理は、修理業者ごとにさまざまですが、ここでは以下2つの技法をご紹介します。
技法 |
特徴 |
ライトポリッシュ |
バフと呼ばれる柔らかい布や、フェルトなどでできたホイール状の研磨製品を使って表面を磨き、小さな傷を消す技法 |
スペシャルポリッシュ(新品仕上げ) |
ダイヤモンド入りの研磨剤やスライム状の液剤を使用し、表面だけでなく凹みや深い傷なども修理する技法 |
また、修理費用はメーカー正規店と修理業者で異なります。メーカー正規店は、自社ブランドの腕時計のみの修理に対応しており、高価な時計ほど費用も高額になりがちです。
一方で修理業者は、幅広いブランドに対応しており、修理箇所や傷の深さなどによって費用が変動します。
傷の程度によって、それぞれの修理先を使い分けるのがおすすめです。
ここでは、高級時計の一般的な修理相場を以下にまとめました。
メーカー正規店 |
修理業者 |
|
修理費用 |
4万円〜 |
1〜2万円 |
修理期間 |
2週間〜1ヵ月 |
1日〜1ヵ月 |
高級な腕時計の場合、修理費用が高額になるケースもあります。とはいえ、傷を放置してしまうとさらに悪化してしまい、修理費用が高額になることもあります。修理費用に関して不安な場合は、事前に見積もりをとってくれる修理業者もあるため、問い合わせてみるとよいでしょう。
不要な腕時計はまねきやに買取に出そう
本記事では腕時計の傷を防止する方法や、傷がついてしまった際の対処法を解説しました。
普通に過ごすだけでもついてしまう腕時計の傷は、事前に適切な対処を施すことで最小限に抑えられます。ぜひ本記事を参考にして、大切な腕時計を長くきれいに使い続けてください。
もし腕時計に傷がついてしまっても、メーカーや修理業者へ依頼すれば、小さな傷は修復可能です。傷を直せば腕時計の価値も元に戻るため、気になる方は修理依頼も検討してみましょう。
また、使わなくなった腕時計や傷が気になる時計は、思い切って買取に出すのも一つの方法です。
日常のなかでついてしまった傷は、買取価格へ大きく影響しないことがほとんどなので、気になる場合は売却して新しい時計を購入するのも有効な選択肢の一つでしょう。
なるべく高く買い取ってもらいたい場合は、複数の業者へ見積もりの依頼をして比較検討してみるのもおすすめです。
なお「まねきや」では、傷がある時計でも適正価格で買い取っているため、査定を受けてぜひまねきやに一度査定を依頼してみてください。特に高級ブランドの時計は、購入時よりも値上がりしていることも多く、多少の傷があっても高額査定を期待できます。
まねきやではLINEを使った簡単な査定も行っているため、まずは気軽にお問い合わせください。無料で利用でき、最短10分で査定の概算額がわかるため、忙しい方にもおすすめです。

この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。