持っているお札の価値が知りたいとお考えの方もいるのではないでしょうか。
お札には、製造枚数が少ないものや印刷ミスなど、レアな価値を持つ紙幣があります。レア紙幣はコレクターの間で人気が高く、高額で取引される場合もあります。
本記事では、レアなお札の特徴や価値について詳しく解説します。所有しているお札の価値を知りたい方や高く売りたい方、ぜひご覧ください。
レアなお札はある?
お札には、レアとされる紙幣があり、種類は「珍番号」「エラープリントの紙幣」「古札」があります。特に、下記のような紙幣は、通常よりも高額で取引されるでしょう。
- 製造枚数が少ない
- エラーがある
- 特定の歴史的な出来事と関連する
例えば、印刷ミスやあらかじめ決められている枠の中から絵がはみ出しているお札は、市場に流通する数が少ないためレアなお札です。場合によっては、1,000万円以上の価値が付く場合もあります。
エラープリントの紙幣は、発見されると修正される可能性が高いため、今市場に出回っている紙幣は時間が経つほど価値が増す場合も少なくありません。
自分の紙幣がレアなお札に該当するか、次項を読んで確認してみましょう。
現在で回っていてもレア紙幣となるお札の特徴
紙幣は年間約30億枚が印刷され、すべてにアルファベットと数字が振られています。そのなかで、振られているアルファベットの組み合わせによって、高く評価される紙幣もります。
例えば、シリアルナンバーが連続しているお札や、記念的な日付(例:誕生日、ゾロ目など)が含まれるものは、レアな紙幣としてコレクターの間で人気です。シリアルナンバーが連続したお札はプレミア価値が付く可能性があり、コレクターの間で評価されやすい傾向です。例えば「888888」などの数字が付いているお札です。
また、印刷のズレや色抜けなど、本来の印刷過程でエラーが発生し、印刷されているお札も珍しいため、価値が上がる場合があります。通常は製造過程で除外されますが、稀に紛れ込んで流通することがあるため、レア度が高いとされ、高い値が付きやすくなっているのです。
ちなみに、誕生日などの特定の記念日が含まれる番号のお札は、高く売れることはありませんが、人気があります。
出典:独立行政法人 国立印刷局「お札の特長」
コレクターに高価買取されやすい紙幣の特徴とは?
本章では、高価買取されやすい紙幣の代表的な例を詳しく紹介します。
- 福耳つきの紙幣
- エラープリントの紙幣
- 珍番号の紙幣
- AA券の紙幣
- ZZ券の紙幣
紙幣の中には、高額取引されるものがあります。所有しているお札に高い価値が付くかどうかを確認しましょう。
1.福耳つきの紙幣
福耳つき紙幣とは、造幣局で紙幣を製造する際に、余分な切れ端が残ったまま流通した紙幣を指します。余白部分が耳たぶに似ていることから名づけられています。コレクターに高価買取されやすい傾向です。
紙幣は大きな紙に複数枚の絵を印刷し裁断されますが、エラーが起きた場合は切られずに出回ってしまいます。現在は裁断技術が進み、エラーはほとんど起こりませんが、明治時代〜終戦前後の紙幣には、比較的福耳が付いている可能性は高いです。福耳つきの紙幣は、エラー紙幣の中でも特に希少価値が高く、高価買取が期待できます。
2.エラープリントの紙幣
エラープリントの紙幣も高く評価されるお札の一つです。エラープリントには、印刷ミスやずれが挙げられます
例えば、決められた場所からズレていたり、ほかの絵柄が印刷されていたりするお札です。所定の印刷位置からのズレが大きいほど評価が高くなります。
また、裏に印刷されるはずの絵が表に印刷されている裏写り紙幣は、より価値が高くなります。表面の絵柄が鮮明に透けて見えるものほど、さらに価値が上がるでしょう。
3.珍番号の紙幣
珍番号の紙幣とは、特殊な数字の並びを持つお札です。紙幣には2〜3つのアルファベットと6桁の数字が製造番号として記載されています。製造番号がゾロ目やキリ番だと、プレミアム紙幣として扱われます。以下は、珍番号紙幣の例です。
- ゾロ目
- キリ番
- サンドイッチ番号
- 階段
この中でサンドイッチ番号は「100001」や「244442」など、中の2〜5桁目と両端の数字がそれぞれそろっています。階段は、123456(上り番号)や876543(下り番号)など、階段的に連続した数字の組み合わせを指します。
ほかにも、ゾロ目やキリ番と連なる番号、縁起の良い数字など、希少価値の高い番号は多く存在するので、自分のお財布の中で当てはまるお札がないかどうかを確認してみましょう。
4.AA券の紙幣
AA券の紙幣とは、シリアルナンバーがAで挟まれるお札です。新紙幣の番号は「A000001A」から「A900000A」まで、Aに挟まれた数字が増えていきます。特に、AとAの間の数字が若いほど価値が高くなります。また、AA券がゾロ目やキリ番になっているものも、プレミアが付きやすいでしょう。
また、AとAの間の数字によっては、数十万〜数百万円の価値が付く場合もあります。例を挙げると、前後のアルファベットがAAでありつつ、挟まれている数字がゾロ目などの場合です。注意点としては、AA-Aの紙幣はZ-Zのあとに製造されたものであるため、さほど価値は高くありません。
5.ZZ券の紙幣
数字の両端がZで挟まれた紙幣はZZ券と呼ばれ、高い価値が付きます。
特に、ZZ-Z券(ZZ900000Z)は、最後に発券された紙幣で、各紙幣に1枚しか存在せず、A-A券よりも希少価値が高いです。そのため、相場が高く数百万円以上の価値が付く場合があるのが特徴です。
買取価格が高額になるレアな古紙幣
本章では、買取価格が高額になるレアな古紙幣を解説します。
- 分銅5円紙幣
- 裏紫100円紙幣
- 大和武尊千円紙幣
古紙幣の中には、希少性や歴史的背景、デザインの美術的価値から高額で取引されるものがあります。古い紙幣を持っている方は、チェックしてみてください。
1.分銅5円紙幣
分銅5円紙幣とは、1888年から1939年に発行されたお札です。表面のデザインが後藤分銅のような形をしているため、分銅5円紙幣と呼ばれています。
現在の紙幣の価値で換算すると、約10万円に相当します。肖像画には、学問の神様と崇められる菅原道真が描かれています。通常5〜20万円で取引され、保存状態が良ければ、35万円近い値が付く可能性もあります。
2.裏紫100円紙幣
裏紫100円紙幣(甲号兌換銀行券100円)は、1900年から1939年に発行されたお札です。裏紫と呼ばれる理由は、紙幣の裏面に紫色で模様が描かれていることです。100円紙幣の中でも希少性が高いため、コレクターの間で人気があります。
デザインは、表面には藤原鎌足の肖像が描かれ、藤原鎌足と馴染みのある談山神社も記されています。裏面には、当時完成したばかりの日本銀行本店が描かれています。
また、万葉記号とアラビア記号の2種類があり、前者の方が評価が高い傾向です。ただし、どちらもプレミア価値の高いお札なので、未使用状態であれば高値で取引されます。
数十万円から数百万円で取引されていますが、状態が良ければ500万円以上の値が付く可能性もあります。
3.大和武尊千円紙幣
大和武尊千円紙幣も、買取価格が高額になるレアな古紙幣の1つです。1945年の終戦を迎える直前に製造されました。
肖像画には、天皇家の祖先とされ古事記に登場する大和武尊が描かれています。しかし、第二次世界大戦での敗戦後、GHQにより発行停止されたため、現存数が少ないお札です。市場に出回ることが極めて少ないため、プレミア価値が付いています。
本項で紹介した、レアなお札があなたの家に眠っていたら、まねきやで査定依頼をしてみてください。
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まねきやは、専門知識を持ったスタッフが丁寧に対応し、レアなお札の買取も行っています。専門の鑑定士が正確な評価を行い、適正な価格で紙幣の買取を行っています。
例えば、エラープリントやゾロ目の数字、発行番号が000001や100番代若い番号など、レア紙幣の買取実績があります。
初心者でも安心して相談できる環境が整っており、査定は無料で行っているため、手持ちの紙幣の価値を知るために、ぜひ一度まねきやで査定を受けてみてください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。