ワインディングマシーンとは自動巻きタイプの腕時計のゼンマイを巻き上げる機械です。
ブランド腕時計を長く愛用するには、やはりワインディングマシーンを買うべきかと悩む人も多いです。 しかし、どれを選べばいいのかイマイチわかりづらい点もあります。そんなワインディングマシーンのメリットやデメリットをご紹介します。 ワインディングマシーンの選び方もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
ワインディングマシーンとは
ワインディングマシーンは、機械式時計の自動巻きタイプのゼンマイを巻き上げてくれる専用の機械です。 通常、自動巻きタイプは腕を動かすことでゼンマイが巻かれる仕組みです。
しかし、平均50時間から100時間ほど身に着けないまま過ごすと、ゼンマイが巻かれずに針が止まってしまうのです。毎日腕時計を身に着ける人なら必要ありませんが、ほかに複数の腕時計をコレクションしていて同じ時計を数日つけない時期がある人もいます。
また、購入したもののあまり腕時計を身に着ける機会がなく、そのまま保管してしまいがちという人もいらっしゃるのではないでしょうか? このような腕時計に対して、ワインディングマシーンは身に着けなくともゼンマイを巻いてくれるため、生針が止まることを予防できるのです。
ワインディングマシーンのメリット
ワインディングマシーンには次のように3つのメリットがあります。
日付と時刻の調整がいらない
ワインディングマシーンを使うメリットは、針が止まる心配がないため改めて日付と時刻の再調整がいらない点です。 数日身に着けない日が続くと、日付や時刻も止まったときのままになり、改めて設定する手間がかかります。
しかし、ワインディングマシーンによって常にゼンマイが巻かれている状態なら、日付や時刻も刻み続けているため調整がいらないのです。 また、日常的にゼンマイを巻き上げる負担もなくなります。
腕時計の所有数が多いほど、その負担も増えていってしまいます。だからこそ複数の腕時計を持っている人ほど、ワインディングマシーンによる自動巻き上げを取り入れると、毎日の腕時計の管理が一気に楽になります。
腕時計の機械油が偏りづらい
時計の中にある機械油の偏りがなくなることもワインディングマシーンで腕時計を動かし続けるメリットです。 腕時計の中には機械油が入っており、長期間放置してしまうと油が固まったりムーブメントに影響を及ぼしたりしてしまうのです。
ワインディングマシーンは回転によってゼンマイを巻き上げる仕組みのため、腕時計の機械油がまんべんなく動きます。 使わなくなったもののコレクションとして保管しておきたい腕時計があるのなら、劣化を防ぐためのワインディングマシーンは必要です。ムーブメントにまで影響が出てしまうと、再び使おうと思っても故障していてゼンマイを巻いても動かないといったリスクがあります。
見た目がおしゃれ
見た目もおしゃれで腕時計を美しく保管できる部分も人気の理由なのです。
ワインディングマシーンは丸型や四角型などシルエットだけでもさまざまあります。 また、収納できる腕時計の本数にも違いがあり、1本用もあれば3本分が入る大型のタイプも販売されています。用途や好みに合わせてワインディングマシーンを選ぶだけでも、腕時計の新しい楽しみが生まれます。
ワインディングマシーンのデメリット
ワインディングマシーンはメリットがたくさんありますが、注意したいデメリットがいくつかあります。
部品の劣化や消耗が早まる可能性
ワインディングマシーンは、常に腕時計を動かしてゼンマイを巻いている状態です。
それゆえ部品の劣化、消耗は何もせずに保管しているよりも早まる可能性があります。 時計が止まったまま放置することでも、内部の機械油が偏って文字盤や針が汚れるリスクもあります。また防水パッキンが劣化するなど、長時間放置するゆえの危険性も。
だからこそ、放置するのならワインディングマシーンで管理することは、部品の劣化を進める可能性はあっても腕時計そのものに大きな被害が出るリスクを軽減できるのです。 腕時計のパーツの消耗を防ぐには、ワインディングマシーンの電源を入れっぱなしにしないことがポイント。ゼンマイは1日あたり8時間程度手首に巻いて過ごしているうちに、自然と必要な分が巻かれる仕組みです。
そのため、1日中ワインディングマシーンを動かしてゼンマイを巻いていると、部品に負荷がかかるのです。できるだけ部品の消耗を防ぎつつ、腕時計を安全に管理するのなら夜寝ている間だけマシーンを使うなど、時間帯を決めておくと安心です。
帯磁が発生してしまう可能性がある
機械式時計は磁力に予定という性質から、ワインディングマシーンを使うことが危険ではと考える方もいます。 しかし、ワインディングマシーンに使われる磁気は影響を受けないほど弱いです。
きちんとワインディンマシーンのモーターと距離を離していれば、腕時計に影響が出る心配もありません。
ワインディングマシーンの選び方
ワインディングマシーンを選ぶ際には、どんなことをチェックすればいいのでしょうか?その選び方について4つのポイントをご説明します。
回転方向
ワインディングマシーンは、回転方向が3種類あります。 ・時計回り ・反時計回り ・両方向回転 腕時計によって巻き上げる方向が違うため、持っている時計に合った回転方向を選ぶ必要があります。
まずは手持ちの腕時計が巻き上げる方向を調べたうえで、適切なものを選びましょう。 実は同じブランドであっても、時計の回転方向は異なる可能性があります。モデルによって回転方向が違わないか、事前に調べる必要があります。
もし回転方向が異なるワインディングマシーンを用意しても、正常に使えません。 ちなみにロレックスは両回転式が主流です。しかし、ロレックスの中にも古いモデルだと両回転式ではないムーブメントが採用されていた頃もあります。ロレックスと言えば両回転式を選んでしまいがちですが、使用したい腕時計ごとに回転方向を調べることが大切なのです。
収納本数
ワインディングマシーンによって、1つに収納できる腕時計の本数は異なります。1本のものもあれば、3本hど収納できるタイプがあります。 1本だけ収納できるタイプは、価格が1万円程度と比較的安価なものからラインナップしている点です。特に複数腕時計を持っていても、必ずしも回転方向がすべて同じとは限りません。
回転方向が違えば対応しているワインディングマシーンを用意する必要があります。そのため、まずは1本収納用を用意することで次回腕時計のコレクションが増えた際にも、その時計に対応したワインディングマシーンを購入しやすいです。
また、複数本収納できるタイプは、同じ回転方式である腕時計たちをまとめて収納できます。 大型のワインディングマシーンには4本ほど収納できるタイプもあります。複数の腕時計を所有している方や、せっかくなら持っている時計をできるだけ飾って保管したいといった方に便利です。
モーターの動作音
モーターの動作音はワインディングマシーンによって異なります。特に寝室など静かな場所に置く際には、できるだけ動作音が小さくモーター音が気にならないタイプを選びましょう。 ワインディングマシーンはあくまでも腕時計のゼンマイ巻きを目的にしたもので、静音性を意識していなに商品はそこそこモーター音が響きます。
そのため、モーター音が気になる際にはワインディングマシーンの静音性を意識して商品を選びましょう。 おすすめはマブチモーターを使っているタイプです。マブチモーターは腸静音モーターとして高速回転しながら動作音が目立たないという商品です。 ほかにもモーター部分にカバーを被せて、静音性を高めているタイプも人気があります。
デザイン
ワインディングマシーンは単純にゼンマイを巻くだけでなく、優れたインテリア性も誇っています。 基本的には腕時計を正面から見られるように設置でき、そのままケースに収納しているかのような美しさがあります。
ワインディングマシーンによってカラーもさまざまで、ブラックだけでなくブラウンやワインレッドなども人気です。 ワインディングマシーンそのものの形も、スクエアもあれば斜めにカットされてショーケースのように並べられるタイプもあります。 かわいらしいラウンド型もあれば、そのまま4つ以上の腕時計を収納できるワインクーラーのような大型のワインディングマシーンも存在します。 部屋のインテリアとのバランスを考えて、好みのワインディングマシーンを選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
ワインディングマシーンは、ゼンマイを巻くという実用性だけでなく腕時計を美しく飾るというインテリアとしての目的があります。 しかし、実際にワインディングマシーンがなくとも、普段から腕時計を身に着ける人なら不要という意見もあります。
毎日同じ時計を身に着けているのなら、ワインディングマシーンがなくともゼンマイが止まる心配はありません。 必ずしもワインディングマシーンを置かなければ不便という品物でもないため、ご自身の生活スタイルに合わせて選びましょう。 まねきやでは人気のブランド腕時計の買取を承っています。無料査定はいつでも受け付けており、点t脳買取だけでなく宅配買取、出張買取もお任せください。
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この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。