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金の作り方をわかりやすく解説!冶金や製錬、精錬とは?

2024.12.19

金は冶金(やきん)と呼ばれる、鉱石から金属のみを抽出する方法で作られています。金は自然資源であり、古くからアクセサリーや工業品などに幅広く使われてきました。

本記事では金を生み出す冶金(やきん)の詳細や歴史、具体的な方法を解説します。ここ数年価値が上昇している金をリサイクルする方法として「都市鉱山」の概念にも注目が集まっています。

本記事では金の都市鉱山にも触れているため、金の作り方の一環として参考にしてみてください。

金を作るうえで重要な冶金とは

冶金(やきん)とは、鉱石から金属を取り出して実用できる形状や性質に加工する技術です。金と言えば純金をイメージする方が多いですが、冶金は金だけに限らず、銀や鉄、銅などを鉱石から取り出す工程も指します。

「冶(や)」は「金属を溶かす」の意で、現代では電気分解で金属のみを功績から取り出す科学的な工程が採用されています。鉱物から金属を取り出す技術や知識は「冶金術」や「冶金学」と呼ばれてきました。冶金の技術があるからこそ、貴金属によるアクセサリーや工芸品のパーツを作り出せています。

冶金の歴史

冶金がはじまったのは、紀元前5,500年の新石器時代と考えられています。当時の人々は鉱物の中に含まれる銅や金を加熱して、金属を得ていました。

その後も鉱物を木炭で加熱して銅を生み出し、銅よりも頑丈な青銅を作るなどして、冶金技術は進化していきます。紀元前1,700年頃には鉄が生活に取り入れられ始め、生活に欠かせないツールになりました。

冶金技術が本格的に発展した時期は、水車が生まれた中世(西暦1000年頃)です。水車が生み出すエネルギーを送風機に活かし、鉱石を高温で溶かす炉(ろ)に役立てた結果、大量生産が可能になりました。

日本では日本刀に使われる鋼を生み出すような、高品質な冶金技術が生まれました。これは日本が島国であり、開国までに外国との貿易が少ない中、独自の技術が進化していった結果と予想されています。

戦争が続く大正時代から昭和時代にかけては武器や乗り物に欠かせない金属不足が続いたことから、含有量がわずかな鉱石から金属を作り出す技術も発展しました。

金の作り方とは

金の元となる地金は現代でも、昔からの冶金技術を取り入れています。金の作り方は複数ありますが、現代では主に「電解精錬」によって作られています。

電解精錬による金の精錬方法は次の通りです。

  1. 鉱石を炉によって高温で熱し、銅を作り出す
  2. 銅を生成する中で生まれた金・銀が残る鉱石(銅アノード)を電気分解にかける
  3. 品位99.99%の電気銅が生まれ、金や銀などの金属が沈殿する
  4. 沈殿した金・銀を塩素ガスによって抽出する
  5. 抽出した金をさらに精製して純度を高める

金を含む鉱石は、最初に銅を作り出すために加熱されます。電気分解は、分解したい物質に電流を流す電解液を使って銅と銅以外の金属を分けるための技術です。電解液に反応する物質と反応しない物質に分けられる際に、反応しない金や銀などの金属が銅から分離して液体の底に沈殿します。

その後、強い酸性の性質を持った塩素ガスで金を含んだ液体と銀を含んだ抽出物に分けます。最終的には抽出した金を精製して、細かい粉末状の金の完成です。金はインゴットなど目的に応じて加工されます。

鉱石によって金の含有量は異なります。例えば鹿児島県北部にある菱刈鉱山(ひしかりこうざん)の鉱石は、1トンあたり平均20グラムの金が含まれています。世界の鉱山の平均は1トンあたり3~5グラムです。

製錬と精錬とは

製錬と精錬は金属の加工に使われる言葉です。どちらも読みが同じですが、工程に次のような違いがあります。

  1. 製錬:鉱石から金属だけを取り出す工程
  2. 精錬:製錬で取り出した不純物が残る鉱石から特定の金属を抽出する方法

まずは鉱石を溶かして金属だけを取り出したあと、残った金属からさらに不純物を取り除くのが金を作るながれです。つまり、金を作る際は最初に「製錬」し、その後に「精錬」をおこないます。

製錬には溶鉱炉の高温で鉱石を溶かす「乾式製錬」、酸性やアルカリ性の溶液を使って鉱石の金属を取り出す「湿式製錬」の2つの方法があり、金は湿式製錬によって作られています。

製錬によって溶かされた金属には、まだ不純物が多く残っています。だからこそ、金属の不純物を取り除くために熱などで溶かし、金属以外の不純物をていねいに取り除き、純度を高める「精錬」が必要です。精錬は高純度の金や銀などを生み出すうえで、欠かせない作業です。

金の産出量が多い国はどこ

2023年の統計では、世界で最も多く金が産出されている国は中国です。

1位 中国:378.2トン

2位 ロシア:321.8トン

3位 オーストラリア:293.8トン

4位 カナダ:191.9トン

5位 アメリカ合衆国:166.7トン

なお、金は天然資源のため、産出量は毎年一定ではありません。時代が違えば金の産出量が多い国は異なります。1970年代までは、南アフリカ共和国が全体産出量のうち7割を誇り、世界トップでしたがその後に中国で新たに金鉱脈が見つかったため、2023年現在まで中国が1位です。

中国は金の産出量が多い国は中国、ロシアやオーストラリアなど、国土が広く昔から金の産出量が多い鉱山を有しているところが中心です。ただし、中国は2016年の463.7トンのピーク時と比較して、約90トンと大幅に減少しています。

なお日本では、現在も金が採掘できる鹿児島県西部の菱刈鉱山で、年間平均6トンの金が産出され続けています。世界的に見ると決して多い数字ではありませんが、日本の限られた土地の中で安定して金が採れている希少な場として菱刈鉱山は重宝されてきました。1900年代にはほかにも国内に鉱山があったものの、残念ながら鉱石が枯渇しています。

結論として金の産出量が多い国は長期にわたり、中国がトップであり続けています。しかし、限られた資源のため、いつかは中国の鉱山資源も尽きる可能性があるため、ただ採掘するだけでなくリサイクルの道も考える必要があります。

金の産出で注目される都市鉱山

金を多く産出できる鉱山として、現在は「都市鉱山」を活用する道が注目されています。都市鉱山とは、都市を高山に見立て、そこから生まれる使用済みの電子機器や廃棄物から貴金属を回収する様子を発掘に見立てた概念です。

スマートフォンやパソコンなどの電子機器には、貴金属を使った基盤が含まれています。スマートフォンなどの電子機器を集めて、基盤に含まれる貴金属を回収する方法です。

スマートフォン1台あたりの金の量は1グラム以下とごく少量です。しかし、国民のほとんどがスマートフォンを所持している現代、多くの金が都市に眠っていると容易に想像できるでしょう。

また、今使っている物品だけでなく過去に購入した電子機器やアクセサリーも含めると、日本には6,800トンの金が存在すると考えられています。約6,800トンは、世界トップのオーストラリア鉱山に眠る金の総量「約7,300トン」に近い数字なことからも、多くの金が国内にあるとわかります。

金の価値が高騰している現代、指輪などの数グラムの金であっても価値は数万円と高額です。金庫やたんすに、昔購入したままの指輪やネックレスなどの貴金属、記念硬貨などが眠っていないか、今一度チェックしてみましょう。

金を売るならまねきやがおすすめ

金は鉱石からわずかに採れる金属をていねいに冶金し、純度を高めることで作り出されます。日本国内にも金鉱山があるものの、枯渇の危機が迫っているのも事実です。

そこで注目されている鉱山が、電子機器やアクセサリーなどの貴金属に使われている金です。金が高騰している今こそ、使わない金製品を売却してみてはいかがでしょうか。

まねきやでは専門の鑑定士、最新の機器により正確に、金などの貴金属の含有量を分析し、正確な査定額を提示可能です。金の買取方法は店頭買取のほかに、出張買取や宅配買取も受け付けているため、直接来店が難しい人でも好きな方法で売却できます。

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この記事の監修者

水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長

高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士

今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。 「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。