翡翠は深緑色が特徴の美しい宝石で、高級感のある光沢も含めて独自の魅力を持つ宝石の一つです。
この記事では、翡翠の特性、種類、色のバリエーション、価値の決まり方をご紹介します。
また、最高ランクの「ろうかん」についてなど、翡翠ならではの価値の決まり方も詳しく解説します。翡翠を売却するときのポイントなど、知りたい情報をまとめているためぜひ参考にしてください。
翡翠とは
翡翠は深緑色が特徴の宝石ですが、実はその本来の色は無色透明です。翡翠はダイヤモンドなどと違った単一の組成の鉱物ではありません。
さまざまな鉱物が集合して生まれる宝石です。ほとんどの部分はヒスイ輝石(きせき)という、無色透明な鉱物でできています。
そこに、鉄やマグネシウム、カルシウムを多く含むことで、緑色が強まったオンファス輝石があります。このオンファス輝石の存在こそが、翡翠の繊細な緑色を生み出しているのです。 また、翡翠は「色が育つ宝石」との別名があります。
これは翡翠が肌に触れるうちに、油分が付着して表面のツヤが増すため。 宝石のほとんどは、皮脂汚れによって劣化が進むためこまめなお手入れが必要です。
しかし、翡翠にとっては乾燥に弱い特性から、表面に油分が必要です。乾燥対策として油分を好む、めずらしい宝石なのです。
だからこそ、肌離さないで身に着けることこそが、より美しくツヤのある翡翠に育っていくのです。 ちなみに乾燥が進むと、ひび割れてしまったり透明度が落ちて濁ったりしてしまいます。
翡翠はパワーストーンとしても人気
翡翠は「仁・義・礼・智・信」の5つの徳を象徴する存在。世界各国で「奇跡の石」として愛されています。
中国では昔から儀式やお守りに使われてきたほか、日本でも昔からお守りに翡翠が使われてきました。
特に高品質な翡翠は献上品としても重宝され、翡翠だけが持つ緑色の美しい輝きは、アクセサリーなどに加工されることもありました。 今も世界中で人気のパワーストーンです。ブレスレットやネックレスなどのアクセサリーはもちろん、大きな翡翠をインテリアとして飾るなど、さまざまな形で愛用されています。
翡翠には2つの種類がある
翡翠にはジェダイト(硬玉)と、ネフライト(軟玉)の2種類があります。それぞれ似た部分もあれば、根本的に大きな違いを持っている翡翠です。
ジェダイト(硬玉)
ジェダイトは貴石に分類される石で、本翡翠とも呼ばれます。
この種類の翡翠は豊富なカラーバリエーションを持ち、モース硬度は6.5から7と高め。 ネフライトと比較して硬い点と、深緑色以外のカラーの系統が存在することが大きな違いです。
ネフライト(軟玉)
ネフライトは半貴石に分類され、主要な構成鉱物は透閃石。この種類の翡翠は一般的にグリーン系のカラーを持っています。
モース硬度は6から6.5で、ジェダイトよりも柔らかいとされます。 ジェイドとネフライトは別の石と呼べるほど違いがありますが、昔は科学的な識別がついていませんでした。
そのため、両者をまとめて「玉」の名前で流通させていた歴史があります。 はっきりと、ジェイドとネフライトの識別ができるようになったのは、成分分析が明確にできる近代科学の技術が発展してきた近年です。
翡翠の色は緑色だけじゃない?
翡翠は緑色が最も一般的ですが、そのカラーバリエーションは驚くほど多様です。 そもそも翡翠という名前の「翡」は、赤色、「翠」は緑悪露を意味するもの。
名前のとおり緑色だけに限らず、黄色、青色、赤色、白色、黒色といったバリエーションがあります。
特にジェイドの硬球は、色味が豊富だったあめ、ほかの石と見間違えられることもありました。
透明な翡翠、薄紫のラベンダー翡翠、さらには黒い翡翠などが存在します。翡翠の色は、その構成鉱物によって異なります。 これは構成されている成分によって、カラーが大きく変化するため。もともとは無色透明の翡翠だからこそ、成分の含有次第で唯一無二の色に変化します。
翡翠の価値が決まるポイント
翡翠の価値は大前提として、ジェダイト(硬玉)の方が宝石的価値が高い状況です。
中国では軟玉が重宝されてきたものの、現在宝石としての価値は美しい光沢を持つ、ヒスイ輝石が主成分の硬玉に価値が集中している状況です。 その中でも、翡翠の価値が決まる大切な4つのポイントをご説明します。
色
翡翠の一番人気な色はグリーンです。基本的に、翡翠の場合は、緑色の中でも翡翠ならではの独特の色をしたものが人気です。
さらに透明度を感じられる色が人気で、色が濃くさらに透明感のある光沢が見られる翡翠ほど、高価なものとして取引されています。
反対に、色が濃すぎて黒っぽかったり、薄すぎたりする翡翠はあまり宝石的価値が高まりません。また、色ムラは少なく、均一で濃い色をした翡翠が人気です。 緑色の翡翠以外だと、薄紫色のラベンダー翡翠も美しい紫色がエレガントで、宝石として高い人気を誇っています。
産地
翡翠は日本でも発掘されている歴史ある石です。現在では主にミャンマー、ロシア、アメリカ、日本、中国、ニュージーランドなどで発掘されています。
その中でも品質が高く、人気のある原産地はミャンマーです。ミャンマーは翡翠の主成分である、ヒスイ輝石の含有率が高い石が見つかります。 だからこそ、翡翠ならではの風合いと、透明度が高いツヤが備わっていて、とても美しい見た目が魅力です。
透明度
翡翠の価値は透明度の高さでも判断されます。照明器具やライトで翡翠を光にかざりたときに、内包物や色むらが少ないものが高価だとされています。
内包物とは翡翠が生成される過程で、中に入り込んだ空気やほかの鉱物のこと。内包物があると、中に模様や点などが見えて、何か入っているような見た目になります。
このような内包物がなく一点のくもりもない透明度が高い翡翠ほど価値が高いとみなされます。 同じく色ムラが少なく、均一な色をしている翡翠は希少性が高くなります。
ランク
翡翠にはA貨、B貨、C貨の3つのランクがある 宝石としての価値があるのはA貨だけで、B貨とC貨は大幅に価値が下がってしまいます。
A貨はまったく人工的な処理を施していない、またはワックス加工処理だけがされた天然の翡翠。別名Aジェードとも呼ばれ、翡翠本来の美しさを堪能できます。
一方で人工処理によってツヤを出したり、漂白によって黄色や黒、茶色といった内包物の斑点を消す加工をしているものは、B貨として価値が下がります。
そしてC貨は染色と漂白加工による翡翠で、価値の高い翡翠と似た色に着色しているものの、実際の翡翠の品質はそこまで高くありません。 A貨とC貨を比較すると、その価格差は100倍以上になることもあります。
翡翠の最高ランク「ろうかん」とは
ろうかんは「翡翠の皇帝」と呼ばれている最高品質のもの。 濃いエメラルドグリーンを持っており、表面に油を垂らしたようなとろみを持っていることが特徴です。
濃いものの透明度がはっきりと高く、鮮やかなグリーンを感じられる見た目は、とても美しく高級感に溢れています。
世界最高品質の翡翠の産地は、やはりミャンマーです。北部カチン州パカン地域のチンドウィン川には、良質な翡翠が多く産出されています。
実際にろうかんと呼ばれる最高ランクの翡翠は、その9割がミャンマー産だと言われているほど。
世界の9割の産出量を占めており、ろうかんの翡翠は最低でも数十万円の値段がつきます。 中には数百万円から一千万円といった値がつくこともあります。最高級のろうかんには、1億円以上の値段がつけられるケースも存在します。
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まとめ
翡翠は硬玉と軟玉があり、現在で宝石的価値が認められているのは硬玉のジェダイトのみです。
特に深い緑色でありながら、透明感のある最高品質は「ろうかん」と呼ばれ、数百万円や数千万円の値打ちがつくこともめずらしくありません。
翡翠ならではの美しさは、日本や中国に留まらず世界中で高い人気を誇っています。過去に購入したものの、身に着けていない翡翠のアクセサリーなどが眠っている方は、ぜひまねきやにお売りください。
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この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。