ルイ・ヴィトンがなぜ有名であり世界で愛されているのか。合同会社LVMH取締役会長兼CEOのベルナール・アルノー氏との出会いも含めてご紹介します。ちなみに氏はイーロンマスク氏を抜いて世界一の富豪でもあります。最後に、特に有名なアイテムもピックアップしました。
16歳のルイ・ヴィトン
1837年の当時、おもな移動手段には馬車や船、汽車が用いられていました。旅行者は荷物を荒く扱われてしまうことを嫌い、職人に依頼して、個人的に荷造りをしてもらっていたといいます。
16歳だったルイ・ヴィトンは、パリの職人マレシャルのもとで修行を積み、1845年ルイ・ヴィトンを立ち上げます。はじめはトランクメーカーでした。当時は、雨水を溜めないために丸い設計が当時の流行りであったといいます。
ですが、人々の移動手段が徐々に車へと移行してきました。そのなかでルイ・ヴィトンのトランクは、スクエア状で積むことが可能。さらに防水性もあり堅牢性が高く、人気を集めたといいます。
時代は、息子ジョルジュ・ヴィトンの時代へ。
人気が高かったルイ・ヴィトンのバッグは、盗難が相次いだといいます。そこで息子ジョルジュ・ヴィトンが錠前を開発します。1860年パリ万国博覧会で銅メダルを獲得し、世界的な評価を高めることにもつながりました。
それだけでなく、ジョルジュ・ヴィトンは後世に残る重大な発表をします。1888年の「ダミエ」と1896年の「モノグラム」の登場です。
堅牢性、国際的な評価を受けた錠前、象徴的なデザインと大きな柱が揃ったルイ・ヴィトン。現在でもバッグや財布のみならず、小物にもたくさんの製品を生み出しています。このあたりの時代が大きな転換を迎え時代をリードしていきます。
ベルナール・アルノー氏との出会い
ベルナール・アルノー氏とはルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオール、モエ・エ・シャンドンなどラグジュアリーブランドの企業集合体LVMHの取締役会長兼CEOです。アルノー氏の保有資産は約28兆円とも言われ、2024年時点で経済誌フォーブズによる世界長者番付で1位に。ちなみにイーロン・マスク氏の保有資産は約23兆円。Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏の保有資産は約15兆円と言われています。
そんな世界一の富豪のベルナール・アルノー氏ですが、ルイ・ヴィトンとの出会いは、1987年になります。最高級フランスワインのモエ・ヘネシーとともに合同会社LVMHへ。正式名称は、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)です。買収されたわけではありません。むしろラグジュアリー市場を確立するためのプラットフォームを目指しました。
ブランドの価値向上や維持、そして経営感覚に優れたベルナール・アルノー氏によって規模を拡大していきます。ラグジュアリーブランドを加え、多方面で価値をつけていくことに成功しました。その筆頭にルイ・ヴィトンの存在がありました。
こうして現在のルイ・ヴィトンはここまで有名でラグジュアリーなブランドになれたのです。
おすすめアイテム4選ピックアップ
「モノグラム」や「ダミエ」のみならずほかにも注目なアイテムをご紹介します
スポンティーニ モノグラム
角の丸い可憐さもあるスクエア型のスポンティーニ。両辺とも20cmほどの小さめな設計は、近年のキャッシュレス時代にピッタリ。ショルダーバッグとしてもストラップを外してハンドバッグとしても使える2WAY仕様です。
ボワット・フラコン ダミエアズール
ボワット・フラコンは、メイクボックスで知られています。実は、こちらはルイ・ヴィトン定番のダミエとはカラーが異なります。2006年に発表された白とライトグレーのこちらはダミエアズールといい、日本では白ダミエと呼ばれ、洗練された雰囲気が高い人気を誇っています。お気に入りの小物を並べたり、観葉植物を置いたりインテリアとしても部屋を彩ってくれます。
アジェンダPM
1985年に登場した「エピ」を使用した手帳ケースです。は、エピはフランス語で”麦の穂”を意味し、線状の細かい模様がなびいて揺れている麦の穂を思わせるとして名付けられました。内側にはカードポケットも付いており、さりげない配慮が嬉しいディテールも。
ティヴォリPM モノグラム
最後は扇型ハンドバッグ、「ティヴォリ」。コロンとした愛らしいフォルムが印象的です。ティヴォリですが、イタリアの都市名から名付けられたそう。芸術家に愛される都市なのだとか。モノグラムだけど、ツウな感じもするこのバッグ。開口部が広く、使いやすくおすすめです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。ルイ・ヴィトンは時代にあったもの作りで人気を博してきました。移動手段が変わったことに対する対応、盗難が起きた際の錠前の開発などです。もちろん「モノグラム」や「ダミエ」などアイコン的な発明もその一つです。そしてアルノー氏との出会い。どれだけ機能性が高くともラグジュアリーにはなれません。ここでは記載しきれませんが、いかにしてラグジュアリーとなるに至ったか、ぜひチェックしてみてください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。