「ロレックスの価格が高騰する理由は?」
「今後の価格動向が気になる」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
ロレックスの価格が高騰している背景には、需要の増加や新型ムーブメント搭載モデルの登場、為替相場の変動など、複数の要因があります。本記事では、価格高騰の理由を解説しつつ、特に人気のモデル「デイトナ」や「サブマリーナ」の特徴も詳しくご紹介します。
高級時計市場で価値が値上がりしている理由を知りたい方は、ぜひご覧ください。
ロレックスはなぜ高騰している?
ロレックスが高騰している理由は以下の6つです。
- 需要の増加
- コロナ禍の影響
- 中国バブルによる需要増加
- 新型ムーブメント搭載モデルの登場
- 旧モデルの生産停止
- 為替相場の変動
ロレックスが高騰している理由には、企業の内部事情と世界情勢の両方があります。それぞれ詳しく解説するので、将来的に購入する予定の方だけでなく、知識を深めたい方もチェックしてみてくださいね。
1.需要の増加
ロレックスの価格が上昇している理由の一つが、世界的な需要の急増です。その背景には、新興国での富裕層の増加があります。
中国やインドなどの新興国では経済成長が進み、富裕層が急増しているのが現状です。この層の人々は所得の増加にともない、ロレックスのような高級時計を着用して成功や地位を示す傾向があります。
このような新たな消費行動が、新興国を中心に需要を押し上げ、供給が追いつかない状況を招いています。
2.コロナ禍の影響
ロレックスの価格高騰の主な要因の一つは、コロナ禍の影響です。感染症対策による生産工場の稼働停止が生産量の減少を招き、供給不足を引き起こしました。供給不足により、中古市場での需要が増加し、価格が上昇しています。
さらに、外出自粛や渡航制限により富裕層の消費が高級時計へ集中し、コロナ禍以前より需要が拡大しました。これらの要因が重なった結果、ロレックスの価格高騰が加速しました。
3.中国バブルによる需要増加
中国バブルでの需要の増加と、中国国内での供給制限もロレックスが高騰している理由の一つです。特に中国での好景気が続いた時期には、中国の富裕層が資産保全の目的でロレックスを購入する動きが加速しました。
さらに、新品に購入制限が設けられた影響で、中古市場が主要な購入先となり、需要が集中しています。
こうした背景から、中国で増大した需要が中古市場に流入し、世界的な価格高騰を招いています。このように市場環境によって価格は大きく影響を受けています。
4.新型ムーブメント搭載モデルの登場
新作モデルは新型ムーブメントを搭載しており、性能や使いやすさが向上しています。そのため旧モデルより高額で販売されている場合が多いです。このような定価の上昇が、中古市場での価格上昇にも影響を及ぼしています。
新作の価格が高まるに連れて、「新作でなくてもいいからロレックスの時計が欲しい」層の需要が旧モデルの時計に集中したため、ロレックス全体の市場価格が上昇している状況にあるのです。
5.旧モデルの生産停止
ロレックスは定期的にモデルチェンジを行い、新作モデルが発表されます。これにともない、旧モデルの生産が終了します。供給は増えない一方、需要はこれまで通り生まれ続けるため、需要が供給を上回り、価値が高まるのです。
その希少性により、中古市場では旧モデルが現行モデルを上回る価格がつくこともあります。新作の価格が高まる一方で、旧モデルにも希少価値が生まれて価格が高まるため、ロレックス全体で時計の価格上昇が起きているのです。
6.為替相場の変動
日本市場でのロレックスの時計の価格高騰には、円安が大きな影響を及ぼしています。円の価値が下がり、輸入製品の価格が円換算で上昇するのが円安です。
たとえば、円安が進むと海外から輸入される製品の仕入れ価格が高くなるため、日本国内での販売価格も上昇します。ロレックスも同様に、定価が値上がりしているのです。
さらに、円安の影響で海外の購入者から「日本は比較的手に入れやすい市場」として認識され、一部の海外需要が国内需要に流れ込んでいます。
複合的な要因が重なり、日本市場での価格高騰が続いています。
ロレックスの資産価値が安定している理由
ロレックスの資産価値が安定している理由は以下の2つです。
- 流通量が少ない
- 需要が安定している
生産本数が限定されている一方で、需要が高いため市場での価値が維持されています。これから時計の購入を検討している方や、その価値を詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
1.流通量が少ない
ロレックスの価値が安定している理由の一つは、流通量の少なさです。生産本数が限られており、市場に出回る数が少ないため、需要に対して供給が追いつきません。
たとえば、人気モデルは購入希望者が多い一方で、新品が市場に十分に供給されないため、常に需要が供給を上回り中古市場でも高い価格を維持しています。
流通量の少なさが需要を高め、資産価値が長期的に安定する要因となっているでしょう。
2.需要が安定している
ロレックスの時計には常に一定の需要があるため、その価値が安定しています。常に供給を上回る需要があるため、価値が高い状態を維持できているのです。
多くのブランドは需要が落ちると在庫処分などで価値を下げるリスクがあります。しかし、ロレックスは安定した需要があるため価値を下げる必要がなく、常に高い価格で取引されているのです。
ロレックスは新モデルでも根本的なデザインが変わらない一方で、性能がアップデートされ続けています。旧作も、高い耐久性とクラシックなデザインが評価され、長期間にわたり需要が維持されています。そのため、新作と旧作の両方で需要が高く、多くのファンを虜にし続けているのです。
ロレックスは今後も値上がりし続ける?
ロレックスは今後も価値が緩やかに上昇し続けると予想されます。その理由は、独自のブランディング戦略により希少価値を維持しているためです。
ロレックスは生産本数を厳格に管理し、需要を供給が超える状態を意図的に作り出しています。また、新作モデルの発表頻度を制限して、市場での期待感を高めています。
さらに、生産終了モデルは流通量が少なく、供給が増えない一方で需要が継続的に生まれるため、値段が今後も高まり続けるでしょう。
ロレックス全体が資産価値のある時計として広く認識されており、需要が安定している点も見逃せません。このような背景から、現行品も旧モデルも長期的に高い価値を保つ傾向があります。
ロレックスが値下がりすることもある?
ロレックスの価値は一時的に下がることがあります。しかしこれまで、短期的には価値が下がっても長期的には上昇してきました。断定はできませんが、今後も同じような価格推移を辿ると見込まれます。
これまでロレックスの価格が下がったケースは、世界恐慌などの社会的要因が原因でした。しかし、ブランドそのものの信頼性や価値は揺らぐことがなく、社会情勢が安定すると再び価値が上昇しています。
ロレックスが築いてきた地位と実績は強固であるため、短期的な価格変動はあっても、長期的には信頼できる資産として価値を維持し続けるでしょう。
価格が高騰しているロレックスのモデル
価格が高騰しているロレックスのモデルは以下の5つです。
- デイトナ
- サブマリーナ
- MGTマスターⅡ
- エクスプローラー
- デイデイト
以下を読めば、中古市場でも人気のあるロレックスのモデルの特徴や魅力を具体的に理解できます。ロレックスの時計を資産として保有したい方にもとっても、役立つ情報です。
1.デイトナ
デイトナは、クロノグラフ機能を搭載したロレックスの代表モデルで、スポーツや時間計測を目的とするユーザーに人気があります。クロノグラフとは、ストップウォッチ機能を備えた時計で、時間計測が可能な仕組みのことです。特徴として、文字盤上の3つのサブダイヤルとタキメーター目盛りが挙げられ、スポーティで洗練されたデザインが魅力です。
デイトナの価格は徐々に高まっており、推移は以下のとおりです。
モデル |
初期価格(年代) |
最新価格(年代) |
価格変動 |
116500LN |
約208万円(2016年頃) |
約470万円(2024年2月) |
+262万円 |
116520 |
約200万円(2017年頃) |
約450万円(2024年2月) |
+250万円 |
需要が世界的に高い一方、生産量が限られているため価格が高騰しており、高額な資産としての価値も評価されています。
すべてのパーツが自社製造されることで品質が保たれていますが、大量生産が難しいことが価格の上昇要因となっています。中古品でも価値が高いため、所有者は定期的なメンテナンスで良好な状態を保ちましょう。
2.サブマリーナ
サブマリーナは、1953年に誕生した本格的なダイバーズウォッチで、防水性と耐久性を兼ね備えた高機能モデルです。初代は水深100mまでの防水性能を持ち、現在では300m防水へと進化しました。
サブマリーナには「デイト」と「ノンデイト」の2モデルがあり、日付表示の有無で選べます。光を反射しにくいマットなベゼルと堅牢なオイスタースチール製ケースが特徴です。
サブマリーナの価格推移は以下のとおりです。
モデル |
初期価格(年代) |
最新価格(年代) |
価格変動 |
16610 |
約100万円(2019年頃) |
約140万円(2025年1月) |
+40万円 |
114060 |
約90万円(2019年頃) |
約150万円(2025年1月) |
+60万円 |
サブマリーナの16610は、約100万円から約130万円まで上がっています。また、 サブマリーナの114060は、約90万円から約150万円まで上昇している状況です。
また、文字盤には長時間発光するインデックスと大型の針があり、暗所でも高い視認性を誇ります。特徴的なデザインは、ダイバーズウォッチの代名詞とされ、プロフェッショナルから愛好家まで幅広く支持されています。
サブマリーナは、洗練されたデザインと汎用性を備え、オンオフを問わず活躍する時計です。変わらぬデザインの美しさと高精度ムーブメントの信頼性が、その価値をさらに高めています。
3.GMTマスターII
GMTマスターⅡは、24時間針と両方向回転ベゼルを備え、第2タイムゾーンを同時表示可能な時計です。両方向回転ベゼルには24時間目盛りが刻まれ、複数のタイムゾーンを簡単に設定できます。
堅牢なオイスターケースと耐傷性に優れたセラミック製ベゼルは、過酷な環境下でも高い耐久性を発揮します。世界標準時(GMT)を基点に24タイムゾーンを表示するGMT機能も備えており、旅先でも故郷や別の場所の時間を直感的に確認可能です。
さらに、時針を独立して調整できるため、現地時間の設定が簡単です。特徴的なツートンカラーのベゼルと三角形付き24時間針は、GMTマスターⅡを瞬時に識別できるデザインです。
GMTマスターⅡの価格の推移は以下のとおりです。
モデル |
初期価格(年代) |
最新価格(年代) |
価格変動 |
16760 |
約180万円(2020年頃) |
約260万円(2024年頃) |
+80万円 |
16710 |
約130万円(2019年頃) |
約190万円(2024年頃) |
+60万円 |
4.エクスプローラー
エクスプローラーは、山岳探検家や洞窟探検家など、極限の環境に挑む冒険家のために設計されたロレックス初のプロフェッショナルウォッチです。堅牢なオイスタースチール製ケースと特徴的なブラックダイヤルには、3、6、9の大きな数字とクロマライトディスプレイが配されています。暗闇でもブルーの光を最長8時間発する高い視認性が特徴です。
ムーブメント「キャリバー3230」は約70時間(約3日間)のパワーリザーブを備え、耐衝撃性や磁場耐性にも優れています。誤開防止機能付きのオイスターロッククラスプと、ブレスレット長さを5mm調整できるイージーリンクシステムにより、氷点下の高山や湿度の高いジャングルなど、過酷な冒険中も快適で安全な装着感を体験できます。
年々金額が上がっており、エクスプローラーの価格推移は以下のとおりです。
モデル |
初期価格(年代) |
最新価格(年代) |
価格変動 |
114270 |
約56万円(2020年頃) |
約80万円(2025年1月) |
+24万円 |
14270 |
約50万円(2020年頃) |
約120万円(2025年1月) |
+70万円 |
5.デイデイト
デイデイトは、1956年に世界初の曜日をフルスペルで表示する機能を搭載した自動巻防水クロノメーターとして登場しました。曜日表示は26言語に対応し、瞬時の曜日・日付切り替えが可能です。
高精度な自動巻ムーブメントは、信頼性と防水性能を備え、日常使いから特別なシーンまで幅広く対応します。特徴的なフルーテッドベゼルは、防水性向上のための技術が発展して生まれたデザインです。
ダイアルには真珠母貝やダイヤモンドを用いたモデルもあり、個性を演出する多彩な選択肢があります。専用設計のプレジデントブレスレットは、18金ゴールドまたは950プラチナ製で、半円形リンクによる快適な装着感と高い耐久性を誇ります。
デイデイトは、このような高いユーザビリティとデザイン性を兼ね備えた、たくさんの方に愛されている時計です。
デイトナの価格推移は以下のとおりです。
モデル |
初期価格(年代) |
最新価格(年代) |
価格変動 |
228239 |
約500万円(2020年頃) |
約600万円(2025年1月) |
+100万円 |
228238A |
約500万円(2020年頃) |
約560万円(2025年1月) |
+60万円 |
ロレックスの買取ならまねきやがおすすめ
本記事では、ロレックスの価格高騰の理由と、代表的なモデルの特徴を解説しました。価格高騰の主な要因は、需要の増加やコロナ禍の影響、旧モデルの生産終了などが挙げられます。
さらに、ロレックスが持つブランド力や資産価値の高さも注目されています。特に「デイトナ」「サブマリーナ」などのモデルは機能性やデザイン性が高く、資産価値も高いです。新品だけでなく、ロレックスの時計は中古市場でも高値で取引されるのも特徴です。
ロレックスは単なる時計以上の存在であり、長期的に価値を維持する資産として人気を集めています。購入や売却を検討する際は、価格動向を見極めることが重要です。
まねきやはロレックスの買取実績が豊富な専門業者であり、的確な査定と高価買取が期待できます。店頭買取はもちろん、宅配買取サービスも充実しているので、遠方にお住まいの方も気軽に利用できます。
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この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。