ピンクゴールドはゴールドにあたたかみのあるピンク色が入った、やわらかい雰囲気が特徴です。 日本人女性の肌になじみやすく、ネックレス、指輪や腕時計など幅広い装飾品に使われています。 この記事ではそんなピンクゴールドの特徴、今ピンクゴールドが使われたアクセサリーが人気の理由をご紹介します。 また、ピンクゴールドのアクセサリーを取り扱ううえで注意したいポイントやお手入れ方法をまとめました。ピンクゴールドのアクセサリーをきれいに保ちたい方はぜひ最後までお読みください。
ピンクゴールドの3つ特徴
ピンクゴールドはどんな色なのか、素材の特徴とともに3つのポイントをご紹介します。 かわいらしい雰囲気のアクセサリーとして人気ですが、なぜゴールドにピンクが入っているのかその理由とともに知識としておさえておきましょう。
純金より耐久性がある
ピンクゴールドは純金のほかに、銅や銀、パラジウムなどの金属を混ぜた合金素材です。 あたたかみのあるピンク色は、銅が純金に混ざることで生まれます。 金は純度によって色合いが大きく変わる貴金属です。金純度が高いものほど、きれいなゴールドカラーをしていますがその分金は耐久性が低くやわらかい特性があります。 ピンクゴールドは金よりも固い金属が混ざっているため、純金のアクセサリーと比較してかなり耐久性が高いことが特徴です。 特に銅が多く入っているため硬度がその分高いのです。 変形しやすい純金にくらべると、傷つきにくく変形しづらいからこそ、日常的に身に着けるジュエリーとしても優秀です。 近年では結婚指輪などずっと身に着けるアクセサリーの素材としても、定番になりつつあります。ピンクゴールドならではの温かみがあり、肌なじみのいいカラーは、ほかのアクセサリーとの重ね付けも人気があります。
純度により色味が異なる
同じピンクゴールドと呼ばれるアクセサリーや腕時計の中でも、色合いは含有される成分によってちがいがあります。 特にピンク色は銅によって生み出されているため、銅の量が多くなるほどピンク色が濃くなります。一見するとベーシックなゴールドカラーをしていても、よく見るとほんのりとピンクっぽさを感じるものもあれば、すぐピンクだとわかるくらい赤みが強いアクセサリーも存在します。 メーカーや商品ごとに、金と銅の含有比率は違いがあります。そのためピンクゴールドと呼ばれていても、色の種類はさまざまあります。 また、金の純度を示すK10やK18でも、同じブランドだとしても金の純度が高いほど色味はゴールドがはっきりとして光沢も強い印象になります。 つまり、金の純度が高いK18は薄いピンク色になり、K10の金の純度が低いアクセサリーなら銅の色がはっきりと出やすいため、ピンク色が濃い傾向にあります。このように色味に幅が生まれるところは、ピンクゴールドをはじめとする金以外の金属も混ざった合金素材ならではの特徴です。
日本人に肌なじみしやすい
ピンクゴールドは日本人の肌になじみやすいカラーです。黄色がかったゴールドに、暖かみを感じるピンク色は日本人の肌によく似合います。 日本人は黄色人種で、黄色っぽさがある肌色が特徴です。そのため、同じくゴールドの黄色を含んだジュエリーとは基本的に相性がよく、人気が高いのです。 肌の上でもピンクのぬくもりのある色味と、ゴールドの光沢のある輝きの組み合わせは肌を明るくぱっと華やかに見せる効果が期待できます。 また、ピンクカラーそのものが女性らしくかわいらしい印象を与えられる色合いです。ゴールドをほんのりとピンクが包み込んでいるような見た目は、ギラギラとした強い光沢感はありません。 しかし、光沢がはっきりしているアクセサリーよりも、肌なじみが良いものを身に着けたい方に特に人気です。
ピンクゴールドの注意点
ピンクゴールドのアクセサリーやジュエリーは、日本人の肌になじみやすい人気の合金です。 しかし、たくさんの魅力がある中でも、気をつけたいポイントがあります。ピンクゴールドのアクセサリーの注意点を3つご紹介します。ピンクゴールドのアクセサリーや腕時計などを身に着けるときに、知識として知っておくことをおすすめします。
変色を起こしやすい
ピンクゴールドに含まれている銅は、酸素や水の影響を受けやすく、変色の原因になってしまいます。 純金は時間が経過しても、色が変わらない素材ですが、合金であるピンクゴールドの銅、銀、パラジウムは水や酸素の影響を受けます。 特にピンク色の元である銅は酸化すると、黄色や茶色っぽく変色してしまうのです。しかし、最近のピンクゴールドのアクセサリーの多くは、酸化防止加工を施している商品も多く存在しています。 数年程度では変色せずにそのままの美しさをキープできます。しかし、毎日身に着けたままで過ごしたり、水仕事などでアクセサリーを濡らす機会が多かったりすると、変色する可能性が高まってしまいます。 定期的なメンテナンスをするだけでなく、長くピンクゴールドの色味を保つには手洗いや入浴時には外しておきましょう。また、身に着けないときはケースの中に入れて、できるだけ酸化を防ぐことが大切です。
金属アレルギーを起こしやすい
純金はほとんどが金でできているため、アレルギーを起こしづらいです。しかし、ピンクゴールドの合金は銅、パラジウムというい金属アレルギーを起こしやすい素材が含まれています。 もちろんピンクゴールドのアクセサリーが必ずしも、金属アレルギーを起こすとは限りません。 しかし、アレルギーを起こしやすい人や、肌が弱っていてすぐにかぶれやすいといった悩みがある人は注意しましょう。 過去に金属アレルギーを発症した経験がある人も、ピンクゴールドのアクセサリーを身に着けると症状が出てしまう可能性があります。着用して赤みが出たり、かゆみやかぶれなどの症状があったりしたら、すぐに着用を中止してください。
再加工が難しい
ピンクゴールドに含まれている銅は硬度が高く、耐久性に優れていますがその分粘土が低いです。 そのため、一度アクセサリーとして加工されたものは、改めてサイズやデザインを変更するといった再加工はむずかしい可能性があります。 たとえば結婚指輪のサイズが変わってサイズ直しを依頼したいと思っても、ピンクゴールドの素材だときれいに再加工できないケースがあるのです。 お気に入りのアクセサリーなら長く身に着けて、きれいに保ちたいもの。 しかし、ピンクゴールドの硬度の高さによって、再加工ができないリスクがあることも覚えておきましょう。
ピンクゴールドの手入れ方法
ピンクゴールドのアクセサリーをお手入れするときは、どんな手順で行えばいいのでしょうか? ここからはピンクゴールドのアクセサリーや腕時計などをセルフでお手入れするうえで、知っておきたい手順や注意点をご説明します。
柔らかい布で拭く
ピンクゴールドのアクセサリーは、耐久性に優れているものの、むやみに強くこすったり相性が悪い布を使ったりすると、細かい傷がつく可能性があります。 そのため、ピンクゴールドのアクセサリーの基本のお手入れは、柔らかい布でやさしく拭きましょう。 おすすめはハンカチやタオルではなく、ジュエリー専用のクロスです。 ジュエリー専用のクロスは繊維が毛羽立ちにくく、薄くてやわらかいためジュエリーに細かくフィットしながら、ていねいに拭き上げられます。 また、似たような素材ならメガネ拭きもおすすめです。 メガネ拭きもレンズに傷がつきにくいように、やわらかい素材で作られているため、ピンクゴールドのジュエリーをお手入れしたいときに便利です。 ジュエリー専用のクロスの中には、研磨剤入りのものと入っていないタイプがあります。 研磨剤を使うと、わずかでも表面が削れていってしまいます。 普段のお手入れでは研磨剤が入っていないクロスでふき取る程度にしましょう。どうしてもとれない汚れが気になる、くすみを何とかしたいといった悩みがあるときだけ、研磨剤入りのジュエリー専用クロスを使ってみてください。
中性洗剤で洗う
ピンクゴールドのジュエリーは、使っているうちに表面に指紋や皮脂、油汚れが付着してしまいます。 放置するとそこから変色の原因につながってしまうため、できる範囲できれいにしましょう。普段のやわらかい布で拭き取るお手入れだけでも、ある程度汚れは落とせますがそれでもくすみが気になるときは、中性洗剤を使って洗ってください。 中性洗剤を水で薄めて、5分程度ピンクゴールドのジュエリーを漬け置きするだけで油汚れが浮きます。 コップ1杯の水に対して、中性洗剤は2~3滴で十分です。中性洗剤を入れすぎるとアクセサリーのぬるぬるとした洗剤がとれにくく、きれいに洗い流せないとそのまま跡として残ってしまいます。 漬け置きが終わったあとは、流水でしっかりと洗剤を落としましょう。そのあとに、吸水性の高いタオルで包み込むようにして、水気を拭き取ってください。 拭いてすぐはアクセサリーに水分が残っているため、風通しのいいところに陰干ししましょう。完全にアクセサリーが乾いたらお手入れ完了です。 また、使っているアクセサリー用のクロスも、何度も使っていると皮脂汚れが付着したままになってしまいます。同じくクロスもアクセサリーのように、中性洗剤を数滴入れた水、ぬるま湯に漬け置きしてから水洗いしましょう。
ピンクゴールドの似合う人の特徴
ピンクゴールドのジュエリーは、日本人の肌に似合いやすいと言われています。 しかし、日本人の肌と言っても人によって似合うカラーには違いがあります。肌にはパーソナルカラーがあり、大きく分けるとイエローベース、ブルーベースがあります。 イエローベースは黄色がかった肌で、温かみのある色や自然を思わせるようなアースカラーがよく似合います。ゴールドなどの黄色みが強いジュエリーが肌なじみよく、明るい印象になります。 それに対してブルーベースは肌から透ける血管が青っぽく、肌色も黄色みよりも白っぽさが目立つ肌のこと。雪のような肌のためシルバーと相性がいいです。 ピンクゴールドはどちらかと言えば、ブルーベースの肌によく似合いやすいカラーです。 ブルーベースはシルバー系のジュエリーがよく似合うと言われていますが、それゆえにイエローゴールドだと肌なじみが悪いと悩んでしまう人もいます。 そんなときに、ピンクを含んだピンクゴールドならブルーベースでも身に着けやすい可能性があります。 反対にイエローベースの肌でも、ピンクゴールドの色味によっては肌なじみがよく、より肌を美しく見せられるものもあります。ピンクゴールドはブランドや商品ごとに含まれる純金や銅の割合が違います。 それゆえにイエローベースの人にこそ似合うピンクゴールドのアクセサリーもたくさんあります。 さまざまなピンクゴールドのジュエリーを身に着けたうえで、自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ピンクゴールドのジュエリーは、純金のほかに、銀、銅、パラジウムなどの金属を含んでいます。その中でも銅が入ることで、独特のやさしいピンクカラーが生まれるのです。 ほかの金属が入った合金のため、純金よりも耐久性に優れていて日常使いしやすいところも人気の理由です。 日本人の肌にもなじみやすく、ピンクのかわいらしい色味は女性的な雰囲気がありフェミニンなスタイルにもよく似合います。 しかし、ピンクゴールドは純金や銅の割合で、ピンクの濃淡、ゴールドの色味が違う点も大きな特徴です。 実際にピンクゴールドと呼ばれていても、ブランドや商品によって色味が違うため注意しましょう。 まねきやではピンクゴールドを使ったアクセサリー、腕時計などを買取しています。 方法は店頭買取だけでなく、出張買取、宅配買取も承っているため、お客様のご希望に合った方法をお気軽にご相談ください。 店頭買取と出張買取は、その場で現金買取しているのでお急ぎの方にもおすすめです。 ハイブランドのピンクゴールドのジュエリーも、安心して発送していただけるように、宅配買取はGPS付きのジュラルミンケースをご用意しています。 まねきやのアクセサリーの買取についての詳細は、次のページをご覧ください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
2021年より自社ブランドである「高価買取専門店 まねきや」をリリースし、全国に展開。
「売るはめぐる」をコンセプトにした、買取専門店である当店を一人でも多くの方に体感していただくために、私の約15年間の業界経験の全てを注ぎたいと思っております。