金には純度があり、含まれる割合によって価値が大幅に変化します。 特にここ数年は金の価値が過去最高額を記録し続けており、高価買取のチャンスです。
そこでこの記事では、金の純度の見分け方として単位や価値の違いをご紹介します。また、金の純度の計測方法など買取の基準となるポイントとともにまとめているため、ぜひ参考にしてください。
金の純度とその重要性
金の純度は金製品に含まれる金の割合を指します。金の純度が高いほど数字が大きくなり、金の含有量が多い分同じ大きさのアクセサリーの場合、価格が高くなります。
この純度によって金製品の価値や耐久性も決定されるため、所有している金の価値を判断する重要なポイントなのです。
一般的に金製品は、純金に対して一定の別の金属を混ぜて作っています。これを「合金」と呼び、金製品と一口に言ってもその純度が異なれば、見た目の印象も大きく異なります。
カラット制度と金の純度
金の純度はカラットのKで表記されています。日本では18金などの漢字で表記されることもありますが、数字に対する純度は基本的に同じです。
主に世界で流通している、純金の表記と純度の割合は以下のとおりです。
24金・K24(純金99.99%)
22金・K22(純金91.7%)
18金・K18(純金75%)
14金・K14(純金58.5%)
10金・K10(純金42%)
これは金純度を示す「24分率」による数字。金純度を24分にしており、たとえばK18は18/24になります。つまり%で計算すると純度75%であり、アクセサリーやインゴットには刻印されている諸品が多くあります。
カラット制度は金の純度を表す一般的な方法で、表のとおり24Kが純金の99.99%を意味しています。 一般的にアクセサリーに使われていることが多いのは、75%の純金が含有されているK18です。
これは金の含有量が純金に近くなるほど耐久性が低く、アクセサリーとしての繊細な加工がむずかしいため。K18は25%のほかの貴金属と混ぜ合わせることで、頑丈なアクセサリーを作り上げられるのです。
一方で現物資産として、金の価値をわかりやすくしているものがK24の純金のインゴットやメダルです。こちらはアクセサリーとして身につける目的よりも、資産運用のために所有する目的があります。
金の色と純度
金の色は含まれる他の金属の種類によって、変化する特徴があります。 イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドなどがあり、それぞれ見た目の色が異なります。また使われる金属によって、硬度が増してジュエリーとしての耐久性もアップします。
その代わりに金純度は下がるため、あくまでも金としての価値だけでなく、ジュエリーとしての美しさやデザイン性なども含めた資産となります。
カラーごとの他の金属との組み合わせ
※K18の場合
ホワイトゴールド…金75%+パラジウム25%(または金58.5%+銀10%+銅10%+パラジウム20%+亜鉛1.5%
ピンクゴールド…金75%+銅17.5%+銀5%+パラジウム2.5%
イエローゴールド…金75%+銀12.5%・銅12.5%
ホワイトゴールドはシルバーのような見た目をした、涼しげですっきりとした印象が特徴です。
名前のとおり金らしい黄色っぽさがほとんどありません。これはホワイトゴールドはパラジウムを多く含ませることで、白色やシルバーに見える見た目に仕上げているのです。
日本語では「銀白色」と呼ばれる色合いで、輝くような白さを感じる金属の光り方が特徴です。 プラチナに似ていますが、プラチナと金はまったく別の金属です。
そしてピンクゴールドはゴールドの中に、ほのかなピンクの美しいさくら色をしています。
このカラーは銅を多く配合していることで作られており、日本人の肌にもよくなじむことが特徴。 女性を中心にかわいらしい見た目が人気で、今や日本ではイエローゴールド、ホワイトゴールドと並ぶ人気の種類なのです。イエローゴールドは、黄色みが強いゴールドです。主に銀と銅が含有されており、純金に近い色をしていることが特徴です。
金の純度と価値の関係
金の純度が高いほど、純金に近い製品として価値が高まります。 つまり、K18よりもK22の方が金の量が多いアクセサリーになる分、価値は大幅に高まるのです。
ただし気をつけたいのは、金の価値が毎日変動することです。 金だけでなく、プラチナなども毎日価格が変動するため、同じ商品でも売るタイミングによって価格が異なるのです。
少しでも高く売却したい場合は、金の純度だけでなくその日の価値をチェックすることも大切なのです。
金の純度を測定する方法
金の純度を測定する方法には、酸試験、電子分光分析、X線蛍光分析などがあります。また、家でも金製品がおさまるサイズの容器に、糸、水があれば金純度を調べる方法があります。
比重計を用いて計測する方法は、もっとも一般的なものです。この比重計は、金やプラチナといった、貴金属の比重を性格に鑑定するための道具。 貴金属の買取店には必ずと言っていいほど、設置されています。貴金属の売却をするのなら、まずは貴金属買取店に鑑定を申し込めば確実に正確な比重を計算できるのです。
基本的に、鑑定は無料の買取店がほとんどです。金メッキかもしれないとお悩みの金アクセサリーも、鑑定によって本物と偽物がはっきりします。
水に沈めて計測する
金の比重を手動で計測する方法もあります。この方法には、はかり、金製品、金製品が収まるサイズの容器、糸、水が必要です。 計測手順は以下の通りです。
1. 金製品の重さをはかりで量る
2. 容器に水を入れ、はかりに乗せる
3. 金製品を糸で吊るし、容器の中に浸す
4. 金製品の重さを体積で割り、比重を計算する
ただし中が空洞になっていたり、複数の金属が使われていたりすると、正確な数値がわからないこともあります。 特に宝石つきのアクセサリーは、水に入れることでダメージにつながる可能性があるため十分注意しましょう。
1. 金製品の重さをはかりで量る
金製品の重さをメモしたら、水を入れた容器をはかりに乗せて簡単な比重計を作りましょう。
2. 容器に水を入れ、はかりに乗せる
容器は計測したいお品物全体が入る、ゆとりのあるものを選びましょう。
大き目のコップや計量カップなどがおすすめです。 ある程度深さがないと、お品物を吊るしたときに底についてしまうため、お皿ではなくコップ型を選んでください。
3. 金製品を糸で吊るして容器の中に浸す
はかりのメモリを0gに調整して、比重を正確に測れる状態にしましょう。 次に計測したい金製品を糸で吊るします。
糸を持ったままで容器の中に入れられるように、長めにカットしてください。 次に糸の部分を持ったまま、金製品をゆっくりと容器の底に付かない程度に沈めましょう。 すると、金製品の分だけ目盛りが動きます。
この目盛りの数値が15gなら、金製品の体積は15立方センチメートルだとわかります。
4. 金製品の重さを体積で割り比重を計算
次に「金製品の重さ÷体積」で計算しましょう。 金製品が300gなら、「300g÷15立方センチメートル」と計算できます。
比重は20なので、K22の純金だと判断できるのです。 金製品には純度を示す刻印が施されていることがあります。これらの刻印を確認することで、金の品質を簡単に判断できるため、まずはアクセサリーなどに「K18」や「18金」などの表記がないか見てみましょう。
ただし、刻印がない場合や正確に純度を示していない場合もあります。信頼性のある計測方法として、プロに依頼することをおすすめします。
刻印があれば金を見極めることができる
金の比重計を使った計測方だけでなく、金の刻印によって価値を見極めることが可能です。ただし、刻印のなかには正確に純度を表していないものもある点に注意が必要です。 金を使った製品には、純度を表す刻印がどこかに書かれています。表記は純金の場合「K24」ですが、アクセサリーの場合はおもにK18やK10表記が多いです。
なお、刻印の横に日本国旗がある場合は、日本の造幣局によって金属の検査をしたことを意味しています。しかしこの刻印自体が、偽物である可能性も十分に考えられるため、刻印のみで判断する事はとても危険です。
明らかに刻印に対して金の色味が違ったり加工が雑だったりと、外見的にそこまで品質が高くない印象を受ける場合は、もしかしたら偽造品である可能性も考えられるのです。必ずしも 刻印があるから本物の金だと断定はできないものの、見分けるための1つの目安として金の「K18」といった表記があるかどうか見てみてはいかがでしょうか。
金投資する場合はできるだけ純度が高いものを選ぶべき
金を投資目的で購入する際には、純度が非常に重要です。あくまでも資産として管理するのなら、純金のインゴットやメダルがおすすめです。 純度が高い金は、投資価値が高いとされ、市場での流動性も高くなるのです。
また、金投資はただ所有しているだけでは利益が発生しません。 あくまでも金の価値が高まっているタイミングに売ることが必要です。そのため、金を購入してすぐに利益は出ず、何年か保管したうえでの売却が必要です。
まとめ
金の買取価格は毎日変動していて、2024年5月現在の金額はなんと1g12,000円台になっています。 今後も上昇が予想されますが、金はいつ価値が下がるかわかりません。高価買取が続いている今こそ、ぜひご自宅に眠っているコレクションや、身につけなくなった金のジュエリーがあればお売りください。
まねきやでは金のインゴットをはじめ、金、貴金属を使ったアクセサリーなども幅広く買い取りしています。また、工業用の板金、金歯など、他店では買取できないところもある専門性の高い金、貴金属の買取も可能です。
買取方法も店頭、宅配、出張からお選びいただけるほか、LINE査定もいつでも無料で承っています。ぜひ金の価格が高騰している今こそ、お手持ちのアクセサリーやインゴット、メダルなどを査定してみてはいかがでしょうか。 まねきやの金、貴金属買取の詳細は次の通りです。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。