「着物ってどのくらいの価格で買い取ってもらえるの?」
「高い着物の特徴って?」
このように悩んでいる方に向けて、この記事では高い着物の特徴や手持ちの着物を高く売る方法を解説します。
記事を読めば、自分の着物がどのくらいの価格で売れるのかチェックする方法がわかるでしょう。
また、高く買い取ってもらうための工夫や具体的に取るべき行動も解説します。記事を最後まで読んで、思い出の詰まった着物を理想の価格で売却しましょう!
高い着物の特徴とは?
着物の買取価格は素材の品質や保存状態、ブランド、年代によって大きく変動します。シルクなどの高級素材で作られた着物や状態がよい着物、名のある作家やブランドの着物は、高い価格で取引される傾向があります。
この項では高値で買取される着物の特徴をそれぞれ詳しくみていきましょう。
高価買取される着物の特徴は以下の5つです。
- 有名作家やブランドの着物
- 質の高い素材で作られた着物
- 状態がよい着物
- 古い時代のアンティーク着物
- 特殊な技法で作られた着物
1.有名作家やブランドの着物
有名な着物作家や、名の知れたブランドが制作した着物は、高額で買い取られるケースが多いです。有名なデザイナー・ブランドが制作した着物には一定の需要があり、常にその着物を欲する人がいるためです。
例えば、羽田登喜男や百貫まさるなどの有名作家の作品や、久保田一竹の辻が花などが挙げられます。芸術的価値や希少性が高いこれらの着物は、特に市場での需要が高く、高価買取を狙えるでしょう。
手元にある着物のブランドや製作者がわからない場合は、一度専門業者に査定を依頼するのがおすすめです。
2.質の高い素材で作られた着物
絹やシルクなど、質の高い素材で作られた着物も高価買取を狙えます。特に、手触りが滑らかで光沢のある上品な見た目の絹は、その美しさと着心地の良さから高値が付きやすいです。
特別なシーンで着用されることが多い着物には上品さや華やかさ、美しさが特に強く求められます。着物の素材はパッとみた時の印象に直結する分、その質が重視されるのです。
手触りや質感、見た目などを総合的にチェックし、着物の素材を確かめてみてください。
3.状態がよい着物
着物は状態がよいほど、高額買取が期待できます。前述のとおり、特別なシーンで用いられる着物には見た目のきれいさが求められるためです。
「状態がよい」とは、具体的に以下を満たすものです。
- シミや汚れがない
- 虫食いによる破れがない
- 色あせや変色がない
また、たとう紙や反物などの付属品の有無も、着物の価値を決める重要な項目の一つです。
4.古い時代のアンティーク着物
明治時代や大正時代などの古い着物は、アンティークとしての価値があるため高額で買い取られる場合が多いです。
特に時代背景が映し出された時代特有の着物や、その時代の技法が使われたものなど、歴史的な価値がある着物はコレクターに人気があります。大正時代に流行した絵画的な柄や幾何学模様を取り入れた「銘仙」などがその一例です。
これらのアンティーク着物は希少性が高い分、プレミアム価格での取引を期待できるでしょう。
5.特殊な技法で作られた着物
手描き友禅や手織りのもの、独特の刺繍が施された着物なども、高価買取される傾向があります。これらの着物は手間暇をかけて作られており、職人の技術が凝縮されているためです。
特に、手仕事の良さが光るものや伝統工芸の技術を活かしたものは高い評価を受けます。例えば久保田一竹が製作した「辻が花」は、染色と絞りが何度も繰り返された手の込んだ着物で、その美しさも相まって数万円〜数十万円で取引されます。
着物から複雑なデザインや美しいグラデーションを見て取れる場合、高値での買取を期待できるかもしれません。
少しでも高く売るための着物の手入れ方法
前述のとおり、着物の状態は着物の買取価格を大きく左右します。美しい状態を保つためには、定期的なお手入れや適切な保管が必須です。
この項では、着物を美しく保つための手入れ方法、保管方法を解説します。着物を得る方も迷っている方も、まずは以下をチェックして着物が劣化しないようにしておきましょう。
- たとう紙で保管する
- たんすで保管する
- 定期的に虫干しする
1.たとう紙で保管する
たとう紙での保管は、着物を湿気やほこりから守るための着物保管の基本です。
たとう紙とは、呉服屋が新品の着物を顧客に渡す際に使用する紙を指します。たとう紙に包んでの保管には、以下のメリットがあります。
- カビが生えにくくなる
- チリやホコリから着物を守れる
- シワがつきにくくなる
なかでも注目すべきメリットは防カビ効果を期待できる点です。たとう紙はビニールやプラスチックとは違って木でできているため、カビの原因となる湿気を吸ってくれます。たとう紙には和紙製と洋紙製があります。長期間保管する場合は和紙製が、1年おきなど、こまめに交換する場合は洋紙製がおすすめです。
2.たんすで保管する
着物用のたんすで保管すれば、着物の型崩れを防げます。着物用のたんすは着物を平らに収納しやすいため、ヨレてシワがつくことも少なく、長期間保管しても着物の状態を良好に保てます。
中でも桐たんすは着物の保管に優れています。「桐」という素材は、湿気が多い時には自身が膨らんで湿気を逃し、乾燥している場合には収縮して湿気を逃がさないようにする性質があるためです。
可能であれば着物用の桐たんすに着物を収納し、たんす内の環境をより良好に保ちましょう。
3.定期的に虫干しする
虫干しとは、着物を長持ちさせるために重要なメンテナンス方法です。直射日光を避け、風通しのよい場所での着物の陰干しによって虫を着物から追い出し、着物の奥にこもった湿気を放出させられます。
虫干ししなければ着物内部に湿気や虫がたまり、カビや虫食いの発生リスクが高まります。最低でも季節に一回は虫干しを行い、着物を劣化から守りましょう。
着物を少しでも高く売るにはどうすればよい?
着物を少しでも高く売るために、難しい工夫は必要ありません。誰でも実践できる以下4つのポイントを押さえれば、着物をより高い価格で売却できます。
- 状態を良好に保つ
- 鑑定書や証明書を準備する
- 買取業者を複数比較する
- 季節に合わせて売る
着物を売却した後に後悔しないよう事前に4つのポイントを押さえ、理想の額での買取を実現させましょう。
1.状態を良好に保つ
古い着物を少しでも高く売るためには、日頃から状態を良好に保つことが重要です。着物の状態は、着物の買取価格に直結します。着物の価格を少しでも高めるためにも、着物の手入れは定期的に行いましょう。
着物の劣化を防ぐポイントは以下の3つです。
- たとう紙で保管する
- たんすで保管する
- 定期的に虫干しする
詳しい手入れの方法は、「少しでも高く売るための着物の手入れ方法」の項をチェックしてください。
2.鑑定書や証明書を準備する
着物本来の価値を正しく評価してもらうためにも、査定時に着物の鑑定書や証明書を提出しましょう。鑑定書や証明書は着物の価値を証明するための重要な書類で、あわせて提出すればよりスムーズに取引が進みます。
特に、作家物の着物や有名な産地の着物は証明書があることで信頼性が増します。
まずは無料査定で着物の価値をチェックし、高い価値がありそうな場合は鑑定書や証明書を発行してくれる業者に依頼して書類を発行するのがおすすめです。
3.買取業者を複数比較する
買取を依頼する際は複数の業者に依頼して見積額を比較しましょう。定時額を比較して最も高い業者を選ぶことで、よりよい条件で着物を売却できます。
また見積額を比較すれば、不当に安く買い叩かれるリスクを低くできるのも大きなメリットです。1社目の見積もりが不当な価格だった場合でも、複数見積もりを撮っていればそれが不当な価格だと見抜けます。
手間はかかっても、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
見積もりを依頼する際は評判や口コミをチェックして、信頼できそうな業者をピックアップしてください。
4.季節に合わせて売る
着物は季節によって需要が変動します。夏には浴衣や薄物の着物が人気となり、冬には暖かい素材の着物への需要が高まります。需要が高まる季節に合わせて着物を売ることで、より高い価格で売却できる可能性が高いです。
ただし、着物の買取価格が高まるのは「実際に需要が増大する前の季節」である点には留意しておきましょう。
例えば浴衣の場合は春〜初夏にかけて、厚手の着物の場合は秋〜初冬にかけて買取価格が高まります。需要が高まる季節になってから売却しても遅いため、タイミングを逃さないように準備しておきましょう。
着物の買取ならまねきやがおすすめ
記事では高価買取を期待できる着物の特徴や、より高い価格で買い取ってもらうためのポイントを解説しました。記事の要点は、以下の3つです。
- 素材や状態がいい品や、有名なブランドやデザイナーの作った着物は高価買取を期待できる
- 古い時代の着物や特殊な技法が施された着物も、高価買取の対象になりやすい
- 手持ちの着物をより高く売るには、定期的な手入れや買取業者の選定が欠かせない
どれだけ着物の状態がよく、希少であっても、その価値を見抜ける買取業者でなければ適正価格での売却は不可能です。信頼できる買取先を探している方は、ぜひまねきやに査定を依頼してみてください。
まねきやでは着物の買取に精通した鑑定士が在籍しており、豊富な専門知識で着物の価格を正当に評価します。宅配買取や出張買取にも対応しており、気軽に依頼できる点も大きな魅力です。
また、まねきやでは最短10分で着物の買取価格がわかるLINE査定も行っています。写真と着物の詳細を送るだけで簡単に大まかな査定額がわかるため、まずは気軽にLINE査定を申し込んでみてください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。