ロレックスと言えば、現物資産として安定感のある買取相場が魅力です。
人気が高いからこそ需要に対して供給が間に合わず、特にスポーツモデルはなかなか新品が手に入らないと言われています。
しかし、時計の買取相場は刻々と変化しており、実は人気が高いロレックスも例外ではありません。
2022年春、「少しずつロレックスの買取相場が下落している」と言われていることをご存知ですか?
この記事ではロレックスの買取相場が下落したと言われる理由や、人気のモデルの定価価格、買取価格の推移をご紹介します。
本当にロレックスの価値が下がっているのか、ロレックスを売却するか迷っている方は、ぜひ参考にしてはいかがでしょうか。
近年のロレックス買取相場について
近年のロレックスの買取相場は、ずばりモデルによっては下落傾向にあります。
とは言っても価値が著しく下がったわけではなく、結論としては一部のプレミア価格がついていたロレックスの買取相場が落ち着いてきたと言える状況です。
そもそもロレックスの買取価格は、2021年の半ばから一部のモデルが下降する兆しがありました。
特に2022年になってからは一部のプレミア価格で買取されていたモデルの相場が落ち着き、確かに去年と比較して買取価格は下がっているモデルもあります。
だからと言ってロレックスの需要が下がったわけではありません。
ロレックスは新型コロナの影響によって生産数が減少しました。
外出自粛や経済の悪化によって、一時的に買取価格が下がっているものの、緊急事態宣言も解除され、景気回復も見込まれています。
それに対して製造ラインの停止や、貿易量が減少している品薄状態が続いていることも事実です。
ロレックスの買取価格が下落と言われる理由
ロレックスの買取価格が下落していると噂されるには、複数の理由が考えられます。
理由1.プレミアム価格モデルの価値が落ち着いた
コロナ禍の影響を受けて、デイトナをはじめとする一部のロレックスのスポーツモデルの買取相場が大幅に上昇しました。
2020年頃と比較して、2021年後半から2022年2月まで買取価格は上昇を続け、なんと一部のモデルではたった2年で100万円以上買取価格がアップした、プレミアム価格の腕時計が複数ありました。
たとえば、コスモグラフデイトナ116500LNは、2020年春では250万前後だった買取価格が上向きになり1年後の2021年には400万円と、150万も大幅に相場アップしたことが記録に新しいです。
この大幅な上昇は、コロナ禍による腕時計のバブルと言われていました。
従来であれば短期間でここまでの上昇は見込めなかったモデルたちが、コロナの影響を受けて高騰したのです。
しかし、現在は緊急事態宣言も解除され、コロナ禍がピークだった時期と比較するとロレックスの流通量も増えています。
コロナによって買取価格が上がったモデルが、本来の買取価格へと落ち着いたと言える状況なのです。
つまりロレックスのスポーツモデルの価値が下がったというよりも、上がりすぎていた買取価格が元の価格に戻ってきており、一時的なバブルが終了に近付いていると判断できます。
理由2.食材や生活用品の値上がり
円安が進んでいる中、2022年に入ってから日用品や食材の値上がりが続いています。
生活に欠かせない食費の圧迫への不安から、ロレックスなどのブランド品の購入を控えている方々がおり、その影響でロレックスの需要が一時的に下がり買取価格も右肩下がりになっているという説もあります。
本来、円高に時計を購入して、円安ドル高になったタイミングこそが売り時と言われています。
しかし、昨今の世界情勢の不安定な状況、不安定な日本経済の環境など、さまざまな要因から日本国内ではロレックスの買取相場が下落傾向にあると考えられます。
理由3.世界情勢の不安感
特に2022年2月頃から、腕時計全体の相場がやや下落傾向にあります。
この理由の1つが、ウクライナをはじめとする世界情勢の不安により、ロレックスなどの高額な買い物を控える方が増えたことが関係していると言われています。
一時はロレックスの価値が暴落したと、不安感を煽るような話題がSNSで持ち上がりました。
実際の中古買取市場のセカンドマーケットでは、2月のピーク時に比べると相場がやや落ち着いている様子です。
その影響を受けて、ロレックスのプレミアム価格がついていたモデルの買取価格が落ち着いてきているのです。
反対に金、貴金属の買取相場が上昇しており、安全資産と言われる金を買い求める方が集中している状況です。
ロレックスも金と同じく価値が下がりにくい現物資産だと言われています。
しかし、2008年のリーマンショック時にはかなりの下落を見せました。
金は不景気や社会情勢の不安の影響により、価値が上昇する傾向にありますが、腕時計も金のように相場が上昇するとは限りません。
現在の社会情勢の不安にともない、腕時計の価値が下がると懸念している方々が購入を控えている状況だと予想できるのです。
ロレックスの人気モデルの定価価格の推移
ロレックスの中でも特に高価買取されている人気のシリーズはスポーツタイプの腕時計です。
デイトナ、サブマリーナー、GMTマスターやエクスプローラーの定価価格、そして買取価格の推移をみていきましょう。
デイトナ
もっとも高価買取が期待できるロレックスの腕時計として、ここ数年高い人気を誇っていたデイトナ116500LNを見てみましょう。
■販売価格
2016年…1,274,000円
2019年…1,309,000円
2021年8月…1,457,500円
2022年…1,609,300円
■買取価格
2020年頃まで…250万円前後
2021年1月…約500万円
2022年2月…約600万円
2022年3月…約520万円
2022年4月…約500万円
発売したばかりの2016年の価格は約127万円でした。 2022年の春現在の販売価格は約160万円で、買取価格は約520万円に落ち着いています。
現行のステンレスモデルの中では、過去最高の買取価格を記録。
販売価格を考えると、550万円近くの相場は異例と言えるほどです。
現在は約500万円まで下降しているものの、販売価格と比較するとロレックスの価値が暴落したというよりも、従来の買取価格に戻りつつある状況と言えるでしょう。
サブマリーナー
サブマリーナーはダイバーズウォッチとして、回転ベゼルが搭載されたスポーツモデルとして長年人気を博しています。
その中でもサブマリーナを代表する顔として、2010年の登場から人気を保ってきた116610LNの価格推移をみていきましょう。
■販売価格
2010年…約75万円
2017年…約80万円
2020年(廃盤)…約120万円
■中古買取
2019年…約143万円
2021年8月…約180万円
2022年4月…約164万円
サブマリーナー116610LNは2020年に廃盤となり、旧型モデルですがその人気は今も上がっています。
旧型とは思えない高い資産価値を誇っており、2021年の夏には約180万円まで買取価格が上昇。
2022年4月は少し価格が落ち着いて、約150~164万円の買取価格です。
販売開始当時は約75万円だったため、現在でもかなりの高価買取が続いているモデルです。 少々下落傾向にあるものの、その人気は健在です。
GMTマスターⅡ
GMTマスターⅡの赤青ベゼルがよみがったと大きな話題になった、126710BLROの推移をご紹介します。
スポーツロレックスの中でも買取価格の上昇が続いており、プレミアム価格で取り引きされています。
■販売価格
2018年…950,400円
2019年…976,800円
2021年…1,072,500円
2022年1月(価格改定)…1,189,100円
■買取価格
2018年…約185万円
2019年…約176万円
2021年…約200万円
2022年2月…約260万円程度
2020年までは100万円台でしたが、2021年にはオイスターブレス版が新しくラインナップされた影響も受け、さらに人気が高まりました。
2022年4月現在では買取相場が約290万円で上昇を続けており、まさに今こそ売り時と言えます。
エクスプローラー
エクスプローラーⅠ 124270は、2021年に誕生した待望の新作。
エクスプローラーらしさあふれるシンプルなデザインに、最新ムーブメントのCal.3230が搭載されています。
■販売価格
2021年5月…1,842,666円
2021年10月…1,195,000円
2022年1月…1,207,980円
2022年2月…1,288,000円
2022年4月…1,331,000円
■買取価格
2021年10月…約95万円
2022年1月…約108万円
2022年2月…約115万円
2022年3月…約115万円
2022年4月…約108万円
2021年に登場したばかりの現行モデルで、新品でも購入できることから買取価格はやや落ち着いているものの、全体的に見ると大きな下落は見られません。
一方で新品の販売価格は、価格改定の影響で2022年1月から大幅に上昇しています。
このように、ロレックスの一部のモデルの価格は下落傾向にありますが、モデルによっては反対に上昇しているケースもあります。
ロレックスの定価改定で相場が上昇する可能性あり
2022年1月に、ロレックスが大幅な定価改定を発表しました。
値上がり率は3~10%で、10万円以上の販売価格の違いが出るモデルが少なくありません。
特にモデルの種類によっては定価での購入は厳しく、需要に対して供給が少ない状況から、中古市場での相場は高額のままです。
中でも生産数が少ないモデルや、生産期間が短いモデルは、アンティーク化しており定価の倍以上の値段がつくこともめずらしくありません。
この定価改定の影響で、一時的にロレックスの買取価格が下落したモデルも、これから夏に向けて上昇する可能性があります。
特にロレックスは2022年春に新作が発表されており、新作発表前にともなって一時的に相場が上昇する傾向にあります。
一時的な相場上昇のあとに、新作発表後に価格の落ち着きを見せている状況で、今後もどんどん下がっていくとは限らないのです。
反対に世界情勢の影響などから、これまでにないような大幅な価格の下落が起きる可能性も捨てきれません。
さらに下落する可能性も十分に考えられる状況だからこそ、2022年の春のうちに売却しておけば良かったと後悔しないように、今売却するのか慎重に考えることが大切です。
だからこそ、ロレックスの買取価格の下落がゆるやかな今のうちに売却することをおすすめします。
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しかし、今後ロレックスの買取価格がどう変化するのか、モデルによっても動きが異なります。
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ロレックスの買取に関する詳細は以下のページをご確認ください。
この記事の監修者
水野 政行 | 株式会社水野 代表取締役社長
高価買取専門店 まねきや 最高責任者・鑑定士
今まで 54,750点以上の査定実績。
金・貴金属・宝石全般、ロレックスなどのブランド時計、ブランド品全般、切手、古銭、絵画、骨董品全般の査定を得意とする。
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